"船モノ"のファンが待ちに待っていた,久々の続編「Silent Hunter2」>も,E3会場にキッチリお目見えしていた。単なる"第二次大戦潜水艦シム"では収まらない壮大なオンライン化計画は,とても楽しみ。
第二次世界大戦時にドイツ軍が開発したUボートは,"海の悪魔"と称されるほどに連合軍から恐れられていた存在である。そのUボートを自由自在に操ることができる「Silent Hunter2」(以下,SH2)は,史実を忠実に再現したキャンペーンシナリオと,潜水艦独特の操作感が特徴のコンバットシムだ。
そもそも潜水艦は戦艦が海戦で重要な位置を占めていた時期に登場し,その隠密性から情報収集やスパイ活動を主な任務としていた。また戦艦の側面に突然浮上して魚雷で攻撃を行うといった奇襲作戦にも,潜水艦の持つ能力が十分に発揮された。 Silent Hunter2はこれらの特徴をうまくゲームシステムとして取り込むことに成功している。つまり潜望鏡で海上の様子を調査し,気づかれないように標的に近づき,魚雷でしとめるといった潜水艦の基本的かつ特徴的な攻撃方法を楽しめる(?)のである。また,SH2ではソナーによる敵位置の把握が重要な位置を占めるため,"音"にこだわりをもって作られているらしい。実際のUボートの音を聞いたわけではないのでリアルかどうかは分からないが,微妙な違いを聞き分けなければならないのかもしれない。
Uボートの攻撃方法には,魚雷のほかに戦闘機用のマシンガン,艦船用のキャノンの3種類があり,シムらしく照準のつけ方や弾道も細かく計算される。また視点が多く用意されているのも兵器ファンにとってはうれしいところだ。特に魚雷視点モードは結構感動。 またSH2では,艦船シムの「Destroyer Command」と連携してマルチプレイを楽しめる。異なるジャンル(異なっているわけでもないと思うが)でマルチプレイが行えるのは非常に興味をそそられる機能といえるだろう。艦船チームと潜水艦チームに分かれて対戦したり,艦船と潜水艦が連携して相手チームを倒していくということも可能。これによって戦術の幅が広がり,単なる"シミュレーション"に終わらない壮大なモノになるのが面白い部分だ。マルチプレイは8人までとなっているが,スタッフに聞いたところでは16人までに拡張する可能性が高いとのことだった。 さらに今後の予定として戦闘機や攻撃機が登場するタイトルをリリースし,SH2やDCとのマルチプレイにも対応させるとのことだった。これが実現すれば海中,海上,空中の3エリアを使ったオンラインマルチプレイで,高度な戦術を繰り広げることも可能となるだろう。
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Written by Seal
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