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[GDC06#11]NVIDIAブースでララ・クロフトを動かせた!
今回プレイできたマップは,ストーリー序盤と思われるジャングル地帯。滝や岩石などの障害物を切り抜けて渓谷を進んでいくのだが,今までの作品よりも,滑らかな動きになっている。まるでPrince of Persiaシリーズのように,ツルツルと移動していく感覚だ。とはいえ,壁を横走りするような非人間的な動きはない。
岩壁から突出している根や棒に飛び移れば,平行棒をこなす体操選手ばりの軽やかな動きを披露する。また,岩につかまった状態から,横や後ろにジャンプすることもでき,滝の反対側へと移ることもできた。ちなみにこれらは,すべてW,A,S,Dの方向キーと,Spaceバーのジャンプだけで操作可能だ。
さらに,Qキーで鉤縄(フック)を伸ばせ,高所に引っかけて移動に使ったり,特定のオブジェクトを引き倒したりできた。また武器の種類も増えており,ピストルだけでなく,サブマシンガンやフラッシュ・グレネードなども使用できるようになっている。
本作の開発を行っているEidos Interactive傘下のCrystal Dynamicは,ファンレター,メディアのレビューなどをすべて読み直し,プレイヤーが求めている“ララ・クロフト像”を洗い直すことから制作を始めたのだという。これが,滑らかな動きを実現するためのアニメーションシステムなどの再開発へとつながったようだ。
また,シリーズ1作目のオリジナルデザイナーだったToby Gard(トビー・ガード)氏の参加によって,ララ・クロフトのキャラクターも磨き直された。新しいララは,顔のラインもほっそりした感じになり,何よりもムービーシーンで怒ったり驚いたりと,表情が豊かになっている。キャラクターゲームとして,十分に引き立っているのが好印象だ。
そのほか気づいた点としては,プレイヤーにかかるストレスが大幅に軽減されていることだろう。例えば,落ちると死んでしまうような崖っぷちに走り込んだとしても,自動的に立ち止まるように変更された。そして,銃撃戦などによって途中で死んでしまっても,マップの始めからやり直さなくてもよくなり,やっとの思いでクリアした場所を,再びプレイするハメに陥ることがなくなっている。
全部で15分程度のプレイではあったが,キャラクターの多彩な動きを確認できた。全体的にプレイに集中しやすい,洗練された作品に仕上がっているようだ。(奥谷海人)
- 関連タイトル:
トゥーム レイダー:レジェンド 日本語版
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Lara Croft Tomb Raider: Legend(C)Eidos Interactive Limited, 2005. Developed by Crystal Dynamics, Inc. Published by Eidos, Inc. 2005. Lara Croft Tomb Raider: Legend, Lara Croft, Tomb Raider, the Tomb Raider logo, Eidos and the Eidos logo, Crystal Dynamics and the Crystal Dynamics logo are all trademarks of the Eidos Group of Companies. All other trademarks are the property of their respective owners. All rights reserved.