アーケードで人気を博し,ドリームキャストなどのコンシューマゲーム機にも移植された2D格闘ゲーム「ギルティギアX」のデモ版が登場した。「ストリートファイター」シリーズに代表される2D格闘ゲームとして登場したのだが,個性的なキャラクター,超美麗なグラフィックや戦闘の演出など,これまでの"格ゲー"とは一線を画するものとして,多くのファンを熱狂させてきた。
操作方法/ルールは,2D格闘ゲームというジャンルではオーソドックスなタイプ。ボタン数こそ違うものの,この手のゲームをやったことがある人なら,まず戸惑うことはないだろう。プレイヤーは任意のキャラクターを1人選択。制限時間内に相手の体力をゼロにすれば1本先取となり,2本先取したほうが勝ちというルールだ。このゲームの魅力はなんといっても個性的なキャラクター陣。一部の例外を除いて,キャラクターは武器を手に取り相手と戦うのだが,ある者は剣,またある者はビリヤードのキュー,そして手術用のメスまでも武器として使用するなど,常軌を逸したキャラクターが登場する。グラフィックスも同ジャンルでは最高峰のクオリティで,ジャンプするたびに舞い上がる砂煙りなど,細かいところにまで行き届いた演出で熱い戦いを盛り上げてくれる。そのほかにも,攻め続けることで攻撃力が上昇する"テンションゲージシステム"や,一発逆転を狙える"一撃必殺技"など,なかなか魅力的な要素が盛りだくさんの作品だ。
本デモ版では,アーケードモードでCPU戦/2人対戦プレイが可能(各種オプション設定は固定だ)。移植レベルは非常に高く,キャラクターの動きや技の当たり判定などはアーケードとまったく同じ。完全移植といっても過言ではないだろう。キーボードでの操作はさすがにツラいので,スティックやパッドなどのコントローラを使うことをお勧めする。
これまで2D格闘というジャンルがパソコンに移植される場合,そのクオリティは極端に低かったり,移植時期が遅すぎたりとユーザを満足させるソフトは少なかった。その点本作は,デモ版で見る限りかなり気合の入った移植作となっている。すでにアーケードやコンシューマで発売されているだけに技表などのマニュアル類も充実しているので,これから始める人にもハードルが低くなっている。
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