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インディーズゲームの小部屋:Room#349「Back to Bed」
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印刷2014/09/10 10:00

連載

インディーズゲームの小部屋:Room#349「Back to Bed」



画像集#001のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#349「Back to Bed」
 とうとう1台のテレビに5台のゲーム機をつなげることになってしまった筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第349回は,Bedtime Digital Gamesの「Back to Bed」を紹介する。本作は,夢遊病者のボブを誘導してベッドに寝かしつけるというパズルアクションだ。ゲーム機で使用するいろいろなセンサー類も合わせて設置してあるので,ケーブルの絡まり具合が半端じゃないです……。

 主人公のボブは居眠り病にかかっており,いつでもどこでも寝てしまう。おまけに夢遊病でもあるようで,眠ったままフラフラと歩き回るのが困りものだ。そしてある時,居眠り中に部屋の窓から歩き出たボブは,なぜかそのまま夢の世界へと迷い込んでしまったから,さあ大変。夢の中のボブを起こさないように誘導して,ベッドまで導いてあげよう。

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 本作でプレイヤーが操作するのは,眠っているボブの中から抜け出してきた,もう一人のボブ(?)。人面犬のように見えなくもない,妙に愛嬌のあるデザインだが,これは一体なんだろう……。まあ,それはともかく,寝ているから仕方ないとはいえ,足元も確かめずにフラフラと歩いているボブの代わりにこのキャラクターを操作し,ステージ上のギミックを活用してベッドまで誘導するのがゲームの目的だ。

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 ボブには,ぐーすか寝たまま闇雲に前進し,障害物にぶつかると時計回りに90度方向転換するという特徴がある。前方に床がなくてもお構いなしで突き進むが,そのままステージから転落するとボブが悲鳴を上げて目を覚まして失敗になってしまう。個人的には起こしてあげたほうが本人のためにいいんじゃないかと思うが,ゲーム的にはそうもいかないので,こうなる前にどうにか手を打たなくてはならない。

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 では,どうすればいいのか? もっとも基本的な方法は,ステージにある大きなリンゴを持ち運んで先回りし,ボブがステージから落ちないように配置するというもの。ひたすら時計回りに向きを変えるボブの目の前に障害物を置き,うまくベッドまで誘導するだけという単純なルールだが,ボブは絶対に立ち止まらないので次々とリンゴの配置を考える必要があり,これがなかなか忙しくて大変だ。

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 ゲームを進めると,リンゴを置いて進路を変えるだけでなく,ステージの切れ目に橋を渡してボブを進ませてあげる必要が出てくるなど,ステージ構成が複雑になってくる。さらに,強風で無理やりボブの進行方向を変えさせる唇が付いた土管(?)や,足を踏み入れるとクジラ型の汽車(?)が突っ込んで来る線路といったギミックが登場し,あの手この手でボブの目を覚ましてやろうとしてくるのだ。

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 このほかにも,うろうろと歩き回っている目覚まし時計に触れるとボブが起きてしまうので,これまた先回りしてリンゴを置き,ステージから落っことすなどして取り除いておく必要がある。もちろん,そのあいだにボブ自身がステージから落ちたり,ほかのギミックに触れたりしてしまうと失敗だ。ああもう,世話が焼けるったらありゃしない!


 また,ステージがエッシャーのだまし絵のように,ちょっぴりねじれているのが本作の特徴で,場所によっては壁になっている場所を床のようにして歩くこともできる。ただし,壁を歩けるのはプレイヤーが操作している人面犬のほうだけで,人間のボブはあくまで床になっている部分しか歩けない。これを利用して,壁に設置されているリンゴを取ってきたり,ボブの先回りをしたりするという寸法だ。

 そんな本作はSteamにて598円で発売中。PC版のほか,iOS版Android版もあるので,エッシャー,ダリなどの絵画やパズルゲームが好きな人はぜひお試しを。

■Bedtime Digital Games公式サイト
http://bedtimedigitalgames.dk/

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