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印刷2012/03/22 21:54

イベント

「Angry Birds Space」が本日リリース。「スペースインベーダー」とのコラボ企画も発表された記念イベントをレポート

 iOSやAndroidなど,さまざまなプラットフォーム向けに移植され,世界8億ダウンロードを記録したAngry Birdsシリーズ。その最新作「Angry Birds Space」が,本日(2012年3月22日)リリースされた。
 これにあわせて,都内で記念イベントが開催され,開発者自身がAngry Birds Spaceを紹介したほか,シリーズの今後も語ってくれたので,その模様をお伝えする。

画像集#011のサムネイル/「Angry Birds Space」が本日リリース。「スペースインベーダー」とのコラボ企画も発表された記念イベントをレポート
「Angry Birds」
 まず最初にAngry Birdsシリーズについて軽く紹介しておこう。さまざまな特徴を持った鳥たちをパチンコで飛ばし,敵であるブタを倒すというゲームで,第1作の「Angry Birds」から「Angry Birds Seasons」「Angry Birds Rio」,そして今回のAngry Birds Spaceという計4タイトルがリリースされている。
 シンプルながら戦略性が求められるゲーム性が受け,開発元のRovio Entertainmentによれば世界で8億ものダウンロード数を達成したという人気シリーズだ。

画像集#013のサムネイル/「Angry Birds Space」が本日リリース。「スペースインベーダー」とのコラボ企画も発表された記念イベントをレポート
Antti Sonninen氏(左)とLauri Konttori氏
 本日のイベントでは,Rovio EntertainmentのAntti Sonninen氏Lauri Konttori氏が登場し,最新作であるAngry Birds Spaceを紹介した。

 Angry Birds Spaceは,タイトル通り宇宙が舞台で,鳥たちはある星から,ブタがいる別の星に向けて飛んで行く。宇宙空間ではどこまでもまっすぐに飛べるが,星の重力につかまると軌道が変わり,星の周りを回りながらブタがいる地表に近づいていくという,まるで鳥が宇宙船になったようなシステムが特徴だ。
 Konttori氏によると,本作ではこのシステムを実現するためにまったく新しい物理エンジンが使われているとのことである。

巨大な星があったり,同じ大きさの星が並んでいたりと,ステージによって星の配置はさまざまである
画像集#008のサムネイル/「Angry Birds Space」が本日リリース。「スペースインベーダー」とのコラボ企画も発表された記念イベントをレポート 画像集#009のサムネイル/「Angry Birds Space」が本日リリース。「スペースインベーダー」とのコラボ企画も発表された記念イベントをレポート
画像集#010のサムネイル/「Angry Birds Space」が本日リリース。「スペースインベーダー」とのコラボ企画も発表された記念イベントをレポート
2つの星の重力をうまく利用してブタを狙うステージ

 続けて紹介されたのが,シリーズの主役と言える鳥たちだ。Angry Birds Spaceに登場する鳥のキャラクターとして本日紹介されたのは6種類で,Konttori氏によると「新キャラはもちろん登場しますが,これまでのシリーズ作品に登場したキャラも,スーパーヒーローっぽく進化しています」とのこと。
 下に各キャラの画像を掲載するので,その進化ぶりを確認してみてほしい。

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 上の6キャラの中で,Konttori氏イチオシなのが新キャラの「Ice Cube Bird」(写真下段右)だ。このキャラは敵や建物などにぶつかると,それらを凍りつかせるという能力を持っている。最初にこのIce Cube Birdで凍らせたところに,小さな鳥3匹が一度に飛ぶ「Blue Bird」(写真下段左)をぶつけると破壊力十分で,戦略上とても有効とのことだ。

 ちなみに,Ice Cube BirdやBlue Birdと言った名前はコードネームで,本当の名前は今のところ秘密だという。今後提供されるコンテンツで本当の名前が明かされる予定だ。

画像集#007のサムネイル/「Angry Birds Space」が本日リリース。「スペースインベーダー」とのコラボ企画も発表された記念イベントをレポート
パチンコで鳥のぬいぐるみを打ち出すDon Petti氏
 ゲーム内容の紹介については以上の通りだが,本日のイベントではほかのメーカーや団体と行うコラボ企画も紹介された。

 まずはNASAとのコラボ企画について。なんと国際宇宙ステーションに滞在中の宇宙飛行士であるDon Petti氏が,無重力状態の中でぬいぐるみや風船を使い「Angry Birdsごっこ」をするというムービーが流された。
 Sonninen氏によると,NASAは,難しいイメージがある物理学を楽しく学べる方法としてAngry Birds Spaceを高く評価しており,それがこのムービー制作につながったとのことだ。

画像集#012のサムネイル/「Angry Birds Space」が本日リリース。「スペースインベーダー」とのコラボ企画も発表された記念イベントをレポート
「スペースインベーダー」のステージ
 続いてタイトーとの企画だ。Angry Birds Spaceには,隠し要素として「スペースインベーダー」を模したステージが用意されている。ある条件を満たすと,右にある画像のような,懐かしさあふれるステージがプレイ可能になるという仕掛けだ。

 ちなみにタイトーは,同社が運営するアミューズメント施設でAngry Birdグッズをプライズとして提供している。今回のコラボもそのつながりから実現したようだ。

画像集#014のサムネイル/「Angry Birds Space」が本日リリース。「スペースインベーダー」とのコラボ企画も発表された記念イベントをレポート
Sonninen氏が紹介した「Angry Birds」シリーズの展開。中には「NATIONAL GEOGRAPHIC」誌とコラボした冊子などもある
 Sonninen氏は,このプライズのように今後はAngry Birdをゲームだけでなく,アパレルやコミックなどでも展開していくと説明した。もともと第1作をリリースした時から,ゲーム以外のジャンルへもビジネスを広げる計画があったとのことで,「Angry Birdsを本格的なエンターテイメントにしたい」と意気込みを語った。

 イベントのレポートは以上だ。システムが大きく変わったゲーム内容はもちろん気になるところだが,コラボや派生商品の多さに,さすがモバイル向けゲームの超人気シリーズという感想を覚えた。
 これから,街中であの赤い鳥を目にする機会が増えることになりそうである。

「Angry Birds Space」公式サイト


「Angry Birds Space」ダウンロードページ(iTunes)

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