インタビュー
WEBラジオ番組「熱血!必中!ボイス・スパログ 魔装機神II篇」,いよいよ放送開始。パーソナリティを務めるお2人に話を聞いてみた
この番組は魔装機神IIの主人公,マサキ・アンドー役の緑川 光さん,プロデューサーの寺田貴信氏,音響監督,音響制作を務める原 道太郎氏の3名のパーソナリティが,さまざまな視点から本作の魅力を語るという内容になる。
また,開発スタッフやゲームに出演した声優さんをゲストとして迎え,キャスティングや収録時のエピソードが語られたり,魔装機神設定の秘密が明らかになったりと,スパロボファン必聴のラジオとなっている。
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12月16日,都内某所のスタジオで番組第1回の収録が行われ,終了後に緑川さんと寺田氏にインタビューする機会を得た。本稿ではその模様についてレポートしていきたい。
寺田貴信プロデューサー,緑川 光さんインタビュー
---第1回の収録を終えられての感想をお願いします。
緑川 光さん(マサキ・アンドー役。以下,緑川さん):
実は直前まで台本をいただいていなくて,どうなるかまったく分からなかったんです。でも寺田さんのことはよく知っているので,ついて行こうと思いましたね。そして,いざ台本を渡されてみると,最初に長いナレーションがあって驚きました(笑)。それぐらいしゃべるのなら,前日には台本を渡されるものなんですが(笑)。
魔装機神は僕の好きなタイトルだし,しゃべっていてとても面白かったですね。あと,専門的なことを知ることができ,途中からはファン的な立場としても楽しめて,次回にも期待しています。
寺田貴信氏(以下,寺田氏):
ゲームの開発スタッフがラジオ番組をやるのも面白いと思い,「一度自分達ですべてをやってみよう」と番組を企画したんです。しかし,思いついてから立ち上げまでに時間がなく,番組の構成を組み立てないといけないし,台本は電車で移動中に書いたりと大変でした。
プロデューサー,音響監督,主役の3人で自分達のラジオ番組を作るのは,「スーパーロボット大戦」では初めてのことです。中身の濃い時間になったと思いますね。
---ゲームが発売されるまで,ラジオは何回か放送したいそうですが,今後番組内でやりたいことはありますか?
寺田氏:
このラジオ番組は「ボイス・スパログ」とタイトルについていますし,「スパログ」に参加されている方をゲストとして呼びたいと考えています。
あと「魔装機神」は設定上の謎が多いんです。僕自身,サイバスターやマサキ・アンドーの設定を知ってはいるけど,開発・原作を手がけているウィンキーソフトさんに聞いてみないと分からないこともあるんです。番組内で僕や緑川さんが知らない魔装機神の秘密が明らかになるかもしれませんし,そのあたりにツッコミたいですね。楽しみにしていただければと思います。
---緑川さんは魔装機神について聞きたいことはありますか?
緑川さん:
今日もそうでしたが,ちょっとした会話のやり取りから,「へぇ〜,そうなんだ」と分かったりするんです。あれもこれも聞きたいとやってしまうと,それだけで番組が終わってしまいますよね(笑)。「おおっ」って思うことを取り上げ,番組内で秘密を紐解いていけると思います。一緒に楽しみたいですね。
寺田氏:
緑川さんも魔装機神について疑問があるでしょうし,「緑川さんが聞いてみたい魔装機神のこと」を拾っていきたいですね。「質問者マサキ」みたいな感じで(笑)。
---ゲームの発売後は,実際に遊びながらの配信などは考えていますか?
寺田氏:
反響次第ではありますが,実際に緑川さんにプレイしていただいて,感想を聞きたいですね。お仕事の状況にもよるかと思いますが,緑川さんってびっくりするぐらいクリアするのが早いんですよ。「こういう風にサイバスターを使っている」ということをお話いただければと思いますね。
緑川さん:
想像できると思いますが,僕は偏ったプレイになっていますよ(笑)。サイバスターは強いけど,それを強くするのは面白くないですよね。ところで「俺はグランヴェールしか育てない」って遊び方でもなんとかなるんですか?
寺田氏:
サイバスターは必然的に強くなりますね。ただ,ゲームには精霊同士の組み合わせがあるので,風の魔装機神だけだときつかったりします。よって,大地や炎など,ほかの属性の機体なども使わないといけません。今回マサキは「アンティラス隊」という部隊を組んでいるので,仲間も使ってあげてください(笑)。
あと緑川さんのプレイについてですが,ロボットの武器をフル改造されることは知っていますが,でも,どこから改造するのかわかりません。ぜひ,そういう話をしてもらいたいですね。
---戦闘のアニメーションが凝っていますが,お気に入りはありますか?
寺田氏:
サイバスターに似た,「魔装機帝ゼルヴォイド」ですね。サイバスターと同じような技を持っているんですが,対比が面白いなと思っています。もちろん,ほかの機体にも派手な戦闘アニメーションがありますので,いろいろ見てもらえればと思います。
緑川さん:
今回のサイバスターには新技もあったけど,そういうのはビジュアルを見ないとピンとこないですよね。でも,従来の技のセリフをしゃべっている時に,「どのようにバージョンアップしているのかな?」と気になりますね。
寺田氏:
収録時にビジュアルができていることはほとんどなく,イメージを伝えるんです。しかし,緑川さんは作品に長く関わっていただいていることもあって,ご理解が早いです。
ただ,マサキはほかのキャラクターとの絡みが多いし,乗り換えをしない割には攻撃のセリフもたくさんあるんです。あと,セリフに難しい漢字を使ったものが多かったので,緑川さんのアフレコが一番大変だったのではないでしょうか。
---緑川さんは長年,マサキ・アンドーを演じられていますが,マサキはどのように変わりましたか?
緑川さん:
マサキは変わっていないけど,僕は年をとりましたね(笑)。個人的には「かわいいな」と思っています。ああいうタイプのキャラクターを演じる機会は少ないので,とても楽しいんですよ。
ただ,喉がついて行かなくなっているのがもどかしいです。好きだからもっとバーンッとやりたいんです。アニメみたいにほかのキャラクターもしゃべっているという状態なら,そこまでデリケートに気にしなくて済むんですけどね。
マサキには叫び系のセリフが大量にあり,意外に思うかもしれませんが,全部本気でやっていったら,ダメになるときは10ワード行くか行かないかのところで声が出なくなることもあるんです。若い時は無茶をして声が出なくなり,回復するのに2週間ぐらいかかったこともあって,これによって周りにどれだけ迷惑がかかるかも分かっています。そのため今回の収録ではデリケートな体制で臨んだのですが,こっちが出した要望をほとんど飲んでいただいて嬉しかったですね。
好きなキャラクターだからなんとなくやるのではなく,ベストコンディションで最後までやりたかったんです。ゲームの制作には締切があるので,いつまでに仕上げなくちゃいけないというのは分かっていますが,今回は理想的な形でアフレコを終えることができ,とても良かったと思います。
寺田氏:
マサキには長く叫ぶセリフが大量にあるので,それを1回で全部やって帰ってくださいというのは無理な話ですよね。収録を数回に分けないと,聞いてるほうもしゃべるほうも大変ですしね。
あと,「スパロボOG」のアニメなどでは1話につき数回叫ぶ程度ですが,ゲームだとそれが20ページ分あるんですよ。収録後に「1年分叫びました」とおっしゃるキャストの方もいらっしゃいますよ。
緑川さん:
僕は何年分叫んでいるのかな(笑)。
---最後に番組を楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いします。
緑川さん:
魔装機神は昔から人気がある作品で,根強いファンがいることも知っています。ロボットやキャスティングされている声優さんに興味があるという方が遊んでも,キャラクターも魅力的だし,とても楽しい世界観だと思います。
もしかしたらロボット物ということで,とっつきにくさを感じていらっしゃる方がいるかも知れませんが,男性はたいていロボット好きだから,大丈夫でしょう。女性の方も,この作品をきっかけにチャレンジしてみてほしいですね。ぜひ遊んでみてください。
寺田氏:
自分でラジオ番組の企画を立ち上げ,番組進行もやっていて手作り感満載です。自分が関わった作品について,長時間しゃべるということはあまりないですし,緑川さんと一緒に番組をやるというのも珍しいです。
番組では魔装機神の魅力や秘密,よもやま話などもすると思います。「こうやってスパロボが作られている」ということを,ちょっとでも味わってもらえれば嬉しいです。気軽に聞いてみてほしいですね。
---ありがとうございました。
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