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印刷2009/03/23 20:34

イベント

「ライセンス制度」の詳細発表も。3タイトルの大会決勝戦が開催された「アルテイルネット リアルフェスタ『SAKURA』」のレポートを掲載

画像集#002のサムネイル/「ライセンス制度」の詳細発表も。3タイトルの大会決勝戦が開催された「アルテイルネット リアルフェスタ『SAKURA』」のレポートを掲載
 GPコアエッジは,オンラインカードゲームポータル「アルテイルネット」のオフラインイベント「アルテイルネット リアルフェスタ『SAKURA』」(以下,リアフェス)を,東京都港区にあるスタジアムプレイス青山で2009年3月21日に開催した。
 同ポータルでサービスされている「ラヴァートヒーローズ」「アルテイル 〜神々の世界『ラヴァート』年代記」(以下,アルテイル),そして「Alteil II 〜銀陽帝大戦」(以下,アルテイル2)の3タイトルのクラシック大会決勝戦のほか,これまで詳細が明らかにされていなかった「ライセンス制度」の説明,ビンゴゲームに恒例のGMイラストクイズの要素をミックスした「チョイスDEビンゴ」などが行われ,大いに盛り上がりを見せたイベントの様子をレポートしよう。

イベントのMCを務めたのは,DJ鬼切氏(左)と,リアフェスの常連となっているモノマネタレントのジョニーさんの二人(右)。イベントのタイトルにちなみ,ジョニーさんはまず,コブクロの「桜」を熱唱しつつステージに登場
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決勝戦へと駒を進めた3組の猛者達による熱戦が展開


「アルテイルネット」プロデューサー 馬場康人氏
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 イベントの冒頭,挨拶を行ったアルテイルネットのプロデューサー,馬場康人氏は,アルテイルとアルテイル2に実装されたばかりの「一人プレイモード機能」関連記事)などを紹介したあと,「各試合の出場選手に声援を送り,それぞれのチャンピオンが誕生する瞬間を見守りましょう」と述べた。

 今回のリアフェスでメインとなったのは,上で述べたように,アルテイルネットでサービス中の3タイトルで行われてきたクラシック大会「SAKURA」の決勝戦。春のナンバーワンイクサーを決する戦いが3試合立て続けに行われ,しかもラヴァートヒーローズとアルテイル2については,オフラインイベントで試合が行われること自体が初めてということもあり,来場したファンから熱い視線が注がれていた。
 各試合の出場選手と結果は,以下のとおりだ。

■ラヴァートヒーローズ:「ライコン」選手対「◎マカロニ◎」選手

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 ラヴァートヒーローズは,アルテイルやアルテイル2と比べて間口の広いゲーム。ルールは比較的シンプルなものとなっており,初めてアルテイルネットで遊ぶ人にもってこいのタイトルだが,戦術性も十分高く,プレイを重ねるにつれて奥深さが味わえるだろう。
 ラヴァートヒーローズではこれまでにも,チャンピオンを決する大会は開かれてきたが,今回のイベントに合わせ,クラシック制度があらためて制定された。今回のSAKURAを皮切りに,クラシック大会が年に4回実施され,それぞれの覇者がグランドチャンピオンの座を懸けて年末に激突するのである。

 試合は途中まで,レーティングポイントが下位の◎マカロニ◎選手が優勢だったが,終盤,ライコン選手が逆転に成功。一気に試合の流れが変わることもあるラヴァートヒーローズらしいどんでん返しとなり,ライコン選手が見事,グランドチャンピオンシップへの最初の出場切符を獲得した。


■アルテイル:「海上庭園」選手対「朝比奈みくる」選手

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 サービス開始当初からの古参イクサーの一人,朝比奈みくる選手の掲げる目標は,2009年のグランドチャンピオンシップ優勝。それに対して海上庭園選手は試合前,「今日は朝比奈みくる選手に稽古をつけてもらうつもり」と,謙虚な姿勢を見せていた。
 そんな二人の対照的なスタンスは,それぞれのファイル(デッキ)にも表れており,朝比奈みくる選手はアグレッシブに攻める,海上庭園選手は粘り強く復活して反撃に転じるといったことを狙っていたようである。
 なにしろアルテイルはカードが1000枚以上あり,その中から選んでファイルを構築するため,戦術の幅は非常に広いものがあるのだ。

 試合は,序盤から海上庭園選手の読みが冴えわたり,朝比奈みくる選手にとってやや苦しい展開に。終盤,海上庭園選手は,レベル4以下のカードをクローズするというオープンスキルを備える「仮面の悪魔『フォルフェナク』」を放ち,勝負を決めた。アルテイルネットのサービスが開始される少し前からキャリアを積んできたという海上庭園選手が,年末に開催されるグランドチャンピオンシップへと駒を進めた。


■アルテイル2:「莉玖さん」選手対「x那智x」選手

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 アルテイル2はアルテイルと比べてカードが少ない分(約300枚),利用できる戦術の幅も狭いが,初心者にとってハードルが低いゲームであるともいい換えられる。
 とはいえ2008年11月のサービス開始以降,これまで3回にわたって新カードが登場しており,GPコアエッジでは今後も精力的にカードの追加を行っていく予定とのこと。DJ鬼切氏は試合の中で,「初心者向けを超えたタイトル」に成長しつつあることを強調していた。

 そのアルテイル2のSAKURAで決勝戦に勝ち残った2選手のうち,x那智x選手は,アルテイル2の正式サービスが始まったあとアルテイルネットに登録したという,いわば新参イクサーだ。この4か月ほどのあいだに,トップイクサーの仲間入りを果たしたことになる。
 それに対し莉玖さん選手は,アルテイルネットのサービス開始と同時期(2006年)にプレイし始めたとのこと。

 試合は,x那智x選手が序盤から戦いをリードし,莉玖さん選手のソウルカードを早々に2枚めくることに成功。とくに,x那智x選手が繰り出したカード「黒羽の嵐」は,すべてのユニットに40のダメージを与えるというもので,場に多数のカードを展開していた莉玖さん選手にとって大きな痛手となった。
 終始試合を優位に進めたx那智x選手は,莉玖さん選手の追撃をかわし,勝利を収めた。

 アルテイル2初のクラシック大会となった今回のSAKURAを,プレイ開始から約4か月という短期間で制したx那智x選手。これまでアルテイルを遊んできて,アルテイル2での上位進出も狙っているというイクサーにとって,目が離せない存在となることは間違いなさそうだ。x那智x選手が今後,どんな成長ぶりを見せるかも,とても興味深い。

(写真左)選手達がらせん階段を用いて会場に降り立つという演出も (写真中央,右)アルテイルとアルテイル2の試合の合間に,ジョニーさんによるモノマネショーが開かれた。アニメが大好きというジョニーさんは,Gacktさんのモノマネに続き,「機動戦士ガンダム」「ヤッターマン」「笑ウせぇるすまん」関連のネタを披露した。“セガ派”である筆者は,後述の「チョイスDEビンゴ」の中でジョニーさんがチラリと見せた,SC-1000シリーズ版「ロードランナー」のプレイヤーキャラの歩き方にニヤリとさせられたのだが,若い世代が多かったからか,このネタはあまり伝わっていなかったかも……
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ついに「ライセンス制度」の詳細が明らかに


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 今回のリアフェスでは,2008年10月に開かれたアルテイル2の試遊会(関連記事)で告知されるも,詳細はこれまでベールに包まれていたライセンス制度について,初めて具体的な説明が行われた。
 それによるとライセンス制度は,上位イクサーの強さを,これまでのランキングシステムとは別の角度から評価することを狙ったものとのこと。
 ライセンスを所持する「ライセンシー」になるには,必要条件を満たしたうえで運営チームに申請を行い,審査に通る必要がある。ただしライセンシーの数はアルテイル,アルテイル2,ラヴァートヒーローズでは各30名,「ナポレオン 〜ラヴァート大決戦」(以下,ナポレオン)では10名に限られており,狭き門といっていい。
 そのうえ,月ごとに決められた3週間の対戦成績に基づき,毎月下位5名(ナポレオンでは下位2名)のライセンシーはライセンスを剥奪され,別のイクサーがライセンシーとなる仕組みだ。

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 ライセンシーになると特別な「ライセンス称号」が獲得でき,毎月500グランがプレゼントされる。ランセンシーであり続けた場合,ライセンス称号がグレードアップし,「好きなイベントカード」(ライセンス所持期間が3か月の場合),「限定着せ替えカード」(同1年の場合)といった特典が得られるのである。
 その代わり,ライセンシーの対戦はすべて観戦可能となるほか(アルテイル,アルテイル2のみ),「ライセンス心得」(下の画像を参照)に則った行動が求められる。

 また,今回のリアフェスのようなオフラインイベントにおいて優勝したイクサーにも,ライセンシーとなる資格が与えられることがアナウンスされた。ただし,その場合も通常どおり申請を行う必要があり,ほかのライセンシー同様,ライセンスを保持するための条件が課されるという。

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 アルテイル,アルテイル2,ラヴァートヒーローズのライセンシーの場合,ライセンスを所持し続けるには,レベル20以上のイクサーと毎月50戦以上こなすといった条件を満たしたうえで,勝率もキープする必要があり,なかなか大変そうだ。アルテイルネットの馬場プロデューサーは,「ライセンシーには茨の道が待っている」という言葉で,そのハードルの高さを表現していた。
 それだけにライセンシーであることは,イクサーにとって“ステータス”であり,アルテイルネットで遊んでいる人にとって大きな目標となるはずだ。

 なお,ライセンス制度のより詳しい情報は,後日あらためて発表される予定となっている。


趣向を凝らしたビンゴ大会で大盛り上がり


「チョイスDEビンゴ」では,謎の人「ビンゴマン」が登場。イベントの裏事情にも詳しそうだったが……
画像集#021のサムネイル/「ライセンス制度」の詳細発表も。3タイトルの大会決勝戦が開催された「アルテイルネット リアルフェスタ『SAKURA』」のレポートを掲載
 3タイトルの大会の決勝戦が終了したあと,ビンゴ大会「チョイスDEビンゴ」が開催された。通常のビンゴと異なる点は,まず画面にクイズが表示され,それに正解した人が数字を選べること。
 リアフェスで恒例となっているGMイラストクイズ(GM陣が記憶力を頼りに描いたアルテイルネットのカードイラストの名前を当てる)や,アルテイルに関するマニアックなクイズが多数用意され,来場者を大いに悩ませていた。

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 リーチになった人はどの数字を待っているかを宣言しなければならず,その数字は画面に表示される仕組み。賞品は「賞品」「スペシャル」の2種類に区分されており,例えば,次の賞品がスペシャルでなかった場合は,クイズに正解しても,わざとほかの人をビンゴさせるといった駆け引きが展開されていた。

GPコアエッジ 代表取締役社長 宮本貴志氏
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 チョイスDEビンゴに続いて行われた表彰式のあと,GPコアエッジの代表取締役社長を務める宮本貴志氏がステージへ。宮本氏は,先日アルテイルとアルテイル2に実装されたばかりの「一人プレイモード機能」関連記事)について,プロデューサー時代からの念願がようやく叶ったとコメント。「チョイスDEビンゴでは,リーチをかけている仲間をビンゴにしてあげるという心温まるシーンも見られ,嬉しく思いました」と述べ,イベントを締めくくった。

 GPコアエッジによると,今回のリアフェスではこれまでと比べ,初めて参加するという人の割合が多かったそうだ。新旧のプレイヤーが,ともに熱戦を繰り広げるイクサーに声援を送ったり,互いに交流したりできたことは,今回のイベントにおける最大の収穫といえるだろう。

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会場限定販売の複製原画
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イベント開始前や休憩時間中,対戦カードゲーム「『リ』アルテイル」が実施され,人垣が出来ていた。ホストを務めるのは宮本氏

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