ニュース
Valve,Steam Boxと呼ばれていたゲームPCを「Steam Machine」として正式発表
23日の時点で,SteamOSベースのマシンはValveのパートナー各社から2014年に登場すると予告されていたが,今回公開されたQ&Aによれば,Steam Machineは,さまざまなスペックおよび価格帯で市場投入されるという。そのなかには,「ハードウェアに対して最もコントロールが可能なことを望むユーザー向け」(Valve)とされる,“純正”Steam Machineも含まれるそうだ。
「パートナー製のSteam Machineは性能や静音性,価格などに最適化される」という説明があったりすることからすると,ValveモデルのSteam Machineは,GoogleにおけるNexusデバイスのような位置づけになるのかもしれない。
なお,ValveはそれらSteam Machine(s)の市場投入に先立って,世界中のSteamユーザーから限定300名をβテスターとして選出し,開発中のValve版Steam Machineプロトタイプを無償配布するという発表も行っている。
いわく,以下の「クエスト」をクリアすると,特製バッジが獲得でき,そのバッジを持っていれば抽選に参加できるとのこと。ヘビーな“Steamer”ならクリアは難しくないと思われるので,興味があるならチャレンジしてみてはどうだろうか。
なお,締め切りは10月25日。明言はされていないものの,Steamの通例に従えば,この日付は米国時間のはずである。
●Valve版Steam Machineのβテスターになるためにクリアすべき「クエスト」
(※クリアの順番は問われない)
- 「Steamユニバースコミュニティグループ」に参加する
- 「Steamハードウェアβに関する同意書」に同意する
- Steamフレンドを10人作る(※まだ10人に届いていない場合のみ)
- Steam コミュニティに公開プロフィールを作成する(※未作成の場合のみ)
- Big Pictureモードで,ゲームパッドを使用してゲームをプレイする
なおValveは,キーボードとマウス,あるいはゲームパッド以外に,「入力について、近々お伝えしたい情報があります」(※原文ママ)と予告している。3つあるとされる大きな発表の3つめはHalf-Lifeシリーズの新作ではないかという噂があるが,ひょっとすると,入力インタフェース周りのものという可能性もありそうだ。
ValveのSteam Machines告知ページ
■NVIDIAはドライバの最適化を明言
なお,Valveの発表に合わせる形で,NVIDIAは公式blogでSteamOS歓迎の声明を行っている。それによると,ValveとNVIDIAは協力して,GPUのOpenGL性能を引き上げるべくドライバを最適化し,Valveの持つコンテンツライブラリのSteamOS(≒Linux)移植を行い,さらに各種レイテンシや動作ラグの低減といったチューニングを行っているとのことだ。
NVIDIA公式blogのポスト「Steam Rolling Into Your Living Room」
- 関連タイトル:
Steam
- この記事のURL:
(C)2019 Valve Corporation.All rights reserved.