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Razer,ゲーム実況者向けのLEDリングライト付きWebカメラとスタンドマイクを発表。汎用性重視のヘッドセット2製品も
Kiyoは,話者の顔を明るく照らすLEDリングライトをカメラの周囲に円を描くように配置したのが特徴の製品。一方のSeiren Xは,既存のRazer Seirēnシリーズよりもシンプルなデザインと機能を採用した廉価版と言うべき製品だ。
両製品とも,Razer直販ページ「RazerStore」においては99.99ドル(税別)で発売済み。世界市場では2017年第4四半期中の発売予定となっている。
Kiyo
Kiyoは,ディスプレイ上に取り付けるときにはクリップになるスタンドを備えるWebカメラで,液晶ディスプレイやノートPCのの液晶パネル上部にある額縁部へ取り付けられる仕組みになっている。
カメラの周囲に配置されたLEDリングライトは全部で12個あり,色温度は5600K,明るさは1mの距離で10ルクスとのこと。LEDを囲むリング部分は調光スイッチとなっており,照明オフと合わせて12段階に明るさを調整できるそうだ。
内蔵するカメラは720pで60fps,1080pの場合は30fpsの映像を記録できるとのこと。Webカメラ自体はシンプルなもので,Razerが2016年1月に発表した「Razer Stargazer」のように,話者の背景を自動で切り抜いたり,ジェスチャを認識したりといった機能は備えていない。
配信ソフトウェアは「XSplit」および「Open Broadcaster Software」を利用可能とのことだ。
●Kiyoの主なスペック
- 基本仕様:USB接続ワイヤードタイプ
- LED:白色LED×12,色温度 5600K,輝度 10ルクス@1m
- 接続インタフェース:USB×1
- 搭載ボタン/スイッチ:LED輝度調整ダイヤル
- 本体サイズ:未公開
- 重量:未公開
- ケーブル長:1.5m
- 主な付属品:USB 2.0ケーブル,プロダクトインフォメーションガイド
- 対応OS:Windows 7以降
- 視野角:81.6度
- 画素数:約400万画素
- 録画解像度:1080p/30fps,720p/60fps,480p/60fps,360p/60fps
- 対応映像コーデック:H.264,Motion JPEG
- フォーカス:オートフォーカス
- 録音音声周波数:48kHz
- サンプリング周波数:16bit
- 感度:−38dB
- インピーダンス:未公開
- S/N比:未公開
- 指向性:無指向性
- ノイズキャンセリング機能:未公開
Seiren X
Seiren Xは,USB接続タイプのスタンド付きマイクであるが,従来のRazer Seirēnが,大きめのマイク本体と金属製でガッシリしたスタンドで構成されていたのに比べると,だいぶシンプルな外観となっている。
スタンド部分は根元が稼動する仕組みで,話者の声を拾いやすい角度に調整できるという。
机上に置いて使うマイクだと,プレイが白熱したときに,キーボードやマウスを叩く衝撃が振動としてマイクに伝わってしまうが,ショックマウントを内蔵することで,そうした騒音をマイクが拾ってしまうことを避けようということだろう。実際にどの程度の効果があるのかは分からないが,ゲーム実況用途を志向した製品らしい特徴ではある。
マイク本体には,直径25mmのカプセルを1基内蔵しており,実況配信向けに,マイク前方にいる話者の声を拾いやすいように,カージオイド型をさらに最適化した「Super cardioid」型の指向性を採用しているとのこと。既存のRazer Seirēnシリーズは,指向性を4種類から選択できるのが特徴であったが,廉価版のSeiren Xは,話者方向に特化したということのようだ。
スペック面でも,Seirēnがサンプリング周波数192kHz,ビットレート24bitという,いわゆるハイレゾ品質に対応していたのに対して,Seirēnはサンプリング周波数44.1〜48KHz,ビットレート16bitと,CD-DA並みの品質となっている。
なお,製品写真ではどこにあるのか判然としないのだが,3.5mmミニピンのヘッドフォン出力端子も備えており,マイクに入力した音声をヘッドフォンでモニタリングできるとのことである。
米ドルでも179.99ドル,国内価格は2万5000円前後で販売中のSeirēnと比べれば,100ドル程度のSeiren Xは手の届きやすい価格になったともいえ,収録環境のアップグレードを検討している実況配信者にとっては,興味深い製品となるかもしれない。
●Seiren Xの主なスペック
- 基本仕様:USB接続ワイヤードタイプ
- サンプリング周波数:44.1〜48kHz
- ビットレート:16bit
- 周波数特性:20Hz〜20kHz
- 感度:17.8mV/Pa
- インピーダンス:未公開
- S/N比:110dB
- 指向性:カージオイド(Super cardioid)
- 接続インタフェース:USB×1,3.5ミニピン入力×1
- 搭載ボタン/スイッチ:マイク入力音量調節ダイヤル,マイクミュートボタン
- 本体サイズ:未公開
- 重量:未公開
- ケーブル長:未公開
- 主な付属品:サポートロッド,デスクスタンドベース,USB Micro-Bケーブル
- 対応OS:Windows 10/8.x/7,Mac OS X 10.8以降
RazarのKiyo 製品情報ページ(英語)
RazarのSeiren X 製品情報ページ(英語)
またRazerは,北米時間2017年10月19日付けで,アナログ接続型のワイヤードヘッドセット「Razer Electra V2」(以下,Electra V2)と,USB接続型ワイヤードヘッドセット「Razer Electra V2 USB」(以下,Electra V2 USB)の2製品も発表している。
Electra V2は,汎用性を重視したゲーマー向けヘッドセットで,4極3.5mmミニピンタイプの接続端子により,PCだけでなく据え置き型ゲーム機やモバイルデバイスでの使用も可能であるという。一方のElectra V2 USBは,Electra V2のUSB接続型モデルで,PCとMac,PlayStation 4対応とされている。
Razer直販サイトでの価格は,Electra V2が59.99ドル,Electra V2 USBは69.99ドル(いずれも税別)。国内での発売時期や価格は発表されていない。
両製品とも,長時間使用を想定し,快適さと耐久性を重視した革製イヤークッションを採用し,左右エンクロージャをつなぐアーム部分は,軽くて柔軟なアルミニウム合金製であるのが特徴とのこと。
左右のエンクロージャには,40mm径のネオジム磁石をスピーカードライバーとして内蔵する点も明らかになっている。
●Electra V2,Electra V2 USBの主なスペック
- 基本仕様:アナログ接続ワイヤードタイプ(Electra V2),USB接続ワイヤードタイプ(Electra V2 USB)
- 本体サイズ:未公開
- 重量:未公開
- ケーブル長:1.3m
- 接続インタフェース:4極3.5mmミニピン×1(Electra V2),USB Type-A(Electra V2 USB)
- 搭載ボタン/スイッチ:音量調整ボタン,マイクミュートボタン
- 主な付属品:未公開
- 対応ハードウェア(Electra V2):PC,Mac,PlayStation 4,Xbox One,Nintendo Switch,モバイルデバイス
- 対応ハードウェア(Electra V2 USB):PC,Mac,PlayStation 4
- 周波数特性:20Hz〜20kHz
- 感度:105±3dB
- インピーダンス:32Ω
- 許容入力:50mW
- スピーカードライバー:40mmネオジムドライバー
- 周波数特性:100Hz〜10kHz
- 感度:−41dB±3dB
- インピーダンス:未公開
- S/N比:50dB未満
- 指向性:単一指向性
- ノイズキャンセリング機能:未公開
RazarのElectra V2 製品情報ページ(英語)
RazarのElectra V2 USB 製品情報ページ(英語)
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