「OUTDOOR LIFE:Sportsman's Challenge」のタイトルにある「OUTDOOR LIFE」というのは,狩猟専門誌の名前らしい。釣りはともかく,猟銃を使った狩猟などは,ほとんどの日本人にとってはあまりなじみのないレジャーのはずだが,なんでも欧米には熱烈な愛好家が結構いるそうだ。
そしてこのゲームは,荒れ地を開発し,狩り,釣り,観光などに最適な公園を作り,経営をしていくタイプの箱庭系シミュレーションゲーム。
公園をオープンするためにはまず,訪れた人が宿泊できるロッジやキャンプ場,狩猟のライセンスとタグを発行する店や,狩猟具や釣り具の販売店などを設置し,野生動物が群生している場所への道を造成するなどしていく。また,山火事やけが人などのアクシデントに備え,従業員を雇うことも忘れてはいけない。
もちろん,予算には限りがあるので,何でもかんでも楽しめる公園を最初から作ろうとすれば,あっという間に予算が尽きてしまう。そこで例えば,湖での鱒釣りを目玉にしたいならば,釣り関係のショップだけを用意したり,湖までの道を整備するなど,的を絞った開発が必要となる。
そしてある程度準備が整ったら,狩猟ライセンスや宿泊にかかる料金を設定し,予約受け付けを開始。
それからは,1週間単位で訪れた人々の不満や希望を聞きながら,さらに開発を行ったり,従業員を増員するなどして,満足度を高めていかなければならない。が,もちろんそれにも新たに費用が必要になるわけだから,そのさじ加減が難しいところ。理想の公園を作りつつ,健全な経営を目指そう。
このデモ版では,まっさらな土地でゼロから公園開発を行える「Lake Pleasant」と,開発済みの公園で狩猟客を満足させるミッションをこなす「Please the Hunters」を遊ぶことができる。まずは「Please the Hunters」を一通り遊んで,ゲームの全体像を把握してから「Lake Pleasant」に取りかかると,分かりやすいだろう。
業種こそ一風変わっている(少なくとも日本人にはそう見えるのでは?)ものの,システム自体はオーソドックスなので,箱庭系シミュレーションに慣れ親しんでいる人ならば,すんなり楽しめるだろう。(tet)
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