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「ArcheAge」の大型アップデートは2013年の秋/冬に実施予定。ゲームオン本社にて行われたプレス向け発表会をレポート
ArcheAgeは2013年の秋と冬に大型アップデートを実施
同作の「戦闘」と「生活」はどう変化する?
ArcheAgeには,戦闘以外にも膨大な生活系コンテンツが用意されており,一般的なMMORPGとは一線を画する幅広いプレイスタイルが許容されている。その懐の広さがArcheAge最大の魅力であると,ゲームオンの運営サイドも確信しているのだが,果たしてその魅力は,プレイヤーにどう受け止められているのだろうか。
これを確かめるべく,同社は「プレイスタイルに関するゲーム内アンケート」を実施しており,その結果を野田氏が紹介した。
■プレイスタイルに関するゲーム内アンケート
・設問:ArcheAgeの1日の平均プレイ時間を教えてください。
1時間以内:2%
1〜3時間:33%
4〜10時間:56%
11時間〜20時間:9%
20時間以上:1%
・設問:あなたのプレイスタイルを教えてください。
ソロプレイで黙々と:17%
少人数で気の合う仲間と:19%
遠征隊にて多人数でプレイ:13%
PvP(PK)よりもPvEがメイン:6%
PvEよりもPvP(PK)がメイン:6%
戦闘よりも生産がメイン:14%
色々な事をまったりとプレイ:24%
誰よりも上に!サーバの頂点を目指すプレイ:2%
・設問:ArcheAgeのどこに魅力を感じていますか?
グラフィック:12%
操作性:3%
世界観:14%
生産,製作,建造:29%
UCC(無限の想像):6%
宝探し,サルベージ,隠し要素:13%
戦闘(PvE,PvP):9%
コミュニティ(遠征隊,血盟,攻撃隊,パーティ):7%
犯罪,裁判,海賊:8%
アンケート結果でとくに興味深いのは,プレイスタイルに関する設問における「色々な事をまったりとプレイ」という回答(24%)が,「PvEよりもPvP(PK)がメイン」(6%),「誰よりも上に!サーバの頂点を目指すプレイ」(2%)という回答を大きく上回っているところだろう。
また,ArcheAgeのどこに魅力を感じているかという設問でも,「生産,製作,建造」(29%),「世界観」(14%),「宝探し,サルベージ,隠し要素」(13%)という回答が目立っており,プレイヤーがさまざまなコンテンツを受け入れていることが分かる。
これらのアンケート結果を受けて野田氏は,「ArcheAgeは戦闘も面白いけど,それ以外の要素に魅力を感じている人も大勢いる」と,同作の現状を確認したという。
そして,「戦闘」と「生活」を2本柱として,それぞれのアップデートをしっかりと行うことがArcheAgeに求められていると,あらためて実感したとのことだ。
「2013 Autumn」のアップデート内容(予定)
2013年におけるArcheAgeの大型アップデートは,Autum(秋)とWinter(冬)の2回に分けて行われる予定だという。先のアンケート結果を踏まえ,戦闘関連と生活関連のアップデート内容が野田氏より紹介されたので,情報を整理してお伝えしたい。
【戦闘関連】
ArcheAgeでは,8月22日に行われたアップデートで「旧大陸」が開放され,その中に含まれる4つのエリアがゲーム内に実装されている。現在これらのエリアは,全部で5つあるサーバーのうち4サーバーで,トップギルドが占領済みだそうだ。そして,この秋に行われる大規模アップデートにて,ついに「攻城戦」が実装される。
攻城戦は,旧大陸の各エリアにおける占領権を賭け,最大70名vs.70名で行われる大規模PvPコンテンツである。
防衛側は,攻城戦に向けて城壁を築くことができる。一方の攻撃側は,大砲や破城槌といった攻城兵器を使用できるが,これらは素材を用意して製作する形となる。現在各サーバーでは,攻城戦に向けて城壁が着々と築き上げられているはずだ。旧大陸まで足を運べる人は,一度見学してみるといいだろう。
攻撃側が見事勝利すると領主が入れ替わり,防衛側が享受してきたさまざまなメリットを受けられるようになる。加えて勝利時には,普段攻撃できない敵遠征隊の家やカカシ,家畜などを攻撃できるそうだ。このあたりは,自由度の高いArcheAgeらしい要素といえるだろう。
なお韓国では,攻城戦に関するバランス調整がすでに何度か行われているが,日本ではそういったバランス調整を反映した状態で,攻城戦が導入されるとのこと。
【生活系関連】
上で紹介した攻城戦は,主に大手遠征隊向けのバトルコンテンツだが,同じタイミングで生活関連のコンテンツもいくつか追加される。中でも「釣り」は,幅広いプレイヤーが楽しめそうなコンテンツだ。
ArcheAgeの釣りは,川や海なら基本的にどこでも行うことができ,船があれば水上でも楽しめる。釣竿や釣り針,ルアー,餌などさまざまな釣具が追加され,その多くはプレイヤー自らが製作可能だ。
また,釣り上げた魚をたくさん積載できる釣り船も,3種類が導入予定とのこと。船のランクによっては,巨大な魚を釣り上げやすくするための装置や,釣りスポットを的確に見つけ出す魚群探知機などが備え付けられているという。
釣り上げた魚は自分で調理することも可能だが,港へ持ち帰って売却したり,貿易に用いたり,“はく製”や“魚拓”にしたりできるという。遠洋などで釣り上げられる“巨大魚”は利益率が抜群で,現在韓国サーバーでは多くのプレイヤーが,遠洋へ大物狙いをしているそうだ。
そして韓国では,そんな釣果を狙った敵国プレイヤーや海賊も,ひんぱんに暴れ回っているそうなので,遠征隊単位で釣りをしたり,傭兵を雇ったりといった自衛策も必要になる。そういった緊張感も含めて,ぜひ一度は釣りを楽しんでみたいものだ。
ArcheAgeでは基本的に,敵国プレイヤーキャラとは会話(チャット)が行えないようになっている。秋のアップデートでは,この制限を緩和するための新要素「言語教師」を実装予定だ。
言語教師を自宅に招いてレッスンを受け,熟練度を高めていけば,いずれは敵国プレイヤーと会話ができるようになるというわけだ。
ちなみに野田氏によると,言語教師という名称はあくまで仮のもので,「セクシーティーチャーでもいいかな?」と語っていた。
なお,敵国プレイヤーとの会話(チャット)には,メリットだけでなくデメリットもある(たとえば,言葉による挑発など)。言語教師のレッスンを受けるのも受けないのもプレイヤーの自由だ。イヤな思いは可能な限りしたくないという人は,無理に敵国の言語を覚える必要はないだろう。
・「生活点数」
労働力を消費するコンテンツに関連して,新たに「生活点数」なるポイントが獲得できるようになる。これを集めることで,ペットや専門家具を作るための資格証明書など,さまざまな報酬アイテムと交換できるのだ。ちなみに,生産関連のデイリークエストでも生活点数が得られるという。
生活点数は,生産をメインで遊ぶ人にとっては嬉しいアップデートといえるだろう。
・「その他」
・印刷製作
・ベッド睡眠機能
・人物列伝クエスト
・「翠星のガルガンティア」とのコラボレート
「2013 Winter」のアップデート内容(予定)
【戦闘関連】
プレイヤーが使役できるペットは,騎乗用と戦闘用の2種類に大別される。後者の戦闘用ペットは,これまでは主にクエストを通じて入手できたが,新たに「モンスター捕獲」でも入手できるようになるそうだ。
2013年冬の大型アップデートでは,レアポップする8種類のモンスターが捕獲可能となり,そのラインナップは今後随時追加予定だという。捕獲したモンスターは,従来の戦闘用ペットと同様,直接攻撃や戦闘支援などで活躍してくれる。なお,捕獲したモンスターを“封印解除”する前なら,プレイヤー間での取引も可能とのことだ。
【生活系関連】
・「作曲機能」
現在ゲーム内には,リュート,フルート,太鼓などの楽器が用意されており,それぞれに決まったメロディが設定されている。2013年冬のアップデートでは,「楽譜」を作って自由なメロディが奏でられるようになるそうだ。
楽譜を作る際は,2013年秋に実装される“印刷製作”のスキルが必要で,熟練度が上がると作曲可能な時間が次第に長くなっていく。作った楽譜は5線譜で確認でき,複数の楽器によるセッションも可能とのこと。新しい楽器の追加にも期待したいところだ。
・「車」
「なんでMMORPGに車が?」と不思議に思う人は,とりあえず以前掲載したインタビュー記事を見てもらうとして,2013年冬のアップデートでは,アンティーク風の車が3種類追加される。
車を作るための道程は険しそうだが,車のスピードは従来の騎乗ペットよりも速く(当たり前だが),トランクに荷物を積載できる。そのほかにもヘッドライトを明滅させたり,カーラジオからBGMを流したりと,ArcheAreならではのこだわりが楽しめるそうだ。
・「その他」
アイテム等級強化
焚火設置道具
旧大陸の新エリア×2箇所
インスタンス
騎乗用ペット
以上,2013年秋/冬に実装予定のアップデートの,主な見どころを紹介した。コンテンツの名称や仕様などは現在開発中で,今後変更される可能性がある点はご了承を。
気になるのはアップデートの実施日だが,すでに9月に入っているわけで,「2013 Autumun」に関しては,それほど遠くない時期に続報がアナウンスされるだろう。その次の「2013 Winter」に関しても,攻城戦や釣りを満喫していれば,いつのまにか実装されていそうな雰囲気だ。
なお発表会の終了後,野田氏からプレイヤーに対するメッセージをいただいたので,それを紹介して本稿の締めとしよう。
野田氏:
先日行ったアンケートでは,戦闘コンテンツを楽しむお客様がいる一方で,一見無駄なものを贅沢に,時間をかけながらまったりと楽しむお客様も多くいるという結果が表れました。今後のアップデートでは“戦闘”と“生活”の2軸を,それぞれしっかりと強化していきますが,このスタンスは間違っていないとあらためて実感した次第です。
オンラインゲームの運営サービスは,さまざまな課題と向き合いつつ,改善と反省を積み重ねていく仕事です。これからも,日本のお客様からの声を真摯に受け止めつつ,より良いゲームの提供を目指していきますので,これからもArcheAgeをよろしくお願いします。
「ArcheAge」公式サイト
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