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[GDC06#11]NVIDIAブースでララ・クロフトを動かせた!
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印刷2006/03/27 16:35

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[GDC06#11]NVIDIAブースでララ・クロフトを動かせた!

 PCゲームの展示が多かったNVIDIAブースでは,アクションアドベンチャー「Lara Croft Tomb Raider: Legend」が自由に遊べる形で公開されていた。本作は欧米での発売日を4月11日に控えており,すでに2月にはマスターアップしたことも発表されている。今回の展示も,バグなどは微塵も感じられない,スムースなゲームプレイで,王座奪還に期待がかかる。
 今回プレイできたマップは,ストーリー序盤と思われるジャングル地帯。滝や岩石などの障害物を切り抜けて渓谷を進んでいくのだが,今までの作品よりも,滑らかな動きになっている。まるでPrince of Persiaシリーズのように,ツルツルと移動していく感覚だ。とはいえ,壁を横走りするような非人間的な動きはない。
 岩壁から突出している根や棒に飛び移れば,平行棒をこなす体操選手ばりの軽やかな動きを披露する。また,岩につかまった状態から,横や後ろにジャンプすることもでき,滝の反対側へと移ることもできた。ちなみにこれらは,すべてW,A,S,Dの方向キーと,Spaceバーのジャンプだけで操作可能だ。
 さらに,Qキーで鉤縄(フック)を伸ばせ,高所に引っかけて移動に使ったり,特定のオブジェクトを引き倒したりできた。また武器の種類も増えており,ピストルだけでなく,サブマシンガンやフラッシュ・グレネードなども使用できるようになっている。



 本作の開発を行っているEidos Interactive傘下のCrystal Dynamicは,ファンレター,メディアのレビューなどをすべて読み直し,プレイヤーが求めている“ララ・クロフト像”を洗い直すことから制作を始めたのだという。これが,滑らかな動きを実現するためのアニメーションシステムなどの再開発へとつながったようだ。
 また,シリーズ1作目のオリジナルデザイナーだったToby Gard(トビー・ガード)氏の参加によって,ララ・クロフトのキャラクターも磨き直された。新しいララは,顔のラインもほっそりした感じになり,何よりもムービーシーンで怒ったり驚いたりと,表情が豊かになっている。キャラクターゲームとして,十分に引き立っているのが好印象だ。

 そのほか気づいた点としては,プレイヤーにかかるストレスが大幅に軽減されていることだろう。例えば,落ちると死んでしまうような崖っぷちに走り込んだとしても,自動的に立ち止まるように変更された。そして,銃撃戦などによって途中で死んでしまっても,マップの始めからやり直さなくてもよくなり,やっとの思いでクリアした場所を,再びプレイするハメに陥ることがなくなっている。
 全部で15分程度のプレイではあったが,キャラクターの多彩な動きを確認できた。全体的にプレイに集中しやすい,洗練された作品に仕上がっているようだ。(奥谷海人)


  • 関連タイトル:

    トゥーム レイダー:レジェンド 日本語版

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