連載
4Gamerの1週間を振り返る「Weekly 4Gamer」,2020年5月17日〜5月23日
「こうのとり」9号機が打ち上げに成功し,アメリカでは宇宙で太陽光発電を行う実験機が打ち上げに成功し,タンザニアで過去最大規模の足跡化石群が発見されたりした2020年5月17日〜5月23日,4Gamerに掲載された記事は520本でした。国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ「こうのとり」のミッションもこれが最後で,ISSへの到着は5月25日が予定されているそうです。
というわけで,日曜日の昼の憩い,Weekly 4Gamerがまたやってきました。ええ,やりまっせ。
そんな中,また新たなデジタルイベントが発表されました。6月23日に予定されている「New Game+ Expo」(略称NGPX。ニューゲームプラスエキスポと読むようです)は,日米のゲームメーカー14社がタッグを組んで実施するものですが,参加企業リストを見ると日本のプレイヤーにとっておなじみの名前がズラッと並んでいます。基本的に海外向けだと思われますが,まるで日本のイベントみたい。日本人開発者も多数,登壇しそうで,これはちょっと見逃せないかもしれません。
ちなみに,この夏に向けて予定されているデジタルイベントについては,5月18日に掲載した奥谷海人氏の週刊連載で,主だったものをまとめていますので,参考にしてください。このリストに加えて,デジタル版の「東京ゲームショウ」(関連記事)や,格闘ゲームのイベント「EVO 2020」の代替といわれる「EVO Online」(関連記事)などが予定されているわけで,こりゃ忙しい。夏から秋にかけて,我々はPCの前から離れられないかもしれません。
Access Accepted第647回:2020年の夏はデジタルイベントが目白押し
次世代機の市場投入が予定され,通常ならさまざまなイベントが開催されてお祭り騒ぎになっているはずの欧米ゲーム業界。ファンやメディアを集める形式の開催が難しくなったため,従来のイベントではデジタルへの移行が進み,新たなデジタルイベントも次々に名乗りを上げている。今週は,そんな状況をまとめてみた。
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- ライター:奥谷海人
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というわけで今回も,世界のゲーム業界と4Gamerの1週間をサクッと振り返ってみましょう。サクッっと!
※以下,PlayStationはPS,Nintendo SwitchはSwitch,ニンテンドー3DSは3DS,スマートフォンはスマホと略記します
先週のランキング
【先週のランキング詳細】
先週のランキング第1位になったのは,スクウェア・エニックスのMMORPG「ファイナルファンタジーXIV」(PC / PS4 / Mac)のPS4向けダウンロード版,「ファイナルファンタジーXIV スターターパック」が期間限定で無料配信中というニュースでした。30日間の無料プレイ期間も付属していますので,重厚なストーリーやバトル,クラフティング,釣り,麻雀などがたっぷりと楽しめます。これは話題になっちゃいますね。
提供期間は5月26日12:00頃までとのことなので,しまった,今気づいた,という人もオッケー。この機会にチャレンジしてみましょう。
「あとワンプレイ」で気がついたら夜が明けていたという中毒性の高いゲームとして知られる「シヴィライゼーション」シリーズの最新作ですが,記事では,初めてプレイするという人に「ひとまずAIを相手に勝つためにこれをやろう」という指針を紹介しています。
インパクトの強いキャラクターなので,ベヨネッタという名前を知っている人は多いはずですが,実は未プレイという隠れBad boyもいるんじゃないかということで,彼女のことを隅から隅まで詳しく紹介しています。より美しくなったベヨネッタ,楽しみです。
さて,依然として世界の注目を集めまくっている「あつまれ どうぶつの森」ですが,Switch本体と「あつまれ どうぶつの森」がセットになった「Nintendo Switch あつまれ どうぶつの森セット」の抽選販売の受付がマイニンテンドーストアで始まったという記事が,第10位に入りました。締切は5月25日18:00とのことですので,まだ間に合います。急ぎましょう。抽選結果は,6月1日〜2日にメールで連絡されるそうです。
先週の注目記事
■リアルタイムレイトレーシング対応の「Minecraft with RTX」β版インプレッション。そのグラフィックスはいかに変貌するか
■「EVE Online」のスマホ版となる「EVE Echoes」は海外で8月にリリース予定。欧州向けのライブストリーミングで最新動画2本などが紹介に
新勢力の「Yan-Jung」が紹介されたほか,最新トレイラーも公開されました。日本での展開が気になります。
■「エルダースクロールズ:ブレイズ」の日本語版が配信決定。App StoreとGoogle Playで事前登録の受け付けもスタート
■デジタル形式の開催となったgamescom 2020の正式日程が発表。gamescom公式サイトの「gamescom now」で無料視聴が可能
なお,gamesindustry.bizの日本語版ではgamescomを運営するドイツの団体GameのマネージングディレクターであるFelix Falk氏に話を聞いたという記事を掲載していますので,合わせてチェックしてください。
gamescom:「デジタルイベントがどのように機能できるか証明するチャンスがきました」
■美少女な「バイオロイド」を指揮する「ラストオリジン」は気づけば3日間で30時間以上も遊んでいた“スルメゲー”
■ヒト喰いザメとなり憎っくき人間たちを食らい尽くせ! アクションRPG「Maneater」のローンチトレイラーが公開
また,販売が開始された5月23日には,ファーストインプレッション的なニュース記事も掲載していますので,サメに未来を感じている人はそちらも読んでみてください。
「Maneater」がついにリリース。この夏は,人喰いザメになって広い海を暴れ回ろう
Tripwire Interactiveは,人喰いザメを主人公とした海洋アクション「Maneater」をリリースした。湿地帯に捨てられた子ザメが,小さな魚を食べて育ち,天敵であるワニと戦い,やがて美しい海を汚す人間どもやシャークハンターに襲いかかっていくという非常に個性的な作品だ。
■ソニーの経営方針説明会レポート。PS5向けソフトがファースト&サードパーティともに近々発表に
■「PSO2」アイテムデザインコンテストの入賞作品が6月に登場。上位種の新ペット“グラス”やボーナスクエスト“東京【虹】”の追加も
■「マフィアII コンプリート・エディション」プレイレポート。あのマフィアシリーズが“高解像度&全部入り”になって蘇る
ちなみに,筆者が個人的に楽しみにしていた初代「マフィア」のリメイク版「マフィア コンプリート・エディション」(PC / PS4 / Xbox One)は8月28日以降,プレイ可能になるとのこと。単体版も同日発売予定で,トミーとの再会はしばらく待たなくてはなりません。まあ,経験上,8月なんてあっという間に来るんですけどね,ちぇっ。
■「ダンガンロンパ」はファンとの距離を大切にしてきた――スマホ版リリース&シリーズ10周年記念,寺澤善徳氏のインタビューをお届け!
■NetEaseが多数の新作を含むライブ番組「年度発表会」を実施。「ハリー・ポッター:魔法の覚醒」など3作品をレポート
NetEaseの発表会レポート第5弾。「King of Hunters」「Disorder」「Westworld:Awakening」の3作品を紹介
NetEase Gamesは2020年5月20日,同社のタイトルに関するライブ番組「年度発表会」を実施した。本稿では,「King of Hunters」「Disorder」「Westworld: Awakening」の3タイトルをレポートしよう。
NetEaseは日本市場向けのタイトルを続々と準備中。日本語のローカライズ作業が始まっている5作品をレポート
NetEase Gamesは2020年5月20日,同社のタイトルに関するライブ番組「年度発表会」を実施した。本稿では,日本市場との相性が良さそうな5作品をまとめて紹介する。すでに日本語のローカライズ作業も始まっているので,正式発表に期待してほしい。
「Identity V」で「昆虫学者」を含む計3体の新キャラの情報が明らかに。チャイナタウンにちなんだマップや新モード「小アルカナ」も
NetEase Gamesは2020年5月20日,「Identity V」のアップデートに関するヒントが散りばめられた最新動画を公開した。動画では「昆虫学者」を含む計3体の新キャラや,チャイナタウンにちなんだ新マップ,そして「小アルカナ」なるゲームモードなどが確認できる。
「荒野行動」でTVアニメ「ワンパンマン」とのコラボイベントが開催決定。遊園地と思しき新マップのコンセプトアートなども明らかに
NetEase Gamesは2020年5月20日,バトルロイヤルゲーム「荒野行動」の新情報を同社の発表会を通じて公開した。TVアニメ「ワンパンマン」とのコラボイベントや,遊園地と思しき新マップなどの情報が明らかになっている。
■1粒で何度もオイシイ「ローグライクゲーム」。Steamで遊べる人気タイトルをピックアップして紹介
マイクロおたより
毎週書いていますが書かずにはいられないので今週も書きますと,現在,Weekly 4Gamerのお楽しみ企画「週間プレゼント」は諸般の事情でお休み中となっています。ご了承ください。とはいえ,プレゼント募集期間外でも下の応募フォームからコメントのみの送信は可能です。
おたよりを書いたところで人生にとくに変化は訪れないと思いますが,今日も筆者のところにはいくつかのおたよりが届いていますので,ぜひ紹介させてもらいます。
■地下。底に降ります、マリオにこそ価値。
(ちかそこにおりますまりおにこそかち)(その他 和南さん)
先週の「あいうえお作文」が長すぎて残念ながら全文掲載とはいかなかったので,次回は和歌か川柳で,とお願いしたところ,回文で返されました。そうきたか! 回文といえば,「ダブダブだ!」と「ダメだ!」しか知らない筆者としては,マジで感心しちゃいます。
■自宅待機が続く昨今「こういうときこそレトロゲームだ!」と、我が家に眠る各種ゲーム機を引っ張り出しました。が、本体や周辺機器のメンテナンス・清掃の方が楽しくなって肝心のゲームは二の次になりました。(パート・アルバイト RCAさん)
あれですかね,古本をゴミで出そうと思ってまとめていたら,つい読み始めちゃって止まらなくなるという現象に近いものでしょうか。電子書籍が普通になれば,そういう現象も過去のものになっていくのですねえ。(あらぬ方向の感慨を抱く編集者)
■「Unreal Engine 5」って凄いな。unrealの意味は非現実的と書いてありますが、どう見ても本物にみえる。あまりにもリアル過ぎる。(その他 ヘイホーさん)
「こちら」の記事ですね。まあ,2003年に発売された「Unreal」シリーズの第2弾,「Unreal II: The Awakening」のグラフィックスがリアル過ぎて腰を抜かした経験を持つ筆者が驚いても説得力がないんですけど,すごいです。我々人類は果たして,どこへ向かおうとしているのでしょうか?
プレゼントに応募する(お休み中です)
今週の4Gamer
さて,今週5月29日には,任天堂からSwitch向けソフト「ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション」がリリースされる予定です。百もご承知でしょうけど,本作は2010年に発売されたWii用ソフト「ゼノブレイド」のリマスター作品。高解像度に対応したグラフィックスや,リモデリングされたキャラクターなど,10年前の感動が美しい映像で蘇ります。さらに,本編終了の1年後を舞台とした追加ストーリーや,やり込みコンテンツなども抜かりなく用意されるとのこと。金曜日が待ち遠しい。
ちょっと戻って5月26日には,世界的ヒット作「Minecraft」のスピンオフタイトルとなる,「Minecraft Dungeons」(PC / PS4 / Xbox One / Switch)が発売を予定しています。とはいえ,「Minecraft」と共有しているのはグラフィックスの雰囲気と世界観ぐらいで,本作はマイニングやクラフティングの要素のない,いわゆるダンジョンクロウラーになりました。マルチプラットフォームで展開するMicrosoftの挑戦は,果たしてどんな感じになるのでしょうか。
「Minecraft Dungeons」がいよいよベールを脱いだ。“マイニング”も“クラフティング”もないけれど,仲間との冒険が楽しそうだ
MicrosoftとMojangが2020年5月26日のリリースを予定している「Minecraft Dungeons」。本作のオンラインプレゼンテーションが行われ,ゲームプレイの映像が公開された。おなじみのマイクラの世界をベースにしつつ,仲間と共にダンジョンでの冒険やアイテムの入手を楽しめるゲームになっているようだ。
また少し進んで,5月28日には「海腹川背 BaZooKa!」(PC / PS4 / Switch)がリリースされます。「海腹川背」シリーズ従来作は,ステージのどこかにあるゴールを目指すことが基本ルールでしたが,今回は最大4人のプレイヤーが参加できるシリーズ初の対戦型アクションゲームになりました。
ゲームのプレイフィールなどについては,2019年12月24日に掲載した体験会レポートなどを参照してください。
最大4人での対戦が楽しめる「海腹川背 BaZooKa!」体験会レポート。対戦格闘ライクな読み合いとラバーリングアクションが融合した意欲作
2019年12月21日,サクセスから発売予定の「海腹川背 BaZooKa!」の体験会が開催された。スタジオ最前線の近藤敏信ディレクターも駆けつけ,新作のプレイフィールをいち早く体験できたイベントの模様をレポートする。
というわけで,ではまた来週,お会いしましょう。マンマミーア!
【次回予告】
やはりこれからは忍者ではないかと気付いたくぬぎちゃん。服部半蔵を真似てハッタリ半蔵を名乗り,ありもしない物事をさもあるように見せかけて他人を圧倒しようとしたが,これは名前が悪いせいだと気がつき,次いでバッタリ半蔵を名乗ってみたものの,突然倒れたり,街角で不意に知り合いに出会ったりが続いたため中止し,これでどうだとウッカリ半蔵を名乗ったところ,水戸黄門に30年以上レギュラー出演したキャラとうっかりかぶりそうになったので破棄。仕方なく全裸になりながら,そもそもなんで忍者だと気付いたのか,どうしても思い出せないくぬぎちゃんだったが……。
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