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インディーズゲームの小部屋:Room#632「Merchant of the Skies」

近頃は在宅勤務なのをいいことに,歌を歌いながら仕事をしている筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第632回は,Coldwild Gamesの「Merchant of the Skies」を紹介する。本作は,空飛ぶ船に乗って交易を行いながら,大商人を目指すというシミュレーションゲームだ。次は踊りながら原稿が書けないか,試してみよっと!
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本作の舞台は,多数の島が空に浮かぶファンタジー世界。プレイヤーは1隻の小さな空飛ぶ船を所有している,駆け出しの商人だ。まずはこの小さな船で商売を始め,ゆくゆくは世界を股にかけた貿易会社に発展させていくというのが,大まかなゲームの流れとなっている。
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商売の基本は,安く買って,高く売ること。島ごとにさまざまな品物が異なる価格で取引されているので,それらを船で運んで売買し,利益を上げていこう。ただし,ゲーム開始直後はマップ全域が隠されており,どこに何があるのか分からない状態だ。一度通った場所はマップに明示されるので,まずは周辺の調査から始めよう。
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島によってはギルドがあり,手紙の配達や物資の納入などを依頼されることもある。こうした依頼を達成すると,一度にまとまったお金がもらえるので,商売の合間に積極的にこなしていきたいところ。最初の船は荷物を載せるコンテナが4つしかなく,手広く商売するには不便なので,ある程度お金が貯まったら,より大きな船を購入して乗り換えるべし。
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大きな船に乗り換えると,より多くの品物を運べるようになるが,その分,たくさんの燃料と船員が必要になり,ランニングコストが増える点には要注意。もし,航行中に燃料切れになると,最寄りの島にけん引され,多額の費用を支払うはめになる。島によっては燃料を補給できる施設がない場合もあるので,遠出する際はどんなルートを通るのがいいか,事前にしっかりと確認しておきたい。
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マップには人が住む島のほかに数多くの無人島もあり,ここでは物資の調達だけでなく,島を購入して施設を建て,商品の生産に乗り出すことも可能。さらに将来的には交易路を設定し,商品を流通させることもできる。また,商人としての経験を積むと,船の燃費が向上したり,取引価格が優遇されたりといったスキルを習得でき,ちまちまと育成していく楽しさもある。
交易シミュレーションとして,あっと驚くような目新しさはないが,さまざまな要素がバランスよくまとまっており,気づくと夢中になって遊んでいる,止めどきが見つからないゲームに仕上がっている。丁寧なドット絵とほんわかした世界観も魅力的な本作は,Steamにて1520円で発売中なので,大商人を目指して大空を駆け回りたいという人はぜひどうぞ。オススメです。
■「Merchant of the Skies」Steamストアページ
https://store.steampowered.com/app/1040070/Merchant_of_the_Skies/![]() |
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