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[E3 2005#174]ロシア系パブリッシャーBuka EntertainmentのCEOショートインタビュー
まずは,Buka Entertainmentについて教えてください。
Maxim Mikhalev氏(以下,Mikhalev氏):
分かりました。Buka Entertainmentは,1994年に立ち上がり,以来11年にわたってゲームパブリッシング事業を行ってきました。現在では約70か国でビジネスを行っており,日本では過去,カプコンと提携したこともあります。
4Gamer:
ああ,確か「ヘルストライク」などですよね。
Mikhalev氏:
そうですね。あと国によっては流通事業も行っていて,Activision,UBI Soft,JooWooDなどのタイトルを扱っています。一年でだいたい25タイトル前後をディストリビュートしていますね。
最近では中国の北京にオフィスを開き,ロシアからそちらに拠点を移しました。まだ2タイトルだけですが,中国語版のタイトルも展開しています。
4Gamer:
やはり中国市場は魅力的に見えますか?
あるいはBukaとしては,今後どういった市場(国)に目を付けているのでしょうか。
Mikhalev氏:
我々はまだそれほど大きい会社ではありませんから,大手ゲーム会社が市場を握っているような国/ジャンルなどを避けるのが基本戦略になります。とはいえ,ゲームというのは趣味性の高いものですから,それなりに所得の高い国でなくてはいけません。
そうですね。これから私達が注力していきたいという意味だと,中国市場はもちろんですが,あとは南米系と南アフリカに注目していますよ。
日本のPCゲーム市場についてはどう思いますか?
Mikhalev氏:
ご存じだとは思いますが,日本のPCゲーム市場は非常に小さいというのが実情だと思います。これはコンシューマゲーム市場が大きいのが関係しているのだと思いますが,それを考慮しても小さすぎるというか……。つまりは市場のポテンシャルを発揮出来ていないのではないかという気がします。(PCの)インフラであったり所得であったりとかを見ても,もっとPCゲーム市場が大きくても良いのではないか? という思いはありますね。
4Gamer:
なるほど,分かりました。では最後に今後のBukaの抱負を語ってください。
Mikhalev氏:
先程もお話したように,これからはアジア(中国)や南米のいくつかの国々などといった未開拓のマーケットを切り開いていければと考えています。現在,Bukaでは七つタイトルの開発を手がけていて,とくに目玉の一つである「Pacific Storm」などは,日本の皆さんにも楽しんでいただけるタイトルではないかと自負しています。
ぜひ日本の皆さんに,私達の作品を遊んでもらえればと思います。よろしくお願いします!
4Gamer:
本日はありがとうございました。
ゲーム業界の新興勢力として,E3でも年々ブースの占有領域を広げつつあるロシア系ゲームメーカー。開発力などに関しては正直「まだまだ」という作品も少なくないが,昨今ではミリタリー系のタイトルに良質なモノが散見されるなど,徐々にその立ち位置を確保しつつある雰囲気だ。今後の動向にも注目していきたい。
- 関連タイトル:
パシフィックストーム 〜太平洋の覇者〜 日本語版
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