「信長の野望 Online」「真・三國無双 Online」の最新拡張パックを紹介。コーエーテクモゲームス「ネットエンターテインメント フェスタ」レポート

　コーエーテクモゲームスは2012年2月12日，イベント「ネットエンターテインメント フェスタ in 秋葉原」をベルサール秋葉原で開催した。
　「こちら」の「大航海時代 Online」発表会記事でも紹介したように，本イベントでは，同社のオンラインゲームタイトル「信長の野望 Online」「大航海時代 Online」「真・三國無双 Online」の次期アップデート内容が紹介され，またその内容の一部を会場に用意された試遊台にて体験できた。
　本稿では，信長の野望 Onlineおよび真・三國無双 Onlineの発表会をレポートしよう。

「信長の野望 Online」はコミュニティ要素を強化した「城下町」をフィーチャー

　信長の野望 Onlineの発表会では，2012年3月7日に実装される拡張パック第5弾「鳳凰の章」のプレゼンテーションとデモプレイが，プロデューサーの渡辺知宏氏およびディレクターの今村一太氏によって行われた。
　渡辺氏によれば，今回，オープニングムービーなどに登場する“鳳凰”は，信長の抱いていた天下統一の野望を引き継ぐ，秀吉を見守る存在とのこと。さらに渡辺氏は，ゲーム内では安土桃山時代に城下町が発展していく様子を再現し，「信長の野望」シリーズが掲げる「戦国時代の世に生きる」というテーマを大きく拡張していくものであると続けた。

「信長の野望 Online」プロデューサー 渡辺知宏氏（左）と，ディレクター 今村一太氏（右）

　鳳凰の章のコンセプトは「『城下町』から広がる，ソーシャル戦国世界」，すなわちプレイヤー各自が持つ「城下町」を通じて，オンライン/オフラインを問わず，ほかのプレイヤーとコミュニケーションが図れるというものだと，渡辺氏は説明する。


　また今回，城下町のほかに，城下町で育成し冒険に同伴可能な「家臣団」，新ダンジョン「秀吉戦記」，そして全ワールドが統一される最大規模の合戦が登場することも紹介された。

家臣の登用と，家臣を連れての戦闘シーン

新ダンジョン「秀吉戦記」

最大規模の戦いとなる「ワールド合戦」

　ステージ上では，今村氏によるデモプレイが行われ，家臣の行動を細かく設定できることや，城下町で施設を建設する様子などが披露された。なお，城下町の施設の一つである「露店」では家臣の装備を購入できるが，販売されているアイテムはプレイヤーごとに異なっており，「城友」になったプレイヤーの城下町を訪問すればさまざまな種類を揃えられるという。城友はワールドの垣根を越えたコミュニティになるとのことだ。


　続いてステージ上では，抽選で選ばれた来場者と渡辺氏らによって，秀吉戦記の「桶狭間の戦い」に登場する最終ボス「今川義元」に挑戦するコーナーが設けられた。
　このコーナーでは，今村氏から各職業の新技能や新たな見どころが紹介されたので，以下にまとめておこう。


・鎧鍛冶
　従来よりも生命力を上昇させる新技能を追加。群を抜くタフさで徒党を守る

・武士道
　心頭滅却の使用中に味方から守護されたり，気合ダメージを受けてほとんど動けないといった，今までの不満を解消するような技能を追加。より安定した盾役として活躍できる

・神道
　サポート役というスタンスを保ちつつ，攻撃力をアップ。新技能には蓄積状態を保ちながら術止めなどが可能となる，ハイブリッドな効果を持つものもある

・陰陽道
　与ダメージを強化し，全職業中でもNo.1アタッカーとなる

・忍法
　サポート的な役割を求められるため，アタックの回数が少なくてもスリップダメージを与えられる技能を充実

・密教
　サポートと回復の双方の効果を底上げする技能を追加。また戦闘不能状態中の敵を蘇生不可能にする技能も登場する

・医学
　生命の最大値を超えて回復する技能と，その効果をさらに強化した奥義を追加


　このほか今村氏は，“殺陣”に相手を指定するだけで自動的に共演する新技能が追加されたことや，回復系では二人同時に詠唱付与できる技能が増えていることも言及していた。

　最後に渡辺氏は，信長の野望 Onlineの持つ戦国コミュニティが不滅のものであると，今回あらためて確信したと発言。また今村氏は現在本サーバーで展開されている天下統一の合戦が決着したあとも，ぜひ鳳凰の章を楽しんで欲しいと述べ，発表会を締めくくった。

「信長の野望 Online 〜鳳凰の章〜」公式サイト

「信長の野望 Online」公式サイト

「真・三國無双 Online」はプレイヤーの繋がりを重視した4コンテンツを実装

　真・三國無双 Onlineの発表会では，プロデューサーの藤重和博氏とディレクターの越後谷和広氏が登壇し，2012年3月15日に実装される拡張パック第3弾「龍神乱舞」のプレゼンテーションを行った。
　まず藤重氏は，本作の開発が序盤において難航したこと，現在では開発チームも納得できるクオリティのコンテンツが提供できるようになったことに言及し，ローンチ以降ずっと支持を続けてくれたプレイヤーに感謝の意を示していた。

「真・三國無双 Online」プロデューサー 藤重和博氏（左）と，ディレクター 越後谷和広氏（右）

　龍神乱舞のコンセプトは「つながる，ひろがる，一騎当千」だ。そのコンセプトに基づき，ゲーム内でプレイヤー同士の交流をより深めるための，4つの新要素が登場する。


・國士無双戦
　25人が一つの戦場の中で生き残りをかけて戦う　“ハチャメチャ”なバトルロイヤル。個人戦なので，チーム戦が苦手というプレイヤーでも爽快に楽しめる。なお，このコンテンツは1年半以上の試行錯誤を重ねて開発されたという。


・四聖獣
　100メートル以上の体長を誇る巨大な聖獣と戦う協力プレイコンテンツ。今回は青龍のみの実装だが，今後のアップデートで残りの四聖獣も追加されていく。また青龍からはレア服飾「青龍コスチューム」の素材アイテムが入手できる。

青龍コスチューム

・伝説の武器
　上記の聖獣から入手した素材アイテムを使う練成。従来の鍛錬/改造と異なり，装備が持つベースの攻撃力や防御力が底上げされるため，より幅広いカスタマイズができるようになる。


・My庭園
　植物や作物を育てるコンテンツ。自分およびフレンドの庭園を手入れすると，素材アイテムなどを入手できる。



　また龍神乱舞の実装に合わせて，三国統一をめぐる新シナリオ「夷陵の戦い」がスタートする。もちろん新武器なども登場するので，ぜひ期待して欲しいと両氏は話していた。


　続いて，抽選で選ばれた来場者3名と，藤重氏を含む開発チームのスタッフが参加する國士無双戦のデモプレイが行われた。このデモプレイでは，敵を倒して得られる「無双武功」のランキングが表示されること，時間の経過によって炎の壁が出現し，戦えるフィールドが徐々に狭まっていくことなどが紹介された。


　また特徴的な要素として，一度倒されたプレイヤーは生き残り戦のカウントからは脱落してしまうものの，雑魚兵士や獣の姿になって再び参戦できることが紹介された。どんな姿になるかはランダムで，今回初めて実装される青龍の姿になることもあるという。通常のプレイでは体験できない操作が楽しめるので，藤重氏は「ある意味，やられてからが本番」と話していた。

　最後に藤重氏と越後谷氏は，紹介した龍神乱舞の各要素に期待して欲しいと述べるとともに，今後，5年10年とサービスを続けていきたいと強い意気込みを見せ，発表会を締めくくった。

「真・三國無双 Online 〜龍神乱舞〜」公式サイト

「真・三國無双 Online」公式サイト