コンシューマゲーム,始めました。始めちゃったのです。そしたらいきなり東京ゲームショウ2008(TGS 2008)が開催されて,ものすごい数のゲームが発表され,4Gamer編集部員はほとんど寝てない,というのが先週一週間,つまり
10月4日(土)〜10日(金)の我々のステータスだ。よーし,がんばるぞー! と手を上げたとたんに竜巻に吸い込まれたような気分である。
TGS 2008は現在進行形で現在も進行しているので,本日も問題作や注目作,二毛作などに関するニュースがぞくぞくと掲載されているが,二毛作? とりあえず先週掲載された記事の総数は
294本ぐらいで,通常より50〜60本ほど増量。TGSなので,いつもより多めに掲載しております。先週の読者の皆さんは,いつもよりたくさん記事を読めて大ラッキーだったのだが,そんなに読んじゃいられないですか? そうですよね。
うすうす勘づいている人もいるかもしれないが,いつも当ページを担当しているKawamuraは現在,幕張メッセに送り込まれた取材チームの陣頭指揮に立っていると本人は思っており,めちゃくちゃ忙しい。そのため,「書けないので,松本君,代わりに書きなさい」と頼まれた私が代筆しているのだ。どうでもいいけど,夜中の2時に仕事を振るのは止めてほしい。
さて,手前味噌で恐縮ではあるが,先週のいろんな意味で見逃せないニュースといえば,やはり
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【お知らせ】コンシューマゲーム情報の掲載を開始しました
ですかね。長らくPC&オンラインゲーム情報サイトとしてやってきた4Gamerだが,時代の要請というかなんというか,現状に即したアップデートを行うことになったわけだ。ただし,これまでのPCゲーム情報にアドオンする形でコンシューマゲーム情報が掲載されるのであり,方向転換というわけではない。そのへん,PCゲーマーの人もご安心を。
とはいえ,私はおよそ半世紀にわたってPCゲーム一筋であり,いささか困っている。そのため,とりあえず駅裏の中古ショップで,巷で大人気らしいニンテンドーDSを購入したのである。なぜか画面が一つしかなくて,箱に「ワンダースワン」って書いてあるけど,ついにやったぜ!
というわけで今週の人気記事ベスト10の発表
1位
[TGS 2008#001]「モンスターハンター3(トライ)」をさっそく体験してきた。気になるその操作方法は……
ひえー! 星が,星が。……こんなスコア,可能だったのね,というほどのぶっちぎりの人気を獲得したのがこの記事だ。TGS 2008のレポートしょっぱな,第一弾からこれかよ。ビジネスデイの段階で4時間待ちだったのだから,一般公開日どうなっているか想像すらつかない。てことで,さあ,キミもモンハン3(トライ)にトライだ。
2位
スクウェア・エニックス,「ファイナルファンタジーXI」のフリートライアル版提供とダウンロード販売を開始
フリートライアル版の配信開始日から,こちらもほとんどTGS 2008関連記事。浴衣姿の田中プロデューサーという,ある意味非常にレアな画像付きの追記部分には,「リコボディウム(マンドラゴラの亜種)がデザインされた団扇」という説明があるが,マンドラゴラってなんだろうという私にはさっぱりだ。
3位
当選枠拡大「Heroes in the Sky」CBT募集の4Gamer枠が1000名追加で3000名に,最新SSも公開
2000名の募集枠があっちゅう間に一杯になり,こりゃ申し込んでくれた人に悪いと考えたJC Globalが急遽,募集枠を1000名追加したという記事。フライトシミュレータという,残念ながらスーパーウルトラ大人気とはいい難いジャンルの新作であることから,正直,これは予想以上の人気の高さ。MMORPGやオンラインFPSに続け。
4位
4Gamer読者枠1000名分を募集! 「APPLESEED ONLINE CARD TACTICS」クローズドβテスター募集開始
ページ欄外の脚注を読んでいるだけでお腹が一杯になるという史郎正宗のコミック,「アップルシード」がオンラインカードゲームに。開発に一年以上かかってしまったが,いよいよクローズドβテストも始まり,本格的に動き始めたようだ。
プレイレポートもあるので,ゲームについて詳しく知りたい人はそちらもどうぞ。
5位
ゴンゾロッソ新作MMORPG「アルカディアサーガ」が発表。オンラインゲーム黎明期を知る読者の琴線に触れそうな本作の開発/運営インタビューを掲載
「ウルティマ オンライン」や「ディアブロ」など,黎明期のオンラインゲームを楽しんでいた人をターゲットにする,と運営がはっきり語るゴンゾロッソの新作「アルカディアサーガ」のインタビュー。画面写真は少なく,ゲームシステムなどに関しては,いまだに「構想のみ」という部分が多い内容ではあるが,予定どおりにできたなら,かなり個性的なタイトルになりそうだ。
6位
現代戦タクティカルゲーム「Full Spectrum Warrior」,無料で配信へ
2004年にPandemic Studiosから発売された現代戦RTSが無料配信されたのだ。中央アジアの架空の小国,ジーキスタンで平和維持活動にあたるアメリカ陸軍の分隊を指揮するという内容で,スクリーンショットを見るとFPSっぽいが,実はRTSという独特なノリのゲームである。ファイルサイズはさすがにでかいが,それだけに遊び甲斐があると思う。
7位
SF FPS「Area 51」,無料での配布がスタート
2005年にMidwayから発売されたSF FPSが無料配信されたのだって,なんだかついさっき似たようなことを書いた気がするので,もしかしたら,これってちょっとしたブームになるのかも。ネバダ州のエリア51には,墜落したUFOと宇宙人が保管されているのだ。アメリカ政府はそれを秘密にしているのだ。という話に目のない人にはオススメ
8位
Microsoft,「SideWinder X6 Keyboard」を10月24日に9240円で発売
もっぱらコンシューマ機だけを遊んでいる人にとって違和感ありありなのが,「キーボードでゲームをする」という行為。ましてや,「ゲーマー向けキーボード」なんて,なにそれ? の世界(らしい)。10月24日に国内販売が予定されている「X6 Keyboard」もそんなゲーマー向けキーボードのニューカマー。性能はいいんだろうけど,値段もなかなかですな。
9位
伊藤龍馬氏デザイン装備付き「FEZ」パッケージ版,12月4日(木)に発売。スクエニ メンバーズ用サービスもスタート
ゲームポットがサービスを開始してから2年以上経つが,いまだに人気の高い
「ファンタジーアース ゼロ」のパッケージ第2弾が年末発売。今,遊んでいるけど,伊藤龍馬氏デザインのオリジナル装備やゲーム内アイテムなどが同梱かあ。うーん,買っちゃえ,という既存プレイヤーも多そうだ。
10位
まさに待望。Razerの日本語公式Webサイトが公開される
マウスの性能がものをいうPCゲームのジャンルといえば,やはりFPSとRTS。そのどちらもいまいちメインストリームになり得ていない日本のゲーム市場に対し,欧米のゲームデバイスメーカー各社の取り組みが弱めなのは仕方ない話だ。そんな中,Razerが
日本語公式Webサイトをオープンしたという嬉しいニュース。
TGS以外の,
注目してもいいんじゃない的記事
10月6日
シヴィライゼーションの最新作がコンシューマに。サイバーフロント「シヴィライゼーション レボリューション」を,12月11日に発売
丸顔のカリスマゲームデザイナー,シド・マイヤー氏が制作するシヴィライゼーションシリーズの最新作がコンシューマ機向けにリリースされるのである。PC版のキーをじゃかすか使う部分がコントローラー向けにうまく調整されているのなら,題材や絵柄はむしろコンシューマ機のほうがフィットするんじゃないかという気がするだけに,結果が楽しみだ。
MMOコンバットフライトシューティング「ファイターエース」,Version 4.1のオープンβテストを実施中
「Heroes in the Sky」に負けてなるものか,というわけではないだろうけど,オンラインコンバットフラシムの草分け的タイトル「ファイターエース」が最新バージョンでオープンβテストを実施している。いやー,このままオンラインフラシムブームが来てくれちゃったりすると,飛びものゲームが大好きな私としては嬉しいのだけどねえ。
10月7日
AMD,CPU製造部門の分社化を発表。ファブレスメーカーに“転身”へ
莫大な投資を繰り返して自社製造にこだわるIntelに対し,アイデアと小回りのよさで勝負だという雰囲気のあったAMDが,ついにファブレス化に踏み切った。当分その予定はないようだが,先々,コアIPの販売とか古いコアのオープン化とかも行うのだろうか。オイルマネーがバックアップに付いたファウンドリ側の動きもなかなか興味深い。
「MHF」運営プロデューサー杉浦一徳氏インタビュー【シーズン3.5前編】:アクラ・ジェビアとHR100古龍と狩人祭
狩人祭といっても,全員で「あずさ2号」を熱唱するわけではなく,
「モンスターハンター フロンティア オンライン」のお話。コンシューマ機版もまさにモンスター級に絶好調のようだし,どこまで広がるのかモンスターハンターワールド。「シーズン3.5」が実装されてまだ1か月ほどだというのに,もう4.0のお話も出てきちゃうみたい。
10月8日
東京ゲームショウで,世界が注目するRPG「Fallout 3」がプレイアブル展示
もともと10月9日に公開される予定のニュースだったが,やはりショウの前日から盛り上げたほうがいいでしょうというゼニマックス・アジアの意向によりこの日に掲載。私としても事前に書けることすべて書いちゃって,取材班を困らせようという魂胆があったため願ったり叶ったり。そんな「Fallout 3」の会場プレイレポは
「こちら」だ。うふふ。
KONAMI,「サイレントヒル ホームカミング」の公式サイトをオープン
日本よりむしろ欧米で圧倒的な人気を誇るサイレントヒルシリーズ最新作の公式サイトがTGS 2008直前に公開になった。オープン直後はさすがにコンテンツは少なかったものの,時間単位でどんどん増えている雰囲気だ。ちなみに,TGS 2008ではプレイアブル展示が行われているとのこと。
10月9日
[TGS 2008#002]アクワイア,新作MMORPG「ジパング -ZIPANG-」のティザーサイトをオープン
上に「TGS以外の」とは書いたものの,さすがに関連記事数がべらぼうに増えてくるとそうもいってられない10月9日。というわけで,アクワイアの新作MMORPGティザーサイトが公開のニュース。コンシューマ機専用メーカーという雰囲気のアクワイアが挑むMMORPGとは? 残念ながら詳細はちっとも分からないので,今後の情報に期待しよう。
「METAL GEAR ONLINE」拡張パック第2弾,「MEME EXPANSION」発表。新ステージ/キャラの画像が公開
「MEME EXPANTION」がTGSでプレイアブル展示されているので,こちらも「TGS関連記事」といえちゃいそうですいません。いやー,東京ゲームショウってすげーな。コンシューマ機におけるオンラインシューターの現状については現在勉強中なのだが,さすがにビッグタイトルだけあって,注目度は高いようだ。グラフィックスもすごいっスよね。
ビジネスデイの写真だからこんなもんですんでいるが,これが明日の日曜日にはすごい人混みになるはずだ
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以上,週の後半はまさにTGS 2008に席巻されてしまった感のある4Gamer。お楽しみいただけてますでしょうか。TGS関連ニュースはまだまだ続き,寝不足の編集者が会場のあちこちでバタバタ倒れているというニュースも届いているので,ここ数日は目が離せないはずだ。
コンシューマ機用タイトルの出展が多く,また海外メーカーがあまりやってこない東京ゲームショウは,独自路線を行く4Gamerにとって「最も取材しやすいショウ」の一つで,昨年までは「へー,こんなのあんだ,すげーなー」という感じだったが,今年からはそうはいかなくて,えらいこっちゃである。えらいこっちゃ。まあ,取材ネタに苦労したということはあったのだけど。
というわけで,来週の
「Weekly 4Gamer」は幕張メッセからの生還すら危ぶまれているKawamuraが再びお目もじする予定。年末商戦に向けて新作タイトルの発表/リリースが相次ぎ,またオンラインゲームメーカー各社の動きも活発になっていく。我々の手元にもすでにさまざまな情報が届いているので,ちょっと変化した4Gamerをこれからもお楽しみに。
※都合により,今週のおたよりコーナーはお休みしました。