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Razer,PC向けのモーションコントローラをCES会場で公開。併せてXbox 360向けのゲームパッドとヘッドセットも
Razer USAは,ラスベガスで開催された2010 International CESにおいて,開発中のPC向けモーションコントローラを公開した。
正式名称もまだ付いていないモーションコントローラだが,これはRazer USAとカリフォルニアに本拠を置くメーカー,Sixense Entertainmentが共同で開発しているもので,すでにゲームデベロッパに対してドライバ開発キットなどの提供が始まっているという。
CES会場のRazerブースでは,エンジニアリングサンプルを使ったデモが行われており,ValveのFPS「Left 4 Dead 2」をこのモーションコントローラで操作する様子が見られた。
Razer USAが開発を進めているモーションコントローラのエンジニアリングサンプル。トランスミッタの小型化や,キーボードへの内蔵が図られる予定だ |
Razer自慢のカスタマイズ性の高さを生かし,各ボタンに機能を柔軟に割当てられる。センサーの感度なども,このメニューから調整できるようになっている |
デモの模様は下に掲載したムービーを見てもらえば分かりやすいが,担当者によれば,これはあくまで技術デモであり,今後,同社のキーボードにトランスミッタ/レシーバーを内蔵したり,さらに小型化を図るという計画があるという。
いずれにしろ,Razer USAとSixense Entertainmentは,Razer製品の特色の一つであるカスタマイズ性の高さを生かしたモーションコントローラを開発し,PCゲーム市場に新たな世界を持ち込もうという考えだ。
この製品に興味を示しているゲームデベロッパも何社かあるとのことで,いずれ対応するゲームタイトルの発表もあるだろう。続報に期待したい。
このほか,ブースにはXbox 360用ワイヤードゲームパッド「Razer Onza Professional Gaming Controller for Xbox 360」(以下,Razer Onza)と,バーチャル5.1chサラウンド対応のワイヤレスヘッドセット「Razer Chimaera Professional Gaming Headset for Xbox 360」(以下,Razer Chimaera)が展示されており,2010年第3四半期に,Razer Onzaを50ドル前後,Razer Chimaeraを130ドル前後で米国市場に投入する予定だ。2010年1月7日のニュースでもお伝えしたように,これらの製品は,Razer USA初のコンシューマ機対応製品となる。
Razer Onza Professional Gaming Controller for Xbox 360 |
Razer Chimaera Professional Gaming Headset for Xbox 360 |
Razer Onzaは,アナログスティックをねじ込むことで,トルク(操作に対する抵抗)を調整することが可能であり,例えば,センシティブなコントロールが必要なレースゲームをプレイする際にはトルクを強め,微妙なハンドル操作を行える。個々のタイトルに対応したフィーリングでゲームがプレイできるわけで,もちろん,左右スティックのトルクを別々に設定することも可能だ。
また,Microsoft純正のコントローラにはない二つのボタンも追加されており,背面のスイッチによって特定の機能を割り当てられる。
スティックをねじ込むことで,トルクが調整できる |
コントローラには,緑色のLEDが内蔵されている |
Xbox 360対応のヘッドセットであるRazer Chimaeraは,充電機能を備えたワイヤレス5.1chトランスミッタ/レシーバーと,収納可能なマイクを搭載したヘッドセットで構成されており,イヤーパッド部にあるボタンで,ヘッドホンとマイクのボリュームをそれぞれ調整できる。
また,Razer Chimera用のトランスミッタをケーブルでつなぐことで,チームプレイ時などでほかのメンバーとプライベートな会話を可能にする「デイジーチェーン機能」をサポートしていることも特徴といえるだろう。
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