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「Battlefield V」製品版への最適化リリースとなる「GeForce 416.81 Driver」
Release 415(※415〜419)世代のWHQL
すぐに入手したい人は,下に示したリンク,もしくはGeForce Experienceを利用してもらえればと思う。
→64bit版Windows 10用GeForce 416.81 Driver(520MB)
→64bit版Windows 8.x・7用GeForce 416.81 Driver(475.4MB)
→ノートPC向けの64bit版Windows 10用GeForce 416.81 Driver(520MB)
→ノートPC向けの64bit版Windows 8.x・7用GeForce 416.81 Driver(475.4MB)
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
今回も英文リリースの和訳を試みて本稿の最後にまとめているが,新要素はBattlefield Vへの最適化に留まる一方,バグ修正の規模は相応に大きなものとなっている。Turing世代のGPUに向けて複数の改善が入っているだけでなく,既存のGPUに向けた対策も多いので,Battlefield Vをプレイするつもりの人もそうでない人も,まずは解決した問題の一覧をチェックしてみてはどうだろうか。
なお,ドライバの導入作業は自己責任となるので,その点はご注意を。
## 以下,NVIDIAによる公式紹介記事および英文リリースノートまとめ ##
●GeForce 416.81 Driverの対応製品
- GeForce RTX 20シリーズ
- NVIDIA TITAN V
- NVIDIA TITAN Xシリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX TITANシリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 900〜600シリーズ
- ノートPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- ノートPC向けGeForce 900M〜600Mシリーズ
※GeForce 500〜400シリーズとGeForce 500M〜400Mシリーズはサポート終了
●GeForce 416.81 Driverが統合するソフトウェアモジュール
(※比較対象はGeForce 411.34 Driver)
- GeForce Experience:3.15.0.186(←3.15.0.164)
- HD Audio Driver:1.3.38.4(←1.3.37.5)
- PhysX System Software:9.18.0907
- Vulkan RT:記載なし
- CUDA:10.0
- NView:149.34
●GeForce 416.81 Driverにおけるゲーム最適化
- 「Battlefield V」用Game Ready
●GeForce 416.81 Driverの新要素
- リリースノートに記載なし
●GeForce 416.81 Driverで解決した問題
- NVIDIAの仮想GPUが有効な環境で(Hyper-Vの仮想マシン上で動作するEdgeおよびInternet Explorer用のセキュリティ強化機能である)Windows Defender Application Guardが有効だと,NVIDIAコントロールパネルからSurround機能を有効化できない問題(※丸括弧内は筆者による補足。原文は「[Windows Defender Application Guard][vGPU][Surround]: Surround cannot be enabled from the NVIDIA Control Panel when running Edge Browser with Application Guard over vGPU.」 ※416.34では「解決した問題」と「既知の不具合」の両方にあった項目だが,今回は解決した問題のほうにだけ入っている)
- Turing世代のGPUを搭載する環境でマルチディスプレイ出力を行っていると,アイドル時の消費電力が極めて大きくなる問題
- GeForce RTX 2080 Ti搭載環境をG-SYNC対応ディスプレイおよび非対応ディスプレイ1台ずつと接続し,G-SYNC対応ディスプレイ側でプレイしていたゲームを終了させたとき,BSoDが発生することのある問題
- GeForce RTX 2080 Ti搭載環境でH.265/HEVCビデオの再生を行うとスタッター(stutter,カクつき)が発生する問題
- GeForce GTX 970搭載環境でビデオ再生を一時停止するとAVアンプ側がマルチチャネルサラウンドサウンドモードから2chステレオサウンドモードに切り替わる問題(※切り替わるまでの時間を5秒から10秒で引き延ばす対策をとったとされる)
- GeForce GTX 1060搭載環境をAVアンプと接続した状態でアイドル状態が5秒続くとAVアンプ側が2chステレオモードに切り替わる問題(※416.64 Hotfix版ドライバでは,対策としてアイドル状態が10秒続くまで切り替わらないようにしたとあるので,おそらくその対策のアップデート版が入っていると思われる)
- NVIDIA TITAN XのSLI構成時にNVENCを用いた録画およびストリーミング配信が機能しない問題
- DirectX 11世代のゲームをウインドウモードG-SYNCで実行するとフレームレートの同期が外れる問題(※ということだと思われるが,原文は「[DirectX 11 games]: Mouse cursor causes FPS to go out of sync with windowed G-Sync.」なので,「ウインドウモードG-SYNCでFPSをプレイすると(フレームレートの)同期が外れる」と言っている可能性もないわけではない)
- 「ARK: Survival Evolved」のゲームプレイが不安定になる問題
- 「Shadow of the Tomb Raider」の動作が安定しない問題(※416.34 Hoftix版ドライバにも同じ目があったので,その対策のアップデート版が入ったものと考えられる)
- 「The Witcher 3: Wild Hunt」でゲーム中に画面がちらつく問題(※416.34 Hoftix版ドライバにも同じ項目があったので,その対策のアップデート版が入ったものと考えられる)
- 「MONSTER HUNTER: WORLD」でボリュームレンダリングの品質を「オフ」にすると画面表示がおかしくなる問題
- 「Far Cry 5」でゲームプレイ中に画面がちらつく問題(※416.34 Hoftix版ドライバにも同じ目があったので,その対策のアップデート版が入ったものと考えられる)
●GeForce 416.81 Driverにおける既知の不具合(※抜粋)
- GeForce RTX 20シリーズのSLI構成時に,SLIの有効/無効切り替えを行うと片方のGPUで反応が鈍くなる(※システムの再起動を行うことでこの問題は開扉できるという)
- マザーボード上に搭載されるPLX Technology(現Avago Technologies)製チップを経由してGeForce GTX 1080 TiのマルチGPU構成を行うと「DPC watchdog violation」エラーがランダムに発生する(※411.63ドライバで「解決した問題」入りしていたのだが,未解決に戻った)
- GeForce GTX 780搭載環境でデスクトップ上の挙動にラグ(lag,遅延)が生じる
- SLI構成時にHDRを有効化して「Battlefield 1」を実行した場合,ゲーム側のグラフィックス設定で垂直リフレッシュレートを144Hzから120Hzへ変更すると,画面がピンク色になる
- 「Mozilla Firefox」Webブラウザで特定のリンクにマウスカーソルを重ねるとカーソルの表示が少しおかしくなる
- G-SYNC構成時にゲームを終了させてもG-SYNCが無効にならない
- 関連タイトル:
GeForce Driver
- 関連タイトル:
Battlefield V
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