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「AMD Software 24.2.1」がリリース。多くのゲームで起こっていたカクつきなど不具合を解消
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印刷2024/02/29 18:40

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「AMD Software 24.2.1」がリリース。多くのゲームで起こっていたカクつきなど不具合を解消

画像集 No.001のサムネイル画像 / 「AMD Software 24.2.1」がリリース。多くのゲームで起こっていたカクつきなど不具合を解消
 米国時間2024年2月26日,AMDは,Radeon RX 5000シリーズ以降のGPUと,RDNAアーキテクチャ以降のGPUを搭載するAPU向けドライバソフト「AMD Software Adrenalin Edition 24.2.1」(以下,Adrenalin 24.2.1)をリリースした。
 WHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)通過版となるAdrenalin 24.2.1は,新作アクションRPG「スカル アンド ボーンズ」や,サバイバルアクション「Nightingale -ナイチンゲール-」の早期アクセス版に対応したドライバだ。両作ともに性能向上は謳われていないので,AMDが動作を確認したドライバという理解でいいだろう。
 なお,Polaris/Vega世代のGPUに向けたAdrenalin 24.2.1は,本稿執筆時点で更新されていない。

 また,3月1日には,AMDのデスクトップPC向けGPU「Radeon RX 7900 GRE」が発売されるが,Adrenalin 24.2.1では,同GPUへの対応は謳われていない。ただ,AMDによると,Radeon RX 7900 GREは,2023年の段階で中国市場向けに販売されており,Adrenalin 24.2.1でも問題なく利用できるとのことだ。

 そのほかにも,Adrenalin 24.2.1では,新たなVulkan API拡張への対応や,多数の不具合修正が行われている。とくに「バトルフィールド 2042」「Destiny 2」「オーバーウォッチ 2」「MONSTER HUNTER: WORLD」「PUBG: BATTLEGROUNDS」「STAR WARS バトルフロント II」といった多くのゲームで生じていた過度なカクつきを改善しているようなので,該当するユーザーはアップデートしておくといいだろう。

### 以下,英文リリースノートまとめ ###

●Adrenalin 24.2.1の対応GPU
  • Radeon RX 7000シリーズ
  • Radeon RX 6000シリーズ
  • Radeon RX 5000シリーズ
  • Radeon RX 7000M/7000Sシリーズ
  • Radeon RX 6000Mシリーズ
  • Radeon RX 5000Mシリーズ

●Adrenalin 24.2.1の対応APU
  • Ryzen 7000シリーズ
  • Ryzen 6000シリーズ
  • Ryzen Mobile Processors with Radeon Graphics(※RDNA世代以降)

●Adrenalin 24.2.1が統合するコンポーネント(※比較対象はAdrenalin 24.1.1)
  • Display Driver Version:23.40.19.01-240215a1-400566C-AMD-Software-Adrenalin-Edition(←3.40.02-240111a-399551C-AMD-Software-Adrenalin-Edition)
  • Radeon Settings:2024.0111.1250.2016
  • 2D Driver:8.1.1.1634
  • Direct3D:9.17.11.0260
  • OpenGL:24.01.231107_282afec
  • OpenCL:31.0.24019.1006(←31.0.24002.92)
  • AMD Windows Driver:31.0.24019.1006(←31.0.24002.92)
  • Audio Driver:10.0.1.30
  • Vulkan Driver:2.0.299(←2.0.294)
  • Vulkan API:1.3.277(←1.3.270)

●Adrenalin 24.2.1における最適化
  • 記載なし

●Adrenalin 24.2.1における新要素

●Adrenalin 24.2.1で解決した問題
  • Radeon RX 7000シリーズで「HELLDIVERS 2」をプレイ中に発生する,断続的なドライバのタイムアウトやゲームのクラッシュすることのあった問題。
  • ※筆者注:HELLDIVERS 2における問題はこのほかにもあり,AMDは引き続き調査を進めるとのこと
  • 「バトルフィールド 2042」「Destiny 2」「オーバーウォッチ 2」「MONSTER HUNTER: WORLD」「PUBG: BATTLEGROUNDS」「STAR WARS バトルフロント II」など多数のゲームで過度なカクつきが起こることのあった問題
  • Radeon RX 6900 XTなど一部のAMD製GPUで,「Deathloop」のロード時間が長くなることのあった問題
  • Radeon RX 6800など一部のAMD製GPUで,「Dead Space」においてリアルタイムレイトレーシングを有効化すると,ゲームがクラッシュすることのあった問題
  • Radeon RX 7000シリーズで,「Enshrouded〜霧の王国〜」の初回起動時や,アンチエイリアシング設定の変更を行うと,断続的にゲームがクラッシュすることのあった問題
  • Radeon RX 7000シリーズで,「Enshrouded〜霧の王国〜」をプレイすると,影が明るすぎたり反射がなかったりすることのあった問題
  • 「龍が如く8」など特定のゲームにおいて,HDR設定が断続的に反映されないことのあった問題
  • Radeon RX 7900 XTXなど一部のAMD製GPUで,AMD独自の超解像技術「FidelityFX Super Resolution」を有効にして「Counterstrike 2」をプレイすると,断続的にドライバがタイムアウトしたりゲームがクラッシュしたりすることのあった問題
  • 一部のVulkan対応タイトルで,グラフィックスAPIの構成がDirectX 12と誤ってレポートされることのあった問題
  • Radeon RX 7900 XTXなどの一部のAMD製GPUで,Windows再起動後にストリーミングゲームプレイアプリ「Parsec」のホストアプリがクラッシュすることのあった問題
  • Ryzen 7 7840Uなど一部のAMD製APUで,Microsoft Teamsを使用した会議中に,断続的にループしたカメラ映像を表示することのあった問題
  • Radeon RX 7000シリーズで「Oculus Rift S」を使用すると,画面表示が緑色になることのあった問題
  • 特定のハイブリッドグラフィックス構成,とくにGPUのひとつがAMDのフレーム生成技術「AMD Fluid Motion Frames」(以下,AFMF)をサポートしていない構成で,AFMFが不正確に表示されることのあった問題。ハイブリッドグラフィックス構成でAFMFを有効化するには,すべてのGPUがAFMFをサポートしている必要がある
  • ※筆者注:ハイブリッドグラフィックスを構成するGPUの一部がAFMF非対応の場合でも,AFMFを有効化できてしまっていたものと思われる
  • ノートPC向けのRyzen 9 6900HSとRadeon RX 6800Sとの組み合わせなど,特定のノートPCの構成で,単体GPU側をプライマリディスプレイアダプタに選択すると,マウスカーソルが遅延したり,カクつきが生じることのあった問題

●Adrenalin 24.2.1における既知の問題
  • Radeon RX 7900 XTXなどの一部のAMD製GPUにおいて,GPU使用率が100%の状態で「HELLDIVERS 2」をプレイすると,ドライバのタイムアウトやゲームのクラッシュが発生することがある
  • Radeon RX 7000シリーズで「Starcraft II」をプレイすると,断続的にドライバのタイムアウトやゲームのクラッシュが発生することがある
  • Radeon RX 6000シリーズ以降のGPUで,Radeon Boostを有効化して「オーバーウォッチ 2」をプレイすると,断続的にゲームがクラッシュしたりドライバのタイムアウトが発生することがある。この問題はRadeon Boostを無効化することで一時的に回避できる
  • Radeon RX 6800など一部のAMD製GPUにおいて,「World of Warcraft」のグラフィックスAPIに,DirectX 12を選択してプレイすると,起動時のロード時間が長くなることがある
  • アクセント記号付きの文字を含むWindowsユーザー名で,シェーダーキャッシュが失敗することがある(※Adrenalin 24.3.1で解決予定)
  • ゲームが最小化されているとき,オーバーレイ表示のフレームレートの値が正しく表示されないことがある(Adrenalin 24.3.1で解決予定)
  • ストリーミングゲームプレイアプリ「Parsec」の仮想ディスプレイドライバがインストールされている一部のシステム構成で,AMD SmartAccess Videoが「使用可能」と誤ってリポートされることがある
  • Topaz Labsの画像修正ソフト「Topaz Labs: AI Image Quality Software」で,Direct MLワークロードを実行しているときに処理速度が低下することがある
  • AMD Softwareで,AV1コーデックを選択して録画すると,音声と動画が同期しないことがある(※2024年第2四半期を目処に解決予定)

  • 関連タイトル:

    AMD Software

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