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「Medal of Honor:Airborne」の最新画像を含むショット8点入手
Airborneでプレイヤーは,アメリカ第82空挺師団に所属する上等兵 Boyd Travers(ボイド・トラバース)となって,シチリア島の山岳地帯からフランスの農村,そしてドイツの森林や都市といったヨーロッパ各地で仲間と共に活躍することになる。面白いのは,すべて,パラシュートをつけて降下するシーンからミッションが始まるということ。パラシュートをうまく操って目的の地点に降り立たないと,地理を把握できないまま味方とはぐれてしまったり,敵に囲まれて余計な戦闘を強いられたりするのだ。
つまり,ゲーム展開は,すべて「プレイヤーがどこに着地したのか?」でダイナミックに変化していく。たっぷり用意されたスクリプトに従って,決められた進路を突き進んでいくという印象のあった前作までとは異なり,かなり自由度が高いノンリニアなミッションが楽しめるわけだ。
Airborneのもう一つの大きな特徴と言えるのが,「Ucap」(Universal Capturing System)と呼ばれる新しいモーションキャプチャ技術と,それを使った,表情アニメーションのリアルさである。このUcapは,モーションデータを取得する際に,五つのカメラを同時使用し,通常のものよりさらに細かい動きをフルモーションで取り込めるようにしたものだ。この技術により,役者達のまばたきや唇の動きはもちろん,頬の膨らみや眉の上げ下げなど,ごく微妙な変化までしっかり再現できるのである。
下の写真にある兵士の立像は,ゲームで実際に使用されているもの。環境光やブルーム効果などがない,非常にクリーンな状態のモデルにもかかわらず,ノーマルマッピングやセルフシャドウによって素晴らしい質感で表現されている。このクオリティで兵士達が戦うのであれば,期待も高まるというものだ。
このほか,地形を認識し,より被弾しにくい場所へと走って行くなど,高度なAI技術も評価できる。また,武器類は改造が可能であるうえ,お気に入りの武器を次のミッションでも利用できるシステムなど,気になる新要素が満載だ。もちろん,1999年の第一作「Medal of Honor: Allied Assault」以来,合計7作の監修を務めてきた軍事技術アドバイザー,Dale Dye(デイル・ダイ)元陸軍大尉が,今回の制作にも関与している。
すでに,「Medal of Honor: Airborne」の公式サイトもオープンしており,6月21日から開発者ブログが始まるなど,発売に向けて着々と準備が進められている雰囲気だ。「ダイナミック・オンラインプレイ」という,ちょっと意味不明な言葉も見られるが,それを含め,詳細については未確定の部分も多い。
それでも,随所でElectronic Artsの本気が感じられる本作だけに,ライバルの多いWW2モノFPSの中でも,かなり際立った存在となる可能性を秘めている。(奥谷海人)
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Medal of Honor: Airborne
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