ニュース
「Back 4 Blood」などに対応した「GeForce 496.13 Driver」が公開。DLSS対応タイトルは120作品に拡大
これまでのRelease 470世代から,バージョン番号が大きく上がったGeForce 496.13 Driverは,Windows 8系とWindows 7をサポートしない最初のWHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)通過版ドライバだ。
本バージョンでは,サバイバルホラーFPS「Back 4 Blood」や,ストラテジーアクションゲーム「The Riftbreaker」,Crysisシリーズ3部作のリマスター版となる「Crysis Remastered Trilogy」への対応が謳われている。
Back 4 Bloodの場合,AIベースの超解像&アンチエイリアシング技術「Deep Learning Super Sampling」(以下,DLSS)を利用することで,4K解像度において最大1.46倍もの性能向上が得られるそうだ。また,Crysis Remastered TrilogyもレイトレーシングやDLSSを用いているとのことだ。
このほかにも,以下の10タイトルがDLSSの現行バージョンに対応したという。
- Baldur's Gate 3
- Rise of the Tomb Raider
- Shadow of the Tomb Raider
- Chivalry 2
- Sword and Fairy 7
- Swords of Legends Online
- フィスト 紅蓮城の闇
- Alan Wake Remastered
NVIDIAによると,2021年10月の時点で,DLSSに対応するゲームやアプリは120タイトルに達したとのこと。AMDの「FidelityFX Super Resolution」や,Intelの「Xe Super Sampling」など,競合他社もGPUを使ったゲーム向けの超解像技術を提供を提供するが,DLSSが一歩先んじていることは間違いなく,これがGeForce RTXシリーズの強みになっているのは確かだ。
ドライバのアップデートが自己責任となる点は理解してもらったうえで,すぐにでも入手したい人は,以下に示したリンクかGeForce Experienceを利用してほしい。なお,GeForce 496.13 DriverのStandard版は,本稿執筆時点ではダウンロードできなかった。
Standard版を打ち切るというアナウンスは見当たらないが,NVIDIAのフォーラムにNVIDIAの担当者から「まだStandard版は入手できない」という,ごく短い投稿が行われており(関連リンク),提供には時間がかかるのかもしれない。どうしてもStandard版が必要というユーザーは少し待つ必要がありそうだ。
→64bit版Windows 11・10用GeForce 496.13 Driver(830.29MB,DCH)
https://www.nvidia.co.jp/Download/driverResults.aspx/181098/jp
→ノートPC向けの64bit版Windows 11・10用GeForce 496.13 Driver(830.29MB,DCH)
https://www.nvidia.co.jp/Download/driverResults.aspx/181116/jp
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
https://www.4gamer.net/games/999/G999902/FC20110422001/
●GeForce 496.13 Driverの対応製品
- デスクトップPC向けGeForce RTX 30シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce RTX 20シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- NVIDIA TITAN RTX
- NVIDIA TITAN V
- NVIDIA TITAN X,Zシリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX TITANシリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 900〜600シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GT 600シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 30シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 20シリーズ
- ノートPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- ノートPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- ノートPC向けGeForce 900M〜800Mシリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 400シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 300シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 200〜110シリーズ
●GeForce 496.13 Driverが統合するソフト(比較対象はGeForce 472.12 Driver)
- GeForce Experience:3.23.0.74
- HD Audio Driver:1.3.38.92(←1.3.38.60)
- PhysX System Software:9.21.0713(←9.19.0218)
- Vulkan RT:記載なし
- NVIDIA RTX Desktop Manager:202.03
- CUDA:11.4
- NVIDIA Control Panel(DCH):8.1.961.0
- NVIDIA Control Panel(Standard):記載なし
●GeForce 496.13 Driverにおけるゲームへの最適化
- 記載なし
●GeForce 496.13 Driverの新要素
- 「Back 4 Blood」「The Riftbreaker」「Crysis Remastered Trilogy」に対応
- 「Baldur's Gate 3」「Rise of the Tomb Raider」「Shadow of the Tomb Raider」「「Chivalry 2」「Sword and Fairy 7」「Swords of Legends Online」「フィスト 紅蓮城の闇」「Alan Wake Remastered」のDLSS・レイトレーシング対応アップデートに対応
- 「GeForce Experience」の最適化に15タイトルを追加
●GeForce 496.13 Driverで解決した問題
- GeForce RTX 3080に2台のSamsung Electronics製ディスプレイ「Odyssey G70A 28」を接続すると,システムが起動しないことのあった問題
- GeForce GTX 960を搭載するPCで,スリープやシャットダウンからの復帰時にプライマリディスプレイの表示が失われることのあった問題
- Windows 11において,NVIDIAコントロールパネルでディスクリートGPUのみに切り替えると,1度だけ画面が点滅することのあった問題
- AnselおよびFreestyleの「Depth of field filter」を使用すると,複数のゲームでキャラクターの表示がボヤけることのあった問題
- ノートPCにおいて,Vulkan APIのテストアプリケーションが,単体GPUではなく統合GPUで動作してしまうことのあった問題
●GeForce 496.13 Driverにおける既知の不具合
- 「Doom Eternal」において,HDRとFSRを同時に有効にしたときにゲーム全体のテクスチャが暗くなることがある
- 「Rise of the Tomb Raider」のアンチエイリアシング設定で,SSAA 2XかSSAA 4xを有効にすると,ゲーム中のキャラクタや背景が消えたり描画が異常になることがある
- WindowsのHDRを有効化すると,「Deathloop」プレイ時にVIDEO TDRエラーが生じたり,異常な描画になったりすることがある(この問題は,WindowsのHDR設定を変更することで解決できる)
- YouTubeで動画再生中に下方向へスクロールすると,再生がカクつくことがある
- 「Tom Clancy's The Division 2」で,映像にゴミ(アーティファクト)が描画されることがある
- 「Sonic&SEGA All-Stars Racing: Transformed」の水中コースをプレイすると,ゲームがクラッシュすることがある
- NVIDIAコントロールパネルでHDRやG-SYNCの設定を変更すると,マウスカーソルが動かなくなることがある(この問題はマウスのメインボタンをクリックすることで修正できる。数秒ほどマウスカーソルの動きが鈍くなるが正常に戻る)
- NVIDIAコントロールパネルで,ディスプレイのマルチプレクサタイプを「dGPU」に設定したあと,再起動やS4スリープからの復帰させると設定が保持されていないことがある
- Windows 11において,G-SYNC有効時に動画をフルスクリーン表示に切り替えると,ディスプレイの表示が失われることがある
- 関連タイトル:
GeForce Driver
- この記事のURL:
Copyright(C)2011 NVIDIA Corporation