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[Gamescom]「Aliens: Colonial Marines」のプレイシーン初公開。細部まで映画「エイリアン2」にこだわって作られた,ファン垂涎の一作だ
その後,長い沈黙を破り,ティザームービーが2011年6月上旬に公開されると,その直後に開かれたE3会場ではムービー第2弾が上映され(レポート記事),開発が続けられていることが正式に明かされたのだった。
とはいえ,E3でもムービーが公開されただけで,これといった説明はなく,ゲーム内容については分からずじまい。今回のGamescomでは,開発者自身がゲームをプレイしつつ,プレゼンテーションを行うということで,多くのゲームファンが注目していた。
なお本作は,海外では2012年に発売される予定。デベロッパは,「Brothers in Arms: Furious 4」(PC/PlayStation 3/Xbox 360)や「Borderlands 2」(PC/PlayStation 3/Xbox 360)の開発も行っているGearbox Studiosだ。
冒頭に述べたように,本作は,1986年の大ヒット映画「Aliens」を題材とする作品で,サブタイトルである「Colonial Marines」は,映画の主人公であるエレン・リプリーと共にエイリアンの大群と戦った植民地海兵隊のことである。
もちろん,ゲームに登場する武器や兵器,兵士達の装備品などは映画の設定に基づいてデザインされている。映画シリーズのコンセプトデザインを担当した,かのSyd Mead(シド・ミード)氏が,本作でも監修を行っているというのだから,ファンにとってはたまらない。ゲームには,映画のためにMead氏がデザインしたものの,作中で採用されなかったガジェットなども登場するとのことで,実に楽しみだ。
ゲームの舞台となるのは,映画と同様,惑星「LV-426」。エイリアン2の事件から11か月後という設定で,オープニングムービーは,惑星軌道上に浮かぶ植民地海兵隊の宇宙船「U.S.S. Sulaco」に,おそらく救助に来たものと思われる,もう一隻の宇宙船が接近する場面から始まる。
その後,サイレンが鳴り響き,海兵隊員が走り回るシーンがフラッシュバックのように挿入され,やがて二隻は炎を吹き上げて惑星上に墜落する。この間,何があったのかよく分からないし,そもそも,SulacoがLV-246に墜落しては「エイリアン3」に続かないと思うが,どうやら,ゲームはあくまで映画エイリアン2がテーマで,それ以降の作品については考慮されていないらしい。
ともあれ,生き残った海兵隊員達が呆然として顔を見合わせていると,さっそくエイリアンが襲ってくる。しかも,通常型のエイリアンに混じって,いきなり「エイリアン・クイーン」まで出現するのだから,展開が早い。
戦友を失いながらもエイリアンどもを撃退し,エイリアン・クイーンの追跡を振り切って,生存者がほぼ全員集合しているらしい倉庫風の建物に逃げ込んだ。
ここで,Burleson氏がゲームに参加。多数のNPCと共に,二人でエイリアンの大群を倒していこうというわけだ。本作のCo-opはこのように,誰かがプレイしているシングルプレイのキャンペーンに,別のプレイヤーが参加するというスタイルになる。最大参加人数は未定だが,複数のプレイヤーが参加可能だ。
机の上には,落ちた宇宙船から回収した武器が並べられている。もちろん,植民地海兵隊の主要武器である「M-41Aパルスライフル」もあり,デモプレイでは,それまで持っていたショットガンを置いてその武器を手に取っていた。
ただ,赤いデジタル表示の弾数が「50」となっており,映画では100発だったはずなのにと,どうでもいいことを思い出した。
準備ができたところで,モーショントラッカーに赤いドットが浮かび上がる。当然ながら,モーショントラッカーも主要アイテムの一つで,作動音も映画のまんま。ただ,プレイシーンを見る限り,トラッカーを見ながら銃を撃つことはできないようだ。
また,トラッカーではエイリアンが近づいてくることが分かるのに,肉眼では何も確認できないという,映画そのままのシーンも出てくるというから嬉しい。
セントリーガンを通路に仕掛け,準備が整った頃,エイリアンの一斉攻撃がスタート。セントリーガンで片っ端から餌食にしていくが,それでも敵の数は多く,ついに突破されてしまう。天井から,あるいは床下から次々にエイリアンが現れ,海兵隊員がどんどん犠牲になっていくという,悲惨な状況だ。
建物の一角に追い詰められたところで,再びエイリアン・クイーンが壁を破って飛び出してくる……というところでデモは終了した。
閉じた扉を手持ちの溶接機で固定する場面など,細かい部分まで映画そのままで,こだわり抜いて制作されているのがよく分かる。映画シリーズのファンならば興奮すること間違いなしだが,25年も前の映画なので,ピンとくる読者がどれくらいいるものか,ちょっと自信がない。
いずれにしろ,手堅い作品作りで定評のあるGearbox Softwareのゲームだけに,ようやく姿を見せ始めた本作は,いきなり2012年の期待作の一つに躍り出た感がある。続報を楽しみにしたい。
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Aliens: Colonial Marines
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