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[GC 2007#091]ヒトラーと西部劇と殺人事件。Akellaのアドベンチャーゲーム3本を紹介
発売時期:2007年第4四半期
1940年代のドイツを舞台に,ソ連のスパイとなってヒトラーの暗殺を目指すという,仮想歴史を描くアドベンチャーゲーム。プレイヤーはゲーム中で,ナチの愛国者のふりをして巧みにナチスドイツの中枢部へと潜入していく。100のロケーション,50のキャラクターが登場する。仮想歴史とはいえ,実在した場所や,ヒトラー,ミュラー,ゲッベルスといった実在の人物達の性格は,当時の資料に基づいて,極力忠実に再現しているという。
ヒトラー暗殺計画といえば,「7月20日事件」に関連したドイツの将校団によるものが広く知られており,映画やボードゲームの題材にもなっているわけだが,ソ連のスパイという設定は目新しい。当時の歴史に興味のある人にとって,なかなか魅力的な作品ではないだろうか。
発売時期:2007年12月
ロシアでは知らない人がいないという,人気のStrugatsky兄弟による小説をベースにしたミステリアドベンチャー。
初めてゲームを開始すると,猛吹雪の中,一台の車が,大きな建物の前に停まるというシーンが流れる。この車を運転しているのは,主人公(プレイヤーキャラクター)となる旅行中の警官で,大きな建物は,本作の舞台となるホテル。雪でホテルに閉じこめられてしまったこの警官が,死体を発見することから物語が展開していくのだ。
ちなみに本作には,Akellaがアドベンチャーゲーム専用に開発したエンジンが採用されている。基本的には,こちらもオーソドックスなポイント&クリックシステムのゲームだが,いくつかのミニゲームが用意されているとのことだった。
■The Bad, the Ugly, and the Sober
発売時期:2007年第4四半期
タイトルを見て,どんなゲームだかピンと来た人もいるだろう。クリント・イーストウッド主演の映画「The Good, the Bad and the Ugly」(邦題 続・夕日のガンマン)にそっくりな名前の本作は,つまるところ,ウェスタン映画のパロディ的な内容で,子供から大人まで楽しめるコメディタッチのストーリーが展開するという。
設定だけを聞くとなんとも悲惨な状況だが,画面写真を見ても分かるように,全体的に非常に明るいゲーム内容となっている。例えば,屈強な男性が邪魔で奥に進めない,という場合は,その男の足下にコインを投げて,男がそれを拾おうとしたときに襲いかかるといった具合だ。コメディ作品は,合う/合わないが大きく分かれるので,万人にはお勧めしにくいが,マカロニウェスタンが大好物という人なら,チェックしておくべきタイトルかも。
- 関連タイトル:
A Stroke of Fate
- 関連タイトル:
Dead Mountaineer's Hotel
- 関連タイトル:
The Bad, the Ugly, and the Sober
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