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「ALIENWARE m15」国内初披露。ブランド初の薄型ノートPC,気になるその特徴を担当者が明らかに
ALIENWARE m15 |
ALIENWARE Aur |
新製品発表会には,DellでAlienware部門のグローバルプロダクトマネージャーを務めるEddy Goyanes(エディー・ゴヤネス)氏が登壇。ALIENWARE m15の特徴を説明した。そこで本稿では,同製品の紹介と発表会の概要をレポートしよう。
ALIENWARE m15
押さえておきたいのは,ALIENWARE m15がAlienwareにとって「新しいラインナップ」だということだ。日本を含む一部地域で「在庫がある限り販売を継続する」というステータスになっている「ALI
軽量化の鍵となった要素の1つとして,Goyanes氏は,ディスプレイ部分の天板とボディ上面のベゼル,そしてボディ底面のパネルに,マグネシウム合金製のパネルを採用したことを挙げた。具体的に,樹脂やほかの金属を使った場合と比べて何g(グラム)軽くできた,という話はなかったが,マグネシウム合金製のボディパネルは薄型軽量を重視するモバイルノートPCや2-in-1 PCでも使われていたので,ゲーマー向けノートPCであっても,強度と軽量化の両立に効果があるのは確かだろう。
ALIENWAREからリリースする以上,ALIENWARE m15は薄くて軽いだけでは駄目で,ゲーマーにとって実用的な高い性能を実現することも必要だ。その鍵としてGoyanes氏は,銅を素材として多用した冷却機構の採用を挙げていた。公式ムービーを見ただけだと,GPUやCPUと冷却ファンを結ぶヒートパイプにだけ銅製品を使っているような印象も受けたのだが,氏によると,ファンの排気が出るヒートシンクの部分にも銅製素材を使っているとのことだ。
加えて,冷却機構の強化によって,CPUのオーバークロック動作もしやすくなり,自動オーバークロック機能である「Turbo Boost Technology」が,Intelによる標準設定よりも長時間効くようになっているそうだ。
とはいえ,銅製のヒートパイプやヒートシンクを組み合わせた冷却機構自体は,性能重視のゲーマー向けノートPCでは珍しいものではない。性能と薄さの両立を目指したALIENWARE m15で採用するのは必然だったのではなかろうか。
- 解像度1920×1080ドット,最大垂直リフレッシュレート60Hz
- 解像度1920×1080ドット,最大垂直リフレッシュレート144Hz
- 解像度3840×2160ドット,最大垂直リフレッシュレート60Hz
の3モデルとなるが,このうち1.と3.ではシルバー天板,2.ではシルバー天板とNebura Red天板のどちらかを選べるとのことだった。
さて,ALIENWARE m15の性能面で,Goyanes氏がアピールしていたのが,バッテリーに関する話題だ。ALIENWARE m15は標準採用する60Wh仕様のバッテリーとは別に,BTOオプションで90Wh仕様のバッテリーも用意しており,購入時に選択できるようになっているという。
60Whバッテリーの場合,連続ビデオ再生時で最大7.1時間のバッテリー駆動が可能なのに対し,90Whバッテリーを使った場合は,連続ビデオ再生時で最大10.6時間,バッテリー駆動時間を測定するベンチマークテスト「Mobile Mark」では最大12.7時間のバッテリー駆動が可能であったとのこと。
もちろん,GPUとCPUを酷使するゲームのプレイ時にこれほど長い動作時間は期待できないが,Alienwareが「非ゲーム用途」におけるバッテリー駆動時間の長さをALIENWARE m15の重要な要素と考えていることは窺えよう。
Goyanes氏は,GPUについても説明していた。ALIENWARE m15は,GPUとして「GeForce GTX 1070 with Max-Q Design」(以下,GeForce GTX 1070 with Max-Q)またはクロックアップ仕様の「GeForce GTX 1060 6GB」を選択できるようになっている。一方,ALIENWARE 15では,GPUに「GeForce GTX 1070」を選択可能だ。
Goyanes氏によると,ALIENWARE m15でGeForce GTX 1070 with Max-Q Designを選択した場合,クロックアップ版GeForce GTX 1060 6GB――こちらはMax-Q Designではない――を選択した場合と比べてざっくり3割高い3D性能を期待できるという。
以下では,ALIENWARE m15の各部と,Alienware独自の外付けグラフィックスボックス「ALIENWARE Graphics Amplifier」(以下,Graphics Amplifier)などを写真で紹介しよう。
ALIENWARE Aurora R8
GPUとCPU以外の機能面や,筐体の外観はとくに既存のモデルから変わっていないそうで,純粋に最新のプロセッサを採用してきたものと理解していい。
最大で8コア16スレッド対応の「Core i9-9900K」を選択可能になったことで,「さらなる可能性をゲーマーに与えるもの」と,Goyanes氏はアピールしていた。また,GPUとCPUのオーバークロック動作も正式にサポートしており,プリインストールの統合設定ソフト「ALIENWARE Command Center」から,動作クロックや電圧といった設定を調整できるとのことだ。
発売まで1か月ほどあるため,まだ価格や詳細な構成は明らかになっていないのだが,ハイエンドのデスクトップPCを導入しようと検討している人なら選択肢の1つになるかもしれない。
DellのALIENWARE公式Webページ
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(C)2012 Dell