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癒し効果抜群のシャボン玉アクションが本日発売！　海外で高評価を得ているNDS「あわたま」ファーストインプレッション

2009/07/16 10:30 　インターチャネルは本日（7月16日），ニンテンドーDS用タイトル「あわたま」を発売した。本作は2008年6月にヨーロッパで発売され，任天堂ヨーロッパ公式マガジンで93％という高評価を得たフランス生まれのアクションアドベンチャーゲーム。シャボン玉で包み込んだ“魂”を息で吹いて運ぶという，独特のアクションが大きな特徴だ。本稿では実際にプレイした感想を交えながら，ゲームの概要を紹介していこう。スクリーンショットやプレイムービーも掲載しているので，興味のある人は以下の記事にも目をとおしてほしい。

シャボン玉を吹いて迷えるタマシイを導こう，ニンテンドーDS「あわたま」が7月16日に発売

シャボン玉を運ぶ操作感がすこぶる楽しげな，NDS「あわたま」のプロモーションムービーを掲載

迷える“魂”たちを救うため

シャボン玉を飛ばして大冒険！

　「あわたま」の主人公は見習いシャーマンの“ミーク”。シャーマンの世界では，人間の不幸は「魂が迷っている」のが原因だと考えられており，そんな迷える魂達を現実の世界へと導いてやるのがミークの役目だ。


　基本的には単純明快なアクションゲームで，魂をゴールの“ゲート・キューブ”まで運び，解放すればステージクリアとなる。ミークはタッチペンでスライドした方向に息を吹くので，それでシャボン玉を誘導していくのだ。
　しかしながら，魂は非常にデリケートで，長時間外気に触れていると消えてしまう。常にシャーマンの生み出す不思議なシャボン玉で保護しつつ運ばなければならないのだが，道中魂を食べようとする敵が出現したり，進行を妨害するギミックがあったりと，息を吹く能力だけでは乗り越えられない状況も多々ある。そこで役に立つのが，“仮面”によって発動する特殊能力だ。


　まず“鳥の仮面”は，タッチペンで輪を描くことでシャボン玉を作り出す能力を持っており，主にステージ開始時に魂を保護したり，道中でシャボン玉を割られたときに使用する。また，魂以外にもさまざまなものを包み込めるので，ギミックの解除などに使用する機会も多い。
　次に“象の仮面”は，空気を吸い取る能力を持っており，狭い通路を通りたいときなどに，シャボン玉を小さくすることが可能だ。空気を吸い続けることでシャボン玉を割ることもできるので，ゲート・キューブで魂を解放するときにも使用する。
　そして最後に，あらゆるものを切断する能力を持つ“虎の仮面”は，シャボン玉を分割して小さな隙間に入れるようにしたり，逆にシャボン玉同士を繋ぎ合わせて大きなシャボン玉を作ったりできる。また，特定の敵を倒すのにも使用するし，シャボン玉に絡まって進行を妨げるツタを切り払うことも可能だ。

シャボン玉で水を汲んで消火したり，象の仮面で敵を小さくしたり，所々で頭を使う謎解き要素があるのも本作の大きな魅力である

　ちなみに，以上の特殊能力はすべて，十字キー（もしくはボタン）を押す方向とタッチペンの組み合わせだけで発動できる。操作が複雑になるような余計なボタンは一切使用しないという，ニンテンドーDSの利点を十二分に生かした直感的で快適な操作系統だ。
　プレイしていてストレスをほとんど感じさせない操作感も見事だが，さらに本作特有の温かみのあるグラフィックスと，耳に心地良いBGMがマッチして，非常に楽しく遊べる作品に仕上がっている。

　冒険の舞台となるのは八つの“スピリットワールド”で，1ワールドにつき5ステージという構成。つまり，全40ステージを攻略していくということだ。
　なお，5ステージ中，3ステージをクリアするだけでも次のワールドは出現するが，最終ワールドへ進むためには各ステージに隠されている“ひょうたん”を最低でも70個は見つけなくてはならない。
　最終ワールド突入直前になってからひょうたん探しに奔走するよりは，1ステージずつ確実に収集していったほうが，気持ち的にもラクだろう。


　　遺跡や火山，ジャングルなど，ワールドごとに環境がまったく違っており，出現する敵や仕掛けられているギミックも個性豊かだ。ワールドが進むたびに新しい発見があり，ついつい止めるタイミングを逃してしまう。
　本作はゲーム起動時に「あまりの面白さに熱中してしまう恐れがありますので，くれぐれもご注意ください」という警告文が出るのだが，これはハッタリでも何でもないということを，筆者は実際にプレイして身を以て体験した。

刺激には欠けるがストレスを廃したゲーム性が魅力

大人から子供まで楽しめる癒しゲー

　「あわたま」は，全体的にまったりとした雰囲気で，飛び抜けた派手さはないものの，非常に丁寧に作られている良作だ。洋ゲーにありがちな“大味さ”はなく，極力プレイヤーにストレスを感じさせないよう，細かいところまで配慮された作りになっている。説明書が必要ないくらい操作が簡単で，大人から子供まで楽しめるという点も好印象だ。
　ゲームの流れがとても緩やかなので，刺激には欠けるかもしれないが，癒し効果は間違いなく抜群。最近激しいゲームばかりプレイしていて疲れ気味だという人は，本作で一息ついてみてはどうだろうか。ただし，「あまりの面白さに熱中してしまう恐れがありますので，くれぐれもご注意ください」。

「あわたま」公式サイト

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