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AMD,「Catalyst 13.4」WHQLドライバと「Catalyst 13.5 Beta2」ドライバを同時公開。性能面の最適化が進む
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印刷2013/04/25 12:48

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AMD,「Catalyst 13.4」WHQLドライバと「Catalyst 13.5 Beta2」ドライバを同時公開。性能面の最適化が進む

 北米時間2013年4月24日,AMDは,「Radeon HD 7990」の発表に合わせる形で,公式最新版グラフィックスドライバ「Catalyst 13.4」と,公式最新β版グラフィックスドライバ「Catalyst 13.5 Beta2」を同時に公開した。

 1月中旬の「Catalyst 13.1」以来のWHQL版ドライバとなるCatalyst 13.4は,北米時間1月29日に発表された「Catalyst 13.2 Beta3」から,同3月20日の「Catalyst 13.3 Beta3」までのアップデートをすべて含み,追加の最適化や修正,そして「Radeon HD 7790」と「Radeon HD 7990」の新規対応を図ってきたリリースだ。一言でまとめるなら「“Catalyst 13.3 Beta+”のWHQL版」といったところか。
 一方のCatalyst 13.5 Beta2は,Catalyst 13.3 Beta3の公開後にリリースされたRadeon HD 7790専用ドライバにおける修正内容に加え,さらなる最適化などがなされたものと位置づけられている。

 「Display Driver」のバージョンはCatalyst 13.4が12.104.0.0000(1304161115-12.104-130328a-155980C-ATI),Catalyst 13.5 Beta2が12.102.3.0000(1304161625-12.102.3-130416a-155949E-ATI.3)で,驚くべきことにCatalyst 13.4のほうがバージョンは新しい。
 ただ,ビルドの日付は前者が3月28日,後者が4月16日なので,Catalyst 13.5 Beta2は,Catalyst 13.3 Betaシリーズのどこかを基準に枝分かれさせ,独自に進化させてきたバージョンなのではなかろうかと思われる。

 ともあれ,すぐに入手したい人は下に示したリンクを利用してほしい。

32bit版Windows 8・7・Vista用Catalyst 13.4
64bit版Windows 8・7・Vista用Catalyst 13.4
Windows XP用Catalyst 13.4

ノートPC向けの32bit版Windows 8・7・Vista用Catalyst 13.4
ノートPC向けの64bit版Windows 8・7・Vista用Catalyst 13.4

Windows 8向けCatalyst 13.4チップセットドライバ
Windows 7向けCatalyst 13.4チップセットドライバ
Windows Vista向けCatalyst 13.4チップセットドライバ
Windows XP向けCatalyst 13.4チップセットドライバ

Catalyst 13.5 Beta2

4Gamer最新ドライバリンクページ

 AMD Game Blogとリリースノートからアップデート内容をピックアップしてまとめ,本稿の最後にまとめてある。なので詳細はそちらをチェックしてほしいと思うが,Catalyst 13.2〜13.3のβドライバを導入してこなかった人にとって,Catalyst 13.4はかなりの規模で手が入ったリリースだと述べていいだろう。ドライバのインストール作業は自己責任となるが,導入する価値はあるはずだ。
 またCatalyst 13.5 Beta2も,β版の導入に抵抗のない人にとっては,相応に価値のあるものになっているといえる。β版は現状渡しかつ無保証と位置づけられる一方,ゲーマーには導入が勧められてもいるので,惹かれるものがあるなら,試してみてはどうだろうか。


## 以下,AMD Game Blogの関連記事および英文リリースノートまとめ ##

●Catalyst 13.4およびCatalyst 13.5 Beta2の対象製品
  • デスクトップPC向けRadeon HD 7900・7800・7700シリーズ
  • デスクトップPC向けRadeon HD 6000シリーズ
  • デスクトップPC向けATI Radeon HD 5000シリーズ
  • ノートPC向けRadeon HD 7000M&6000Mシリーズ
  • ノートPC向けATI Mobility Radeon HD 5000シリーズ
  • Fusion APU A・E&Cシリーズ


●Catalyst 13.4における性能向上
(※対象製品はRadeon HD 7000シリーズ)
  • 「Far Cry 3」「Crysis 3」「3DMark」に向けた最適化(Catalyst 13.2 Beta5Catalyst 13.2 Beta4Catalyst 13.2 Beta3で実現済み)
  • 「The Elder Scrolls V: Skyrim」「Borderlands 2」「Guild Wars 2」「TOMB RAIDER」「HITMAN ABSOLUTION」に向けた「latency performance」の改善(Catalyst 13.3 Beta2Catalyst 13.2 Beta3で実現済み)
  • 「SimCity」に向けた最適化(Catalyst 13.3 Beta2で実現済み)
  • 「Batman: Arkham City」で最大5%
  • 「Borderlands 2」で最大10%
  • 「Enemy Territory: Quake Wars」でMSAAを有効にしたとき最大14%
  • 「HITMAN ABSOLUTION」で最大11%
  • “Wolfenstein”のマルチプレイヤーで最大11%(※AMD Game Blogには「Return to Castle Wolfenstein」,リリースノートには「Wolfenstein」とあり,どちらのことを指すのかは判断できない)
  • 「Sid Meier's Civilization V」で最大5%


●Catalyst 13.4における新要素
・OpenGLの拡張
  • OpenGL 4.3エクステンション「GL_ARB_compute_shader」「GL_ARB_multi_draw_indirect」「GL_ARB_shader_storage_buffer_object」「GL_ARB_arrays_of_arrays」「GL_ARB_clear_buffer_object」「GL_ARB_ES3_compatibility」「GL_ARB_explicit_uniform_location」「GL_ARB_fragment_layer_viewport」「GL_ARB_invalidate_subdata」「GL_ARB_program_interface_query」「GL_ARB_shader_image_size」「GL_ARB_stencil_texturing」「GL_ARB_texture_buffer_range」「GL_ARB_texture_query_levels」「GL_ARB_texture_storage_multisample」の追加


●Catalyst 13.4で解決した問題
  • Radeon HD 7790搭載環境で「TOMB RAIDER」を実行し,「TressFX Hair」を有効化すると画面表示がおかしくなる問題(※Catalyst 13.5 Betaで解決した問題にも同じ項目がある。違いは不明)
  • DirectX 9.0cアプリケーションでテクスチャがちらつく問題
  • シングルカード構成とCrossFire構成のどちらでも,「TOMB RAIDER」で「TressFX Hair」を有効化すると画面表示がおかしくなる問題(※Radeon HD 7790搭載環境でTressFX Hairを有効化したときと同じ問題なのかは明らかになっていない)
  • 「Call of Duty: Black Ops 2」で,ゲーム内のオブジェクトやテクスチャの表示がおかしくなる問題
  • 「Alan Wake」をDirectX 9モードで実行し,ゲーム側の設定からTridefベースの3D立体視を有効化すると画面表示がおかしくなる問題
  • Catalyst Control Centerから強制的にアンチエイリアシングを有効化すると,「Battlefield: Bad Company 2」でテクスチャの表示がおかしくなる問題
  • Windows 8環境でAdobe製写真編集ソフト「Photoshop CS6」を実行すると画面がちらつく問題
  • Catalyst Control Centerから強制的にアンチエイリアシングを有効化すると,「Dishonored」で画面に横線が走って見える問題
  • 「DiRT 3」でゲーム選択メニューをスクロールさせるとシステムがハングすることのある問題
  • 「AMD PowerXpress」もしくは「AMD Enduro」をサポートしたシステムで「F1 2012」を実行すると,アプリケーションがクラッシュすることのある問題


●Catalyst 13.5 Betaにおける性能向上
(※対象製品はRadeon HD 7000シリーズ)
  • 「Far Cry 3: Blood Dragon」に向けた広範囲における最適化(※性能向上率は示されていない)
  • 「Far Cry 3」でアンチエイリアシングを有効化したとき最大4%
  • 「Shogun 2: Total War」で8xアンチエイリアシングを適用したとき最大8%
  • 「TOMB RAIDER」で最大6%
  • 「BiosShock Infinite」で最大6%
  • 「Borderlands 2」でFXAAを有効にしたとき最大17%


●Catalyst 13.5 Betaで解決した問題
  • Radeon HD 7790搭載環境で「TOMB RAIDER」を実行し,「TressFX Hair」を有効化すると画面表示がおかしくなる問題(※Catalyst 13.4で解決した問題にも同じ項目がある。違いは不明)


●ノートPC向けCatalyst 13.4&Catalyst 13.5 Beta2の制限事項
  • 本バージョンのリリース後に発表されたノートPCは非対応
  • 東芝製ノートPC,ソニー製「VAIO」シリーズのノートPC,パナソニック製ノートPCは非対応(※従来同様,ドライバはPCメーカーから提供される)
  • 関連タイトル:

    AMD Software

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