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印刷2009/10/30 10:45

プレイレポート

初のマルチプレイで機体同士の連携もバッチリ体験! 「鉄鬼」ロケーションテストレポート

 ゲームヤロウは,10月24,25日の両日,メカに乗って戦うオンラインTPSの注目作「鉄鬼」ロケーションテストを実施した。テストが行われたのは,全国47店の“協力ネットカフェ”で,実際に本作をプレイできたPCは合計約400台。13:00〜20:00の実施時間中,常に200人前後がテストに参加している状況だったそうだ。
 今回4Gamerでは,限られた時間ではあったが,秋葉原にある「アイカフェ AKIBA PLACE店」でテストに参加してきたので,そのインプレッションなどをお伝えしよう。

「鉄鬼」公式サイト


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アイカフェ AKIBA PLACE店 店内
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画像集#002のサムネイル/初のマルチプレイで機体同士の連携もバッチリ体験! 「鉄鬼」ロケーションテストレポート
 先日お伝えしたとおり,今回のロケーションテストでは,「LOSTCITY」(ロストシティー)と「FRAISE」(フライス)の二つのマップが公開されていた。いずれも,最大16人対16人で対戦できるマップである。
 LOSTCITYは,20分の制限時間内に150ポイント獲得したチームが勝ちを収める,リスポーン(復活)可能なチームデスマッチ用マップだ。名前からも想像がつくように,荒廃したビル街をモチーフにデザインされており,開けた中央部が主な交戦エリアになる。
 高架や地下通路がところどころに配置されているので,これらを利用して身を隠したり,敵の背後に回ったりしつつ戦いたいところだ。

 もう一方のFRAISEもチームデスマッチ用だが,このマップには,3分以内に相手チームを全滅させれば勝ちとなる,サドンデス方式が採用されており,リスポーンは不可能だ。
 このマップは戦略衛星の内部という設定で,比較的狭い通路での攻防が展開する。

画像集#003のサムネイル/初のマルチプレイで機体同士の連携もバッチリ体験! 「鉄鬼」ロケーションテストレポート
LOSTCITY全図
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構造にメリハリがあるので,どのように戦うべきか把握しやすい。高架および高架下の空間の利用がポイントとなる
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FRAISE全図
画像集#006のサムネイル/初のマルチプレイで機体同士の連携もバッチリ体験! 「鉄鬼」ロケーションテストレポート
全体的に狭いので,単独で不用意に動くと物陰から狙い撃ちされる可能性も


 使用可能な機体は計8種類で,それぞれ異なる長所や短所を持っている。各プレイヤーは,あらかじめこの中から4種類をチョイスしておき,ゲーム開始時とリスポーン時にその4種類から使用する機体を選択する(リスポーンできないマップでは,ゲーム開始時のみ選択可能)。
 最初に選ぶ4種類をどのようなラインナップにするか,また戦況に応じて最適な機体に乗り換えられるかといったことも,勝敗を分けるポイントになりそうだ。

 ビギナーにも扱いやすそうなのは,火力はやや低めながら機動力に優れる「VANGUARD」,機動力は低いが中〜遠距離からの狙撃を得意とする「BLITZ」,そして高い防御力を誇り,火力と機動力のバランスがとれた「VINCERE」といったところ。
 これらは,その役割や立ち回り方が,多くのFPS/TPSに登場するキャラクターに通じるものがある。チームベースのシューティングを遊んだことのある人ならば,どのようなスタイルで戦うべきか,すぐに把握できると思う。

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VANGUARD
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BLITZ
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VINCERE


 火炎放射器と鋸型の近接武器を備える「DUAL」は,マップ上でひときわ目立つ存在だった。火力の高さと派手なエフェクトで人気を集めそうだが,射程距離が短いため,相手に近づかないと攻撃が当たらないのは玉に瑕だ。
 今回のテストでは,敵グループに突撃して蹴散らしていく勇姿が印象的だったが,上記の弱点を突かれ,返り討ちに遭っている光景も目にした。

DUAL
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 残りの4種類はいずれもクセのある機体で,チームプレイの中で力を発揮する存在といえる。単体での活躍はなかなか難しそうなので,ほかの機体の特性や,各マップの構造をしっかり把握してから選んだほうがいいかもしれない。
 ではクセのある4機体について,特徴を簡単に紹介していこう。「VELOX」は整備用機体で,味方の機体を修理できるほか,敵機が射程に入ると自動的に攻撃する砲台を1基設置可能。この砲台を自機の近くに設置し,周辺の敵を発見するセンサーとして使うのも一つの手だ。

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VELOX。1体修理していると,群がるように味方が集まってくる。だから,ここは危ないって!
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自動砲台を設置した。射程内に入った敵を見つけるセンサーにもなる


 「IMPULS」は,シールドと地雷を駆使する工作機体。地雷は結構強力で,少しダメージを追った敵機を一撃で葬り去ることもできる。が,グレネードを壁に当てて跳ね返したり,敵が地雷を踏むのを待っていたりする姿は大変地味だ。

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IMPULS。スクリーンショットを撮るため,設置した地雷を踏んでくれるまで待つのは大変だった
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シールドを展開したところ。本来はBLITZや,下で紹介している「RAMPART」のサポート用として想定されているのだろう


RAMPART。高架の壁の切れ目から下を狙えるポジションにつくのは基本だろう
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 「RAMPART」は,火力が高く射程距離の長い固定砲台で,放物線を描いて落下していく高弾道のミサイルも撃てる。ただし,機動力が最も低いため,味方がうまくフォローしてやらないと,相手にとって“良い標的”になりやすい。

 「FORBIDDEN」は,偵察機や空爆機を飛ばし,遠隔操作できる機体である。偵察機は自爆機能を備えているので,うまく敵の傍らに潜り込ませられれば,大きなダメージが与えられる。
 とはいえ,遠隔操作しているときは本体が無防備になってしまうので,確実に身を隠せる場所を確保する必要がある。なお本体には攻撃手段がないため,敵機に接近されたらジャミングし,視界をさえぎったり,相手のブーストを使用不可にさせたりするしか対抗手段がない。

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FORBIDDEN。本体には攻撃手段がないので,一度敵に見つかると厄介なことになる
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偵察機が本体から離れるにつれ,徐々に視界が悪くなっていく。この画面写真は2段階めのもの


 今回,筆者がテストに参加したのは,テスト2日目となる25日の午後からだった。その頃にはすでに,マップの構造や各機種の特性を把握し,適切に立ち回るプレイヤーが多く,驚かされた。
 例えば,そこしかないという通路を進行中の敵機がいれば,BLITZがピンポイントで狙撃したり,ミサイルを発射中のRAMPARTをVELOXとVINCEREが護衛しようとすれば,DUALのグループがそこに向かって突撃していったりといった具合だ。
 ちなみに,筆者がVELOXで味方1機を修理していると,ほかの機体がワラワラと集まってきて,狙撃されやすい開けた場所なのに行列ができてしまうというシーンもあった。

 ともあれ,テスト実施期間が短かったのにも関わらず,各プレイヤーがそれぞれの役割を果たし,連係をとっていたのは,本作のとっつきやすさを示しているといえそうだ。
 今後,クランシステムが実装されれば,メンバー間で綿密な作戦立案が行われ,高度な連係プレイが行えるようになるだろう。

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 今後のスケジュールについては発表されていないが,ゲームヤロウのスタッフも今回のテスト結果に手応えを感じているそうなので,順調に展開していくことが期待できそうだ。
 今後4Gamerでは,新たな情報が入り次第お伝えしていくので,サービスインを心待ちにしている人や,この記事を読んで関心を持った人は,続報を楽しみにしてほしい。

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