プレイレポート
シンプルだが奥の深いゴルフが楽しめる,「ゴルフ漬け」のプレイレポートを掲載
また,ゴルフ漬け本体にはオリジナルコースが三つ収録されているのみだが,別売りの「コース追加パック(初級〜上級)」を購入すると,国内に実在する有名ゴルフ場を再現したコースを,最大100コースまで追加できる。今回は基本の3コースを中心としたレポートをお伝えしよう。
操作はシンプル,中身は本格志向の「ゴルフ漬け」
コントロールやパワーといった能力値は設定されておらず,4人のキャラクタースペックは同一だ。プレイの途中でキャラ変更は行えないが,新規コースをプレイする際にはチェンジできる |
実際のコース内容を紹介するまえに,簡単な操作方法を解説しておこう。ゴルフ漬けのインタフェースは非常にシンプルで,既存のゴルフゲームをプレイしたことがあれば,マニュアルを読まなくても直感的に操作できるはずだ。
まず,ゴルフボールの上にマウスカーソルを合わせて,打ち出し方向の予測ラインを表示。予測ラインが赤い場合は途中に障害物があるので,方向を変えるか,ボールの叩く位置を変えるコントロールショットで調整する。カップまでの残り距離を確認したらゴルフボールをクリックし,「ショットゲージ」の上を動くカーソルが目的の数値まできたところで,タイミングよく2度目のクリック。これでショットパワーが決定される。さらにショットの方向を安定させる,「インパクト成功ゾーン」を狙って3度目のクリックをすればOKだ。
ゲーム性ではなくルールそのものについては,実際のゴルフとまったく変わらない。ボールがコースから外れればOB(out of bounds)になるし,池に落ちれば+1打のペナルティで,落ちた場所の手前から再スタートとなる。ゴルフ場では1打をめぐって,プレイ中にわざわざルールブックを確認する厳格なプレイヤーもいたりするが,そのあたりは自動的に処理してくれるので,ゴルフそのものへの知識はとくに要求されない。
コース上に木立が多くて視界がきかなかったり,落下地点の傾斜角度が気になるときなどには,カメラ視点を切り替えて状況を確認できる。また,画面を右クリックすると,予測ラインに基づいたボール落下地点を表示する「落下地点カメラ」や,コース全体を眺められる「バードカメラ」,グリーンの状態を確認できる「グリーンカメラ」,プレイヤー目線で自由にコースを行き来できる「フリーカメラ」といった視点が選択可能。上級コースではさまざまな角度からこまめにチェックしないと,思わぬ場所で障害物にはばまれ,OBや池ポチャになる。オンライン対戦と違ってショットを急ぐ必要がないぶん,豊富なカメラ機能を活用して安定したスコアを狙いたいところだ。
コースの全貌を確認できるバードビュー。グリーンの位置が見えにくいコースで,ショットの方向を決めるときに使いたい |
落下予測地点とその周辺の傾斜角度をチェックできる落下地点カメラ。ベストショットが出ないと,この場合池ポチャの可能性アリ |
1〜18ホールまで自由気ままにプレイ可能
天候調整でいつもと違うコースが味わえる
ゴルフ漬けにはチュートリアルモードなどが用意されていないかわりに,どのコースも1ホールからプレイ可能で,全18ホールをまわらない限り成績は記録されないため,まず練習代わりに適当なホールをいくつか遊んでみることをオススメする。
さて,いくら本格派志向のゴルフゲームとはいえ,たった三つのコースではすぐに遊びつくしてしまいそう……と思う読者もいることだろう。ところが,ゴルフ漬けはラウンド開始前の設定によって,コースの難易度が大きく変わるシステムになっている。グリーンの速さ,ティーの位置,風速,天候,あるいは朝/夕方/夜の時間帯を組み合わせることによって,初心者向けのディープフォレストG.C.ですらグっと難度が上がる。「コース追加パック」を購入しなくても,しっかり遊びこむ要素は揃っているというわけだ。なんだか物足りないと感じはじめたら,強風+雨といった条件でプレイしてみよう(ただし,グレートリンクスゴルフコースのみ,天候は選べない)。
Panas Island Golf Club(雨) |
ディープフォレストG.C.(夕方) |
グレートリンクスゴルフコース |
また,シングルプレイ用のゲームとは言え,一人で黙々とコースをまわるのは寂しい……というプレイヤーのために,最大3人のNPCを対戦相手として参加させられる。もちろんNPCの操作はオートなので,実際にプレイするのは自分のキャラクターだけだ。その他,コンピュータ対戦だけではなく,友達や家族が二人目,三人目のキャラクターを操作して一緒に遊べる「MANUAL」機能も用意されている。
「お遊び要素」は少ないが,堅実な作りのゴルフゲーム
ショットゲージの動くスピードを落としたり,パワーを上げたりできるアイテム「リング」は,クラブセットのスロットに装着。プレイヤーキャラクターは1500ショットポイント(SP)をラウンド開始時に所持しており,使用時に一定のショットポイント(SP)を消費していく |
とはいえキャラクターがいつも同じスタイルというのは,やや面白みに欠けるようにも思える。基本的にはゴルトモLiveをベースにしたタイトルなので,一定以上の成績でコースを回ると,新しい衣装やクラブが追加されるといった「遊び心」があったらいいなぁと,個人的には感じた。
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(C)DIGITAL GOLF Inc.
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