「スヌーカー」というビリヤード競技を取り扱った,珍しいデモが登場。日本ではアメリカ式のプールビリヤード(番号がふられた15色のボールを使うもの)が主流となっているのに対して,スヌーカービリヤードはイギリスを始めとするヨーロッパ諸国,そしてカナダやオーストラリアなどで主流のゲームだ。
では一番肝心な「スヌーカー」のルールを軽く解説しよう。プールから比べると回りくどいルールではあるが,一度覚えてしまうと面白いゲームである。
まず,キューボール(白玉)を付いてほかのボールを落としていくとか,ボールを一つもポケットできなかったら相手プレイヤーと交代するとか,ファウル(落としてはいけないボールをポケットする,最初の狙い球を外すなど)とか,そのへんのルールはプールビリヤードと一緒だ。
台には15個のレッドボールと,6個のカラーボールが配置される。要は,レッドボール→カラーボール→レッドボール→カラーボール……の順番でテーブル上のボールをポケットしていくゲームだ。15個のレッドボールをすべて落とした時点で,ゲーム終了となる。
さて,問題はカラーボールだ。黄・緑・茶・青・紫・黒という6色のボールがあり,それぞれ2〜7点という点数が付いている。ちなみに赤は1点。
レッドボールをポケットしたら,次はカラーボールを狙える。6色のボールはどれをポケットしてもいいが,できるだけ点の高いボールを狙いたいところ。カラーボールをポケットした次は,またレッドボールを落とす番となる。
ここがややこしいのだが,レッドボールは一度ゲームが始まったら,テーブル上の位置も落としたボールもそのままとなる。だが,カラーボールはどれか1個がポケットされるたびに,すべてまた定位置に戻すのだ。
プレイヤー交代となったら,またレッドボールを狙うところから始める。レッドボールを狙うターンでカラーボールを落としてはいけないし,逆にカラーボールを狙うターンでレッドボールを落としてもいけない。いずれもファウルとなる。
最後に,スヌーカーのコツを。ラックされたレッドボールの三角形を,できるだけ崩さずにプレイすること。バラバラにしてしまうと,残りすべてのボールをノーミスでポケットするチャンスを相手に与えかねない。また,自らポケットするのが難しいときは,相手に不利になるような場所にキューボールを移動させるという行為を積極的に行っていこう。このプレイを"Snooker"といい,見事なスヌーカーは見事なポケットと等しく褒められるプレイなのだ。
まあ,以上がデモ版を楽しむうえで最低限知っておきたいルールだ(ゲームルールのすべてを説明してはいないので注意)。それではデモ版にチャレンジしよう。
本デモでは,対CPUまたは対人戦の「スヌーカー」のマッチと,「プール」の8ボール,そして一人用の「トリックショット」を楽しめる。プールのエイトボールも英国式で,ルールも若干異なる(片方は赤,片方は黄色のボールをポケットしていく)。トリックショットは,各種の名人芸に挑戦するというもの。CPUがお手本を見せてくれるので,興味のある人は試してみよう。
ゲームのプレイ方法は簡単で,まず角度を決め,次に強さを決めるだけでショットできる。角度を決めるにはカーソルキーを使うか,右ボタンをドラッグしたままマウスを左右に動かせばいい。3D画面のままでのショットが難しい場合は,左Shiftキーまたは右Ctrlキーを押すと,テーブルを真上から見下ろした画面になる。また角度を決める画面で右Shiftキーを押したまま操作すると,ボールをショットする位置も変更できる。
英国の天才プレイヤーのRonnie O'sullivanと,Mike Dean(誰だろう)を3Dモデル化し,その試合中の挙動もすべて3Dで再現しているのは優雅な気分にさせてくれる。でも,だんだんウザくなってくることもあるだろう。その場合はオプションの"Character
Animation"をオフにすればキャラクターのアニメーションを停止させられる。あるいはゲーム中にEscキーを押してメニューを表示し,"Skip
AI Breaks"の項目をオンに設定すれば,CPUのターンをすべてスキップ可能だ。
日本ではなかなかお目にかかれないスヌーカーを,思いっきり楽しめる貴重な本作品。ビリヤード好きは,ぜひチャレンジしてみよう。(Kawamura)
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