「アトランティカ」のサービス5周年を祝う「ATLANTICA FESTIVAL 2013」が開催。次期大型アップデート情報が公開となった会場の模様をレポート

　ネクソンは，サービス中のMMORPG「アトランティカ」のオフラインイベント「ATLANTICA FESTIVAL 2013」を，2013年10月12日に東京・六本木のニコファーレにて開催した。これは，本作のサービス5周年を記念して開催されたもので，会場では次期大型アップデート情報の公開や，ゲーム大会などが実施された。その模様をお伝えしよう。

次期大型アップデートは「南米大陸」を舞台に「英雄主人公」が活躍

　次期大型アップデートのプレゼンテーションでは，まずレベルキャップがレベル170（現状はレベル160）まで開放されることが発表。また，同時に実装される予定のレベル160装備のイメージも公開された。


　次に新ダンジョン「クフ王のピラミッド」が紹介された。このダンジョンは，今後のアップデートのテーマとなる「世界七不思議」の第1弾となるもので，シナリオは以下のとおり。なお，クフ王のピラミッド以降，随時，世界の不思議にまつわるダンジョンが追加されていくとのことである。

●「クフ王のピラミッド」シナリオ
「クフ王のピラミッド」はアトランティス人によって建てられた。
ピラミッドは小さな力を増幅させる力を秘めており，アトランティス人はピラミッドの力とダイヤモンドの力を利用して全世界にオリハルコンの力を供給し，文明発達に貢献していた。
その後，エジプト人たちによって，ダイヤモンドは"太陽の涙"と呼ばれるようになり，ピラミッドの頂点に保管されてきた。

しかし，オリハルコンの暴走によって，平和な世界は乱れ始める。
"太陽の涙"はリデランの手下に盗まれ，オリハルコンの力も消えてしまった……。
リデランの手下は，神の怒りをもたらすために太陽の神殿で儀式を行おうとしている。リデランの手下を倒し，“太陽の涙”を取り返せ！

　また新大陸として「南米大陸」も登場する。具体的に実装されるのは中央アメリカ南部と南米大陸北部の「マヤ」「インカ「アマゾン」の3地域で，1つの地域のクエストを完了すると，次の地域に行けるようになる。それぞれのシナリオは以下のとおりだ。

●マヤ地域シナリオ
「祭司アキン」から受けたクエストを完了させた主人公が村に帰ってみると，平和だった都市「チチェン･イッツァ」はモンスターたちに侵略されていた！
モンスターの侵略を予知していた祭司は，主人公を避難させていたのだ。
モンスターから「チチェン・イッツァ」を守るための戦いが始まる！


●インカ地域シナリオ
インカ地域に移動すると，「パチャママ」から拉致された娘を助けて欲しいと頼まれる。
原因不明の伝染病が広がってから住民たちがおかしくなったことが判明し，その伝染病の発症地が太陽の都市「マチュ・ピチュ」であることに気付く。
「マチュ・ピチュ」の入口付近でインカ帝国最後の皇帝「トゥパク・アマル」に会う。そして……。


●アマゾン地域シナリオ
「トゥパク・アマル」に見送られアマゾンへと向かう。
アマゾンに到着し，アマゾナス部族の女王である「アマゾナスの女王ヒッポリュテー」にインカの女神官の行方について尋ねると，何者かが部族の宝「ヒッポリュテーの腰巻」を盗み，黄金郷「エル・ドラド」へ逃げたと言う……。

　この南米大陸シナリオの中心となるのは，新たに登場する「英雄主人公」の「ベリーサ」である。英雄主人公とは，これまでの末裔主人公ともアトランティス人とも異なる，第3の主人公で，レベル30以上の主人公キャラを持つプレイヤーのみが作成できるとのことだ。
　ベリーサは弓で戦う主人公となっている。特徴となるのは，攻撃範囲がターゲット1体と，その斜め後方2体の最大3体になっていること（会場では“くの字”と説明されていた）で，これまで以上に戦略の幅が広がるという。


　さらに，新傭兵「シルヴィ」「ジェシカ」の情報も公開された。いずれも女性で，シルヴィはオーストラリアのミュニン族という設定だ。武器は大砲，職業は近衛剣士となる。
　もう一方のジェシカは，親の仇を討つために賞金稼ぎになったという設定で，武器はチェーンソー，職業はハンターである。

近日実装のプレイヤーデザイン傭兵「アルレッキーノ」がお披露目に

　続いて，近日実装される予定の傭兵「アルレッキーノ」も公開された。アルレッキーノは，2013年3月に実施された「第3回傭兵デザインコンテスト」の最優秀作品を原案とする傭兵で，武器は剣，職業は道化師となっている。会場では，アルレッキーノのデザインが完成するまでの過程や，開発中のモーション，日本語ボイスなどが公開された。


　アルレッキーノは，人気喜劇「コメディア・デラルテ」の一員という設定だ。この劇団には，与えられた役の仮面を付け，その役を演じたまま一生を終えるという，半ば呪いのような掟がある。しかし「“本物のスター”になったとき，仮面を外すことができる」という噂を聞いた彼女は，自分のために行動することを決意するのだという。
　そういった設定があるからか，アルレッキーノは基本的に明るい性格なのだが，少し陰がある部分も見られるのだそうだ。

同時に，アルレッキーノ専用ダンジョンも実装される。こちらはサーカスをモチーフにしており，登場するモンスターもそれっぽい

　さらに，アトランティカ初のアニメタイトルとのタイアップとして，「科学忍者隊ガッチャマン」のアバターと乗り物が実装されることもアナウンスされた。こちらは当面のところ，日本のみの展開とのことだ。
　そして最後に，サーバー統合に関する情報も公開された。今回は，タイタンサーバーを除く10サーバーが，5サーバーに統合される予定だ。アトランティカプレイヤーは，自分の鯖がどこと統合されるのかチェックしておこう。


　続いて会場では，プレイヤーから事前に募集した質問に，アトランティカの開発を担当する韓国NDOORSのキム・ウンア氏が回答するコーナーも設けられた。その内容を以下に紹介しよう。


──性能の低いアバターを使用する機会がありません。その日の気分で気軽にアバターを着替えられるようなアップデートを期待しています。また，最近のアバターはゴツゴツしたものが多く，女性キャラには向いていないように思います。

韓国NDOORS アトランティカ室 チーム長 キム・ウンア氏（写真中央）

キム・ウンア氏（以下，キム氏）：
　性能の低いアバターを活用できるような仕組みの実装を検討します。また私も女性ですから，女性から見て可愛いアバターも提供していきます。

──キャラクターバランスの調整をお願いします。キャラの強弱が著しく，リーグを見ても現状は強キャラばかりが使われています。

キム氏：
　リーグにおけるキャラ分布を含め，キャラクターバランスは常にチェックしています。今後も継続してバランスの調整をしていきます。

──TBS（Tactical Battle System）による対人戦システムを希望します。

キム氏：
　現在，テストバージョンを開発中です。コンテンツとしての面白さやバランスをチェックしている段階ですので，実装予定など今後の発表に期待してください。

──国家ダンジョンなど，多人数で遊べるコンテンツを増やしてほしいです。また既存の国家ダンジョンも，報酬をレベル帯別にすることなどで，さらに良くなるのではないでしょうか。

キム氏：
　現在，企画検討段階です。ギルドダンジョンやレイドダンジョンも含めて，コンテンツの追加を考えています。

──コインクエストを追加してほしいです。

キム氏：
　コインクエストに限らず，クエストの追加を検討しています。

──高レベルの一般TBSを追加してほしいです。

キム氏：
　こちらも一般TBSだけでなく，戦略TBSやレイドダンジョンを含めて，企画開発しています。今後の発表をお待ちください。

質問コーナーの後は，日本のプレイヤー代表3名と，NDOORSの開発チーム3名が，1対1で対決する「プレイヤーvs開発者 MONEY争奪戦」が実施。日本チームが3試合ともパーフェクトゲームを達成し，圧勝した

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ゲーム内マネーを使ったオークション大会「サザビー競売 in @FES2013」では，ゲーム内アイテム/リアルアイテムを問わず，100億単位の金額が飛び交う展開に

プレゼント抽選会では，デザイナー直筆のイラストなどが賞品となった

「アトランティカ」公式サイト