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  • 発売日:2008/06/05
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「ロスト プラネット コロニーズ」先行体験会レポート:次回作(?)の話題も出たトークセッションで大盛り上がり
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印刷2008/05/19 15:14

イベント

「ロスト プラネット コロニーズ」先行体験会レポート:次回作(?)の話題も出たトークセッションで大盛り上がり

画像集#001のサムネイル/「ロスト プラネット コロニーズ」先行体験会レポート:次回作(?)の話題も出たトークセッションで大盛り上がり
 5月17日,アクションシューティング「ロスト プラネット コロニーズ」(以下,コロニーズ)のトライアルミーティングが東京都内で開催された。これは,6月5日に発売される予定の本作を先行体験できるというもので,事前応募者の中から選ばれた60名のみが参加できたイベントだ。

 本作は,すでに発売されている「ロスト プラネット エクストリーム コンディション」に,オンラインバトルを中心としたさまざまな新要素を追加し,さらにXbox 360版とのクロスプラットフォーム対戦ができるのが魅力だ(関連記事)。
 今回のイベントは,クロスプラットフォーム対戦にスポットを当て,ハードの垣根を越えてスムースな対戦ができることを体験できるものだった。ちなみにXbox 360版は,PC版より1週間先行して5月29日に発売予定だ。

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 イベント会場には24台のXbox 360と8台のPCが用意され,16人対戦(8対8)環境を2セット準備。参加者は,プロデューサーの竹内 潤氏とディレクターの大黒健二氏とのトークセッション,開発チーム最強プレイヤー“Lost Technology”ことプログラマーの酒谷佑一氏がレクチャーするコロニーズのオンライン対戦を体験できた。
 新要素のプレイフィールなどは,また後日あらためてお伝えするとして,ここでは,試遊と共に行われたプロデューサー竹内潤氏と,ディレクターの大黒健二氏による来場者とのトークセッションの様子を,要約してお伝えしよう。

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次々と飛び出す“濃い”質問で大いに盛り上がったトークセッション


現在,「ロスト プラネット コロニーズ」と「バイオハザード 5」のプロデューサーを兼任している,カプコン 開発統括編成部 部長の竹内 潤氏
画像集#002のサムネイル/「ロスト プラネット コロニーズ」先行体験会レポート:次回作(?)の話題も出たトークセッションで大盛り上がり
 まず,「なぜ大阪でイベントをやらなかったのか」という最初の質問に対し,「僕らにもたまには大阪を離れて,東京の美味しいものが食べたいという魂胆があったので」と,軽く笑いを取った竹内氏(実際はそのほかにもさまざまな理由があるのはもちろんだが)。そのおかげか,両氏を前に少々緊張気味のように見えた来場者達も肩の力が抜けたようで,トークセッションは和気あいあいとした雰囲気で始まった。
 次の質問は,「今回はマルチプラットフォームということで,どのような開発を進めてきたのか開発者の視点から聞きたい」という,記者顔負けの内容。それもそのはずで,このイベント参加者は,ロスト プラネットのファンサイトを運営しているような人が多かったのである。

「ロスト プラネット コロニーズ」ディレクターの大黒健二氏
画像集#003のサムネイル/「ロスト プラネット コロニーズ」先行体験会レポート:次回作(?)の話題も出たトークセッションで大盛り上がり
 この質問に対して大黒氏は,「開発者として本音を言わせてもらうと,マルチプラットフォームはすごく大変でいい迷惑でした(笑)」と,いきなり全開でぶっちゃけトークを開始。そのあまりにも正直すぎる言葉に,会場は大きな笑いに包まれた。もちろんフォローも忘れず,「マルチプラットフォームによってユーザー層が広がるのは確かですし,PC/Xbox 360/PLAYSTATION 3に対応したゲーム開発ツール“カプコンMTフレームワーク”とマイクロソフトのサポートのおかげで,開発も楽だった」とのこと。
 大黒氏はまた,“自分はチャレンジ好き”とも話しており,「マルチプラットフォーム対戦は『Shadowrun』に“先を越されたな”と思った。でも,その悔しさもモチベーションのアップにつながった」と述べていた。

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 また竹内氏は,このことについて「ロストプラネットチームはカプコン社内でことごとく“地雷”を踏むチームなんです」と冗談交じりに語っていた。そのことで,ほかのプロデューサーから「どうもありがとうございます。これでウチは地雷踏まずに済みます」と感謝されるそうで,とくに「デビル メイ クライ 4」のチームによく言われたとのこと。大黒氏と竹内氏は「デビル メイ クライ 4は良いゲームになっていると思いますよ。地雷が撤去されたあとの舗装道路を走ってましたからね」と語り,会場の笑いを誘っていた。
 ゲーム開発において,クロスプラットフォーム対戦といった新しいことに挑戦する場合,予期しないさまざまな問題が発生することは想像に難くない。そういった問題を“地雷”と揶揄した表現で語っていたが,裏を返せば,コロニーズの開発陣が新しいことに積極的にチャレンジしていることの表れともいえるだろう。

竹内氏と大黒氏による「もっと近くで話しましょう」との呼びかけで,それこそ息づかいも聞こえそうな距離で行われたトークセッション
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 お次は「なぜLANケーブルで接続できる機能を入れたのか。16台も繋いだら,普通の家庭ならブレーカーが落ちてしまうのでは?」という質問。コロニーズでは,インターネット接続以外にも,LAN接続による対戦(システムリンク)に対応している。ちなみに,イベント会場に用意されたPCとXbox 360はLAN接続となっており,外部からは遮断された状態だった。
 この質問に対し竹内氏は,「確かに日本では需要が低いんです。でも,海外にはピックアップトラックにXbox 360とディスプレイを積んで,友達の家に行って遊ぶという人もけっこういるんです。」と回答。さすがアメリカン(とは限らないが)は豪快だ。それはともかくとして,前作でそういうユーザーからの要望が多かったことが,本作ではLAN機能を導入した理由とのこと。
 そのほか,今回のようなイベントのときも,LANで直接つなぐとインターネット接続環境を用意する必要がなくて助かるとか,外部からの乱入がないとか,イベント用に特別なROMを作らなくて済むとか,メーカー側のプロモーション活動にも役に立つ(?)という裏話を教えてくれた。

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 トークセッションも終盤に差しかかったあたりで,ちょっと視点の違う質問が飛び出した。その内容は,「エイクリッドハンティングなどの新ルールに,モンスターハンターと似たゲーム性を感じるが,その辺はモンハンチームに意見をもらったりしたのか」というもの。
 “エイクリッドハンティング”は,プレイヤーが巨大モンスター“エイクリッド”を操作するチームと,通常のキャラクターを操作するチームに分かれて戦うというルール。エイクリッドはヒューマン側と比べて数が少ないものの,ヒューマンキャラクターを一撃で倒せる攻撃力とヒューマンキャラクターをはるかに上回る耐久力を備えている。
画像集#008のサムネイル/「ロスト プラネット コロニーズ」先行体験会レポート:次回作(?)の話題も出たトークセッションで大盛り上がり
 これに対し大黒氏は「もちろん,同じ会社ですし,いろいろと話は聞いています。ただ,ゲームとしては別物です」とキッパリ。モンスターハンターは装備を強化するというRPG的な楽しさが強いが,オンラインでの対人戦を重視しているコロニーズとはまったくベクトルが異なっているとのこと。ちなみに,当初はCPUが操作する敵と戦うモードも考えていたとのことだが,次第に攻略法パターンが確立され,プレイヤーが飽きてしまうことを懸念し,「もういっそエイクリッドをプレイヤーに操作させてしまおう」という発想になったという。エイクリッドをプレイヤーが操作する=世界最高のAIとずっと戦えるようなものだと,大黒氏は説明していた。

 トークセッションの最後を締めくくった質問は,「ロストプラネット2は出るのか?」というもの。コロニーズの発売前なのに気が早いといえば早いのだが,聞いておきたいのがファンの心理だろう。「できれば来年には発売してほしい」とまで言う参加者に対し,両氏は「来年を過ぎたら買ってくれないってことですかね……」と苦笑い。
画像集#009のサムネイル/「ロスト プラネット コロニーズ」先行体験会レポート:次回作(?)の話題も出たトークセッションで大盛り上がり
 気になる回答は,「もちろん,皆様からの要望が多ければ考えていきたいと思います。“早く出して欲しい”というユーザーさんのお言葉は,本当にありがたいです」と,好感触。そのあと「東京ゲームショウで大会をやってほしい」「(次回作は)どのハードで出すんですか?」などと,参加者達の連続攻撃を食らい,両氏もタジタジになっていた。
 そして,「ロストプラネットは2で終わってほしくない」という参加者の発言に対し,竹内氏は「嬉しいこと言ってくれますねぇ。分かりました,じゃあ次はコロニーズ“G”で!」と,本気か冗談か分からない回答(というかボケ)。会場はトークセッションで一番の大爆笑に包まれていた。とはいえ竹内氏は,参加者の前で「2」の制作を会社に打診することを約束し,「ある日ぱっと情報が出たら,皆さんブログとかで『2キター!』と盛り上げてください」と語り,トークセッションを締めた。

 今回のイベントは,コロニーズの新要素のオンラインバトルやPC版とXbox 360版のクロスプラットフォーム対戦を体験できる,という主旨だったが,開発者達とともにプレイし,生の声も聞けたという点で,参加者にとっては意義の大きいものになっただろう。
 なお,筆者もこのイベントに先んじてコロニーズ(もちろんPC版)をプレイする機会を得た。そのプレイフィールなど,後日あらためて紹介する予定なので,楽しみに待っていてほしい。

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