企画記事
「Age of Conan」のキャラクターエディット詳細
AoCは,ぱっと触った印象では,EQ2の影響が色濃く見えるゲームである。
コマンドや操作系(マニュアルに書いてなくても,マウスの左右ボタンで前進するとか),EQ系のゲームをやったことがある人なら,ほとんど同じような操作法でプレイできる。キャラクターの外見をカスタマイズできるあたりもEQ2ぽいのだが,野蛮人や暗黒の魔導師などが跋扈する世界で,しかも洋ゲーのキャラクターということで,日本人の好みとは若干ズレているのではないかと不安を抱いている人は少なくないのではないだろうか。日本のみならず,アジア圏ではプレイヤーキャラクターの外見に注目する人はかなり多い。ここでは,カスタマイズ機能でどの程度まで対応できるのか,例によって(?),女性キャラだけに絞ってどれくらい日本人好みの顔にできるのかを検証してみよう。
種族と対応方針
ゲームを始めると,まず,アキロニア,キンメリア,スティギアの3種の種族と男女,クラスが選択できる(「あけろにあ」とか「さいめりあ」「すたいじあ」という読み方はここではしない。誰の翻訳を読んだかで好みは変わってくるのだろうが)。外見にかかわるのは,種族と男女だけでクラスによる違いはない。男性は似たり寄ったりという気もしないではないが。
まず,種族と性別を選択。以下に種族ごとの特徴を挙げておく。なお,これ以前に初期着衣の色が決定されている。種族や性別を選び直しても着衣の色は変わらないので,(別に長期間着るものではないのだが)こだわる人は最初にリトライしておこう。
まず,標準的な白人タイプで癖の少なそうなアキロニアから。キャラクターの顔には8種類の基本パターンが用意されており,それをいじっていくという方式が採用されている。アキロニア女性の基本パターンは,以下の通り(図は左上から順に対応。以下同)。
Hearty(親切な)
Honey(恋人)
Guttersnipe(浮浪児)
Bold(大胆)
Resolute(意志が堅い)
Aristcrat(貴族)
Ambitious(野心家)
Sardonic(冷笑的)
Honeyというのが,癖のない美形向きのベースパターンだが,なんとなれば,BoldやAristcratやAmbitiousあたりも使えなくはない。なぜかパターン数がほかより少ないのだが,ほかの種族に比べるとまだ恵まれている。
コナンの祖国として知られるキンメリア。野蛮人の本場なのだが,意外と普通のキャラが作れる。用意されているテンプレートを見てみよう。
Vagabond(放浪者)
Sweetheart(恋人)
Rebel(反逆者)
Challenger(挑戦者)
Carefree(のんき)
Determined(断固とした)
Comely(美人)
Precious(貴重)
Independent(一匹狼)
Comely,SweetHeartというのが,いかにもそれっぽいが,Comelyに過大な期待をしてはいけない。Challengerはそこそこ使える。PreciousとIndependentは無理すれば使えるという感じか。
AoCでは,胡散臭いモドキはともかく,純然たる魔法使い系クラスはスティギアでしか作れない。皺なしで若めの基本パターンが多いのはよいのだが,色黒でこけた頬の顔が多く,美形は作りにくいか。みんな目つきが悪いような気がするが,なんとか頑張ってみよう。
Wicked(意地悪)
Curious(奇妙)
Brutal(残忍)
Stargazer(占星術師)
Unyielding(頑固)
Zealous(熱狂的)
Calculating(打算的)
Loyal(忠実)
Perceptive(明敏)
Curiousは可もなく不可もなく使いやすい。StargazerはアキロニアのBoldより使いにくい。Loyal,Perceptiveあたりはまだ使えるほうだ。
変更できる顔パラメータ数は20個程度。スライダーでいじっていくタイプで,とくに目新しいものではない。変わったパラメータとしては,鼻の左右の曲がり具合を指定できるものがあるのだが,ほとんどの人には使われないように思われる。
美形一点で決めると,ベースになるテンプレートはほぼ決まってくるのだが,少し雰囲気を変えたものを作りたい場合などには,ほかのテンプレートも使えなくはないという感じだ。全体的に,キャラクターのいじり方はほかのゲームの場合と同じ方針で小顔化を主体とした。目の位置を下げ,顔は短めにし,口の位置と鼻の長さで全体を調整する。
全体的なコツとしては,目の角度と間隔は,できるだけ遠目に引いて素早く回転させるなど,動きの中で不自然になってないかを調整するとよい。頭部のアップ状態だけを見てエディットすると,実際に動き出したときに違和感があったりする。ちょっと遠目に見て美人というのを目指すのがよさそうだ。
キャラクター作成時点では,これから作るキャラクターは船の中にいる。船の中なので,全体に画面が揺れたりするのはちょっとナンだが,光源が変化するというのがなかなか素晴らしい。
多くのゲームのように正面方向からフラットな光が当たっていると,顔の面の微妙な起伏が分かりづらい。また,顔のエディット時に顔しか見えないアングルしか選べないと,全身で見たときのバランスを誤ってしまうという失敗を冒しやすい。AoCのキャラ作成画面では,顔,上半身,全身と3種類のビューをタブでいつでも切り換え可能になっているので,全身図まで意識したキャラを作りやすい。
目の角度と間隔は,できるだけ全身図で見て微調整しよう。顔だけ見てベストのバランスにすると,全身で見たときにどうもバランスが悪くなりがちである。全身図で見て顔をエディットできるというのは,実はかなり便利な機能なのだ。
身体や顔のパラメータをランダムに指定することも可能だ。ほかのゲームに比べると,かなりの崩れ方をするケースもあり,パラメータの適用範囲は少し広めに取られているのかもしれない(使っているとそんなに実感はないのだが)。また,種族と男女だけを選択した初期状態で出てくるキャラクターは,ランダムに生成されているというわけではなく(少なくともランダムボタンと同じ処理ではない),それなりに使える範囲のキャラクターが生成されるようになっている。調整ボタンを見落としてゲームを始めてしまっても,さほどひどいことにはならない。ちょっと揺れすぎな点を除けば,AoCのキャラエディット機能は,かなりよく練り込まれているといってよいだろう。
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