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印刷2009/09/04 10:30

プレイレポート

“LEVEL5 VISION 2009”追加レポート:「ダンボール戦機」のアニメ化+プラモデル化が発売前に決定&「二ノ国」体験版のプレイレポートを掲載

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LEVEL5 VISION 2009は,8月25日に東京・恵比寿にあるザ・ガーデンホールで開催された
 以前レポートをお届けしたように,レベルファイブの新作発表会,“LEVEL5 VISION 2009”が8月25日に開催された。発表会から間が空いてしまったが,掲載済みの記事ではお伝えできなかった,「ダンボール戦機」の情報を追加レポートとしてお届けしよう。
 また,発表会終了後,会場に設置された試遊台では「二ノ国」「イナズマイレブン2 脅威の侵略者 ファイアブリザード」「レイトン教授と魔神の笛」という,ニンテンドーDS用ソフト3本の体験版を遊ぶことができた。
 本当ならば全タイトルをミッチリ遊び倒してやりたいところだったが,残念ながら時間の都合で筆者がプレイできたのは「二ノ国」のみ。だが一本に集中した甲斐があり,最初のボス戦まで進むことができた。せっかくなので,その簡単なプレイレポートも併せて掲載する。

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発売を前にしてアニメ化やプラモデル化が決定

マルチメディア展開が加速する「ダンボール戦機」


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 2010年にPSP用ソフト発売が予定されている“プラモクラフト”RPG「ダンボール戦機」(携帯電話向けの予定もあり)。
 2050年の近未来,「LBX」(Little Battler eXperience)と呼ばれる小型戦闘ロボットを,“強化ダンボール”のなかで戦わせる遊びが子供達の間で流行していた。主人公・山野バンもLBXに夢中になっている少年なのだが,ある日,謎の女性から超高性能LBXを預けられたことで運命が変わる。このLBXとの出会いをきっかけに,世界の未来を左右する大きな事件に巻き込まれることになる――というのが本作のストーリーだ。

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 発表会でプレゼンテーションを行ったレベルファイブ代表取締役社長の日野晃博氏は,2010年に本作がテレビアニメ化されること,バンダイから“LBX1/1スケール”のプラモデルシリーズが発売されること,小学館の月刊コロコロコミックが本作を全面バックアップすることなどを発表した。
 また会場では,バンダイ メディア部 メディア戦略チームマネージャー/チーフプロデューサーの古澤圭亮氏が登壇した。
 古澤氏によれば,今回のプラモデル化のコンセプトは“本物のLBXを作る”とのこと。大きさ/形/質感の三つをポイントに完全再現し,「どこかの公園で“1/1スケールのアキレス/V”を立たせることを使命にがんばりたいと思います」とその意気込みを語った。

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レベルファイブ代表取締役社長の日野晃博氏
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バンダイ メディア部 メディア戦略チームマネージャー/チーフプロデューサーの古澤圭亮氏

 残念ながら発売時期が延びて,本作はレベルファイブ10周年記念タイトルとしては間に合わなくなってしまった。だが,(おそらくはメインターゲットだと思われる)子供達をトリコにしそうな仕掛けが目白押しで,さらに注目度が高まったのではないだろうか。ともあれ,今後の本作の展開に注目していきたい。

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会場に展示されていたLBXプラモデル。おそらくはサンプルだが,製品版といわれても納得できそうな完成度だった
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TGS 2009の前に「二ノ国」体験版を先行プレイ

ゆったりした雰囲気が心地良い王道ファンタジー


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 では次に,「二ノ国」体験版のプレイレポートをお届けしよう。
 体験版は,主人公のオリバーが二ノ国に旅立つところから始まる。妖精シズクの指示に従って,タッチペンで呪文を描くと,アニメシーンに突入。ニンテンドーDSとは思えないほどのクオリティで,さすがはレベルファイブとスタジオジブリといったところ。

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 また,久石 譲氏による楽曲を十二分に楽しめるよう,試遊台にはヘッドフォンが備え付けられていた。ヘッドフォンを装着してアニメシーンを見ていると,ちょっとほめすぎかもしれないが,まるで小さな映画館にいるような感覚が味わえた。
 アニメシーンのあとは,いよいよ二ノ国へ。森のなかをシズクの案内に従って移動していると喋る老木に出会い,イベントシーンが発生。老木の話を聞くと,どうやら体に魔物が住み着いたらしく,そいつと戦うことになった。
 戦闘はオーソドックスなターン制のコマンド選択方式。移動を含めすべての操作をタッチペン1本で行えるので非常に快適だ。
 ザコ1体に苦戦するはずもなく,戦闘には楽々勝利。老木からキーアイテムらしきものをもらった。イベントが終了したあとに再度老木に話しかけてみると,ストーリーの本筋とは関係のなさそうなクエストが発生。どうやら,寄り道もあちこちに用意されているようだ。

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 途中,シズクのアドバイスで新しい呪文を描くと,オリバーの心から“ルッチ”という変なヤツが誕生して仲間になった。パッと見“魚の子”の親戚みたいな顔で,お世辞にも頼りになりそうなキャラクターではないが,いざ戦闘になると攻撃力が高く,全体攻撃の特殊技も使えるなど,意外(?)にも超優秀。オリバーは魔法使いタイプで物理攻撃が得意ではないので,ルッチがメインアタッカーとして活躍してくれそうだ。ちなみにシズクは特別秀でた能力がないというか……ぶっちゃけ滅茶苦茶弱い。もしや大器晩成型か?

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 森の奥へズンズン進んでいくと,またもやシズクからアドバイスが。どうやら本作には“えいゆうポイント”というものが存在し,良い行いをすればどんどん溜まっていくらしい。“えいゆうポイント”の高さによって,以前は話を聞いてくれなかった人が聞いてくれるようになるなど,特定キャラクターの反応が変わるようだ。

 森の深部にたどり着くと,暴走した森の“ヌシ”様と戦闘に突入。記念すべき初ボス戦だ。ゴツイ見た目どおり攻撃力が高く,一発殴られただけでHPの半分近くを持っていかれる。しかも全体攻撃の特殊技まで使用してくるので非常に厄介だ。
 ヌシ様の特殊技である“もりのとっぷう”を食らった直後,待ってましたとばかりにまたまたシズク先生のアドバイスが始まった。どうやらルッチだけは,なぜか“もりのとっぷう”でダメージを受けないらしい。彼の後ろに隠れれば,全員ノーダメージでしのげるとのこと。筆者はこのアドバイスを聞くまで気がつかなかったのだが,キャラクターの立ち位置はタッチペンで自由に移動できるようなのである。
 すぐさまオリバーとシズクをルッチの後ろに張りつけ張り付け,戦闘を続行。相変わらず殴りは痛いが,もりのとっぷうがノーダメージになったことで,かなり楽になった。それにしてもキャラクターの配置替えは,使いようによってはかなり面白いシステムだ。ゲームが進んで“できること”が増えてからの戦闘でどうなるのか楽しみでしかたない。

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 あとちょっとでボス戦をクリアできそうなところで,同行していた編集者から「早く発表会の原稿書け」とタイムアップを告げる声が。もう少しでクリアできたのに……と思っていたのだが,あとでレベルファイブのスタッフに聞いたところ,体験版はボス戦のあともまだまだ遊べるらしい。けっこう長い時間試遊台を占拠して遊んでいたので,体験版のボリュームはかなりのものになりそうだ。

 ともあれ筆者は,東京ゲームショウ2009のレベルファイブブースでリベンジすることを固く誓った。それまで読者の皆さんとともに,プレイできる日を心待ちにしたい。

「二ノ国」公式サイト


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