連載
インディーズゲームの小部屋:Room#540「The Vagrant」
最近,新しいスマホに機種変更したばかりの筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第540回は,O.T.K Gamesが開発した「The Vagrant」を紹介する。本作は,思わず目を奪われる美しいビジュアルとテンポのいいバトルを満喫できるアクションRPGだ。前の機種では引っかかった,最新の3Dゲームでもさくさく動くよ!
本作の舞台となるのは,剣と魔法のミスリリア大陸。失踪した父のあとを追い,この地に向かっていた放浪の剣士ヴィヴィアンは,乗っていた船が嵐にあって難破し,辺境のブロッスリー村の浜辺に漂着する。そしてここから,ヴィヴィアンの長く過酷な旅が幕を開ける……。
というわけで,プレイヤーは主人公のヴィヴィアンを操作して,無数の魔物が跋扈するミスリリア大陸を冒険することに。本作は「オーディンスフィア」や「朧村正」といったヴァニラウェア作品に強くインスパイアされた横スクロールタイプのアクションRPGで,通常攻撃と強攻撃を絡めたコンボやスキル,ジャンプや回避などのアクションを駆使しながら敵と戦っていく。
敵を倒すとドロップするクリスタルを拾うとマナに変換され,キャラクターの育成はこれを消費してスキルツリーから任意のアビリティを取得することで,ステータスを上げたり,新たなスキルを身に付けたりする仕組みだ。また,マナは武器や防具の強化にも使用し,任意の装備品を5段階まで強化できる。スロットがある装備品は,そこにルーンをはめ込んでカスタマイズも可能だ。
新しい武器や防具は,宝箱などからの戦利品として入手するほか,鍛冶屋に依頼して作成してもらうこともできる。ただし,その際はお金と必要な素材を用意しなくてはならない。また,旅の途中はところどころに焚き火があり,レシピと食材があればここで料理を作れる。料理は食材をそのまま食べるよりも回復効果が高く,特殊な効果を持つものもあるので,前もって作り置きしておこう。
ヴァニラウェアのような作品を作りたいという情熱から,3年以上の期間をかけて開発されたという本作は,手描き風のアートスタイルによる,本家に負けず劣らずの美しいグラフィックスが大きな魅力だ。アクションRPGとしてのツボもしっかり押さえており,小気味いいアクションでテンポ良く遊べるだけでなく,ほぼ違和感のない日本語ローカライズが施されているのも嬉しい。
そして,何よりも驚かされるのが,その価格だ。非常に高い完成度の作品でありながら,本作の製品版はSteamにてたったの410円で販売されており,今ならなんと,2018年7月20日までの期間限定で50%オフの205円で購入できる。ヴァニラウェアやアクションRPGのファンなら,この機会を見逃す手はないので,ここまで読み終えたアナタは今すぐポチッておこう。
■「The Vagrant」Steamプロダクトページ
https://store.steampowered.com/app/598700/The_Vagrant/- この記事のURL:
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