連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第414回「2017年ベストゲイム,ダントツの暫定1位は?」
ゲイビラス星では,連載の前段などいらんのだ! サイコロを振って出た数だけ文章量を削ってやろう! 45だな! では1000文字ほど削ってやる! 感謝するがいい!! グエッヘッヘ!
この連載をヤっているとな! どうしてもネタが不足しがちというか,ちょっと忙しいとゲイムがプレイできなくて書くことがなくなることが多いのだ!! しかし!! 今の私は違うぞ! プレイしているゲイムがいっぱいあるからな! こんなに脳内にプレイしたゲイムがストックされている状態はなかなかないぞ!! あれがいいかな……これがいいかな……決めた!! 今週はアレだ!
というわけで,各ハードでのゲイムストックが充実している男色ディーノです。どうぞよろしく。で,こういう書き出しをしたら,ああ今週は「桃太郎電鉄2017 たちあがれ日本!!」について書くんだなと思うでしょ? 昨年末に出てるしね。書かないよ? もちろん面白かったんだけど,書かないよ?
桃鉄らしい安定感に加えて東北を復興していく要素が面白かったけど書かないよ? 高額物件も増えて……っていうかそもそもの物件駅が増えていて,一人でプレイしていてもなかなか歯ごたえあるけど書かないよ? この時代,ネット対戦できないことがちょっぴり残念かもしれないけど,私の中では桃鉄なんてもともと一人でヤるゲイムだから問題ない! でも書かないよ? 桃鉄が好きなら押さえておいて損はない仕上がりだと私は思うけど書かないよ? ほら,天邪鬼だから。なので,前フリは前フリとして放っておいて,マイペースに別のタイトルを紹介させていただくとするわ。
これね,面白い。最初は不安だったの。体験版をプレイしたら「あれ? 思ったより普通?」って思っちゃって。大丈夫かコレ? って勝手に不安になりながらのプレイですよ。でも,謝りたい。勝手に知った気になってゴメンって謝りたい。製品版は違ったね。
ネタバレする気はサラサラないので感想だけ言うとね,最初から飛ばすなあって印象。これを最初に持ってこられたら,そこからプレイするのに警戒しちゃうのは当たり前じゃん。
作り手視点で言うと,プレイヤーを見事に掌の上に乗せているの。逆にプレイヤー視点で言うと,先を読みつつプレイしていても気付いたら裏をかかれている。いろんな可能性があるなかで,それでも死角を突いてくる感じ。控えめに言って面白いわね。
で,ここからがちょっと偉そうな語り口の意見になるんだけど,クセが強い割にそれがちゃんとまとまっているのが凄い。エンターテイメントを大きく分類するとですね,まず“正統派”か“そうでないか”で分かれるの。
で,そのエンターテイメントを作っている企業なり組織なりが大手であるほど,正統派であることが多いんだけど。それには理由があって,正統派であること自体が個性だからなのよ。普通にヤってるだけで商売としても個性としても成立するわけね。この図式は分かりやすいわよね。
一方,“正統派ではない”のはどうかというと,それは中小規模のところがヤることが多いわね。これも理由はつながっていて,普通にヤっているのでは大手にかなわないからなのね。例外もあるだろうけど,基本的にはそう。
ただ,問題はここからで。ジャンルにもよるけど,大手以外にも数多くの会社がある業界の場合,変わった表現を探す状態が慢性化するわけですよ。生き残るために変わったことをしなければならない。でも,本当に斬新なものなんて,そこまで世の中に多く生み出せるわけではない。あら困った。結果,今まであった要素を組み変えることで生み出そうとするあまり,どうしても似たものが増えてきてしまうのよね。仕方がないながら,どうしたもんか。
で,ここで大事なのが“クセ”なの。要は,ほかとの差別化を図ればいいわけ。そのためには“ここでしか体験できないもの”が提供できればいい。その作品にしかないクセ。これを意識して作ることが大切になってくる。ただね,クセが強い作品は,好き嫌いが分かれやすい。
……はい,長らくお待たせしました。ニューダンガンロンパV3に話を戻します。「ダンガンロンパ」シリーズってね,これでもかとばかりにクセが強い作品の割に,好き嫌いが分かれにくい作品だと私は思っているの。もちろん,誰もが好きな作品だとまでは言わないわ。でも,不思議なことにクセがあるのにそのクセが気にならないのよ。
それはなぜか。私が思うに,印象操作が抜群にうまいから。才能と言ってしまえばそれまでなんだけど,作り手のセンスが良いんだと思う。“そういうクセのあるゲイムだよ”っていう刷り込みが,それとなくできているのよね。どんなにエグいシーンでも,気付けば心の準備ができている。受け入れさせるのがうまい,と言い換えてもいいわ。
ゲイム内で起きることはショッキングなはずなのに,なんだかんだで受け入れてしまう。殺人事件を扱ってるはずなのに,世界観的なリアリティとかそういう部分での要素がどうでもいい。そして何より,そんな難しいことはさておいたとしても,話の先が気になって仕方がない。とてつもないバランス感覚で作られているゲイムよね。
それにしても,スパイク・チュンソフトのアドベンチャーゲイムは,ダンガンロンパシリーズにしても,「ZERO ESCAPE 刻のジレンマ」(PC / PlayStation Vita / ニンテンドー3DS)にしても,“理不尽”と“絶望”を下敷きに話を作りがちよね。一体何が彼らをそうさせるのかしら。
ともかくダンガンロンパの最新作,すごく面白いから機会があればプレイしたほうがいいわよ。ストーリー的にとくに泣きはしないけど,確実に心には残るわ。そして,“泣く”要素を入れることなく,受け手の心に残る作品に仕上げることの凄さは,エンターテイメントをなりわいにする人なら,なおさら分かってもらえると思う。新年早々のオススメですな。2017年ベストゲイム,ダントツの暫定1位ね。今年発売したソフトはこれしかヤってないけど。
グエッヘッヘッヘ!! 今週はそんな感じだ! キ〜〜ング ゲイビ〜!! ゲイビラス星では,〆の文章は下ネタでも良いのだ!! このオレ様が強引に〆てやろう!! あすなろという木を知っているか? あすなろはヒノキになりたくてもなれない,でもいつかはヒノキになってやろうとする,そういう祈りを込めたネーミングなのだ! グエッヘッヘッヘ! イヤな予感がするだろう? あすなろう! アスなろう! アスな……おや? 元に戻ったようなのねん。この間に起こったことはいっさい記憶にないのねん。そんな感じでまた来週なのねん。
今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 4:「FINAL FANTASY XV」「ウイニングイレブン 2017」
PlayStation Vita:「ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期」
Wii U:「Splatoon(スプラトゥーン)」
ニンテンドー3DS:「ポケットモンスター サン」
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- 関連タイトル:
ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期
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桃太郎電鉄2017 たちあがれ日本!!
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