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[CJ 2010]アクションゲームなみの戦闘を実現するMMORPG「流星胡蝶剣Online」が早くもプレイアブル出展
立ち止まって殴り合うのではなく,動き回って戦闘するというアクション主体の武侠モノということで,ゲームの種類としては,先に紹介した「九陰真経Online」と非常によく似た作品といえるかもしれない。
ブースでゲームの特徴を聞いてみると,第一に返ってきたのが「反応のよさ」だった。これは,攻撃すると倒れたりなど,アクションに対する反応がいろいろ用意されているという意味で,戦闘時のリアクションにはかなり気を遣っているようだ。
また,武侠モノということで,単なる戦闘だけではなく,相手のツボを突くと動かなくなったりといった気功系のワザも取り入れられているとのこと。
戦闘はターゲッティング方式を基本とするのだが,ターゲットしたからといって必ずしもその相手に当たるわけではなく,角度と距離が適切であれば,ターゲットした以外の相手にもヒットする。このあたり,「SEKIHEKI」の戦闘システムとも似ているが,Butterfly Swordの場合,攻撃範囲に武器の種類はあまり関係なく,個人の技量のほうが重要になるらしい。
ちなみにジャンプして攻撃を避けることも有効とのこと。単なるジャンプではさほど跳び上がらないのであまり回避効果はないが,2段ジャンプを使ったり,さまざまな技を繰り出していけば効果は高い。
操作法はW/A/S/Dキー+スペースキーといったオーソドックスなもの。試遊台で触った感じでは,この手の一般的なゲームとほとんど変わらない印象だったのだが,プロモーションムービーを見ると,敵を浮かせて空中コンボを決めたり,2段ジャンプを用いて多彩な機動戦を繰り広げており,使い方次第ではああいったこともできるのかとちょっと驚いた。試遊台では,水の中からジャンプして前進すると,水面を走れることが確認できた。
また,プロモーションムービーでは打撃時に一瞬ストップモーションが入ることで打撃感を強調していたのだが,展示中の実際のゲームではヒットストップは感じられなかった。
「クロスブレイブ」では,似たようなストップモーションを一度は実装したものの,同期ズレの原因になるため採用が見送られていたと聞いたことがある。ゲームエンジンが違うので状況は異なるかもしれないが,プレイムービーを確認すると,軽くヒットストップらしきものが入っていたので(ムービーほど強調されていないが),そのあたりは克服されたのかもしれない。
このゲームは有名な武侠小説を下敷きとしており,プレイヤーが選べるキャラクターは3人となっている。簡単にいうと,美形タイプの男(A),ガッチリタイプの男(B),美形の女(C)といった感じ。使用できる武器のカテゴリには,「剣」「棒」「短剣」,そして「長刀」の4タイプが存在し,キャラクターによって,「Aは剣,短剣,長刀」「Bは剣,棒,長刀」,そして「Cは剣,棒,短剣」といった感じで,4種類ある武器カテゴリのうち,それぞれ3種類を使用できる。
また,それぞれの武器には,攻撃系と防御系の2種類があり,ある程度のレベルになると,どちらの系統の武器を使うかを選択し,以降は変更はできなくなるそうだ。
ところで,「攻撃系に特化した武器」なら分かりやすいが,「防御系に特化した武器」にはちょっと不安を感じなくもない。話を聞くと,どうやら防御系には,罠を仕掛けたりなどといった戦闘以外の小技スキルが充実しているようだ。
以前聞いていた話では,MMO+MOスタイルのゲームになるということだったのだが,今回聞いた話では,どうもMMOぽい雰囲気であった。となると,プロモーションムービーのようなアクションゲームなみの戦闘がMMOのスケールで行われるという,とんでもなさそうな展開になるわけだが,どの程度のアクション性なのかは,現時点ではいま一つ判断できないでいる。
最初に書いたように,9youではUnreal Engine 3を使ったMMORPGを同時に3本出展しており,その中では最後発となるこのゲーム。開発に3年をかけ,約100人のスタッフを動員しているという。それ以外にも,MMORPGの開発ラインが何本も並行して動いているというのだから,中国のゲーム開発力には底知れないものがあるとしかいいようがない。
さて,Butterfly Swordは,すでに日本展開も決まっており,日本ではコーエーの三國志などのパッケージイラストで有名なイラストレーターの正子公也氏を用いて,ファイブスターオンライン・エンターテイメントがサービスを行うことになるという(関連記事)。次世代のアクションMMORPGとして,真っ先に日本に入ってくると思われるので,今後の動向にも注目していきたい。
- 関連タイトル:
バタフライソード(仮)
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