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[GC 2008#54]オペフラのBohemia Interactiveが手がけるSF RTS「Carrier Command:Gaea Mission」
本作は,1988年に発売された「Carrier Command」のリメイクだ。オリジナル版はリアルタイムストラテジー(RTS)とアクションゲームを足して2で割ったようなゲームで,母艦に積み込んだ戦闘機やロボットなどを使って戦い,さまざまなミッションをこなしていく。
まだ,RTSなんていうオシャレな言葉が広まるに前に発売されたゲームで,RTSというジャンルの走りでもある。さらに,戦闘機やロボットを直接操縦できるというフィーチャーもあり,「バトルステーションズ:ミッドウェイ」などに近いものがある。もっとも,20年も前に発売されたゲームなので,比べるわけにはいかないが,当時としては斬新かつ挑戦的な作品だったのだ。
そんな根強い人気を持つCarrier Commandが,Carrier Command: Gaea Missionとして生まれ変わるのだ。本作の設定は,飛行機能を持ったロボットが開発された近未来。最も性能が高いといわれていたロボットがテロリストの手に落ちてしまった。そんな危機的な状況の中,プレイヤーは指揮官として空母に乗り込み,テロリストの撲滅に乗り出すのだ。性能が高いロボットはテロリストが持っているので,プレイヤーは苦戦を強いられるだろう。そんな追い込まれた状況を,巧みな戦術で乗り越えようというわけ。
本作に登場するユニットは「Carrier」「Manta」「Walrus」「Droid」の四つ。Carrierすなわち空母は作戦の大元を握るユニットで,そのほかのユニットを搭載している。プレイヤーはCarrierからほかのユニットへさまざまな指令を出す。
Mantaは,平たくいくと航空機で,空中からの攻撃だけでなく武器の輸送なども請け負うユニットだ。また,機動性の高さを生かして偵察行動にも利用でき,状況に合わせてさまざまな使い方がある。
Walrusは,Water And Land Roving Utility Shuttleの略称で,要は水陸両用の兵器だ。分厚い装甲に守られて高い防御力を誇り,Droidの運搬用のマシーンとして活躍する。
Droidは人型ロボットのことで,本作のポイントとなるユニットだ。前線での戦いは主にDroidが担当することになり,いかに大量のDroidを戦場に送り込めるかが勝敗を左右する。
まだプレαバージョンにも達していないため,スクリーンショットは公開できないが,「ARMA II」をさらに超えるグラフィックスになるという。マニアックなほどリアルさを追求するBohemia InteractiveとBlack Element Softwareなので,ロボットのネジ1本にもこだわるような仕事ぶりを発揮しそうだ。
本格的に動き始めたばかりのプロジェクトで,発売予定の2010年春まではかなりある。まずはコンセプトアートとティザームービーを見つつ続報を待とう。
- 関連タイトル:
Carrier Command: Gaea Mission
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