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240Hz表示の有機ELパネル搭載のハイエンドゲームノートPC「Razer Blade 16」が発表に。価格は約56万円から
本稿では,それら新製品の概要を紹介したい。
Razer Blade 16
Razer Bladeの2024年モデルにおける目玉は,16インチサイズのディスプレイを備えた「Razer Blade 16」だ。最大の特徴は,最大リフレッシュレート240Hzでの表示が可能なSamsung製有機ELパネルを採用した点にある。
Blade 16の有機ELパネルは,ディスプレイ関連規格の標準化団体であるVESAが定めた映像パネルのモーションブラー(映像ブレ)を示す指標「VESA ClearMR」の「ClearMR 11000」を取得している。ClearMRは,いわゆる中間調応答速度(Gray to Gray,GtG)や,動画応答性能を示す「MPRT」(Moving Picture Response Time)などとは異なり,映像パネルにおける映像のブレを計測する指標だ。ClearMRでは,鮮明なピクセルと不鮮明なピクセルの比率に基づいた「Clear Motion Ratio」(以下,CMR)という数値を用いており,単純に言うと,数値が大きいほど映像ブレが少なく残像感のない優秀なパネルであると言える。
ClearMR 11000は,かなり優れた指標をクリアしていることを意味するので,Blade 16では,ブレの少ないゲーム映像を楽しめそうだ。
リフレッシュレートやClearMRだけでなく,有機ELパネルならではの100万:1というコントラスト比の高さや,デジタルシネマ向け色空間規格「DCI-P3」のカバー率100%という広色域の表示が可能である点も見どころで,Blade 16のディスプレイは映像の表現力もかなり優れているようだ。
PCとしてのスペックも高い。Blade 16は,CPUにIntelのノートPC向け第14世代Coreプロセッサでは最上位となる24コア32スレッド「Core i9-14900HX」を採用。内蔵GPUには,最も高スペックの構成でノートPC向け「GeForce RTX 4090 Laptop GPU」を採用するなど,現状では最高のCPUとGPUで固めている。
さらに,プリインストールの統合設定ソフト「Razer Synapse」を用いれば,CPUのオーバークロック設定も可能だ。
高スペックのCPUとGPUに加えて,映像ブレの少ない有機ELパネルを採用するだけに,Blade 16の価格はかなり高く,国内では55万9800円(消費税の有無は未公開)からとなっている。発売日は1月18日の予定だ。
Razer Blade 18
Razer Bladeシリーズの中でも最大サイズの18インチ液晶パネルを搭載する「Razer Blade 18」は,世界初という4Kを上回る解像度で最大リフレッシュレート165Hzの液晶パネルを採用したのが特徴だ。
ただ,それ以外の詳細な仕様は明らかになっておらず,価格も未公開である。
Razer Blade 14
Razer Bladeシリーズの中でも小型の「Razer Blade 14」は,2023年12月に発表されたAMDのノートPC向け新型APU「Ryzen 9 8945HS」を採用するのがポイントである。14インチ級のゲーマー向けノートPCとしては,最高クラスのCPU性能を誇ると言っていい。
搭載GPUは,最も高スペックの構成で「GeForce RTX 4070 Laptop GPU」を搭載するとのこと。重量は約1.84kg(4.05ポンド)なので,気軽に持ち歩けるというほどではないが,持ち運びにも適する。
国内向けの価格は37万9800円から(消費税の有無は未公開)となっている。
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