「ArcheAge」に新サーバー「Frontier」開設。新サーバーの詳細が発表されたメディアカンファレンスをレポート

　ゲームオンは本日（2020年11月4日），同社がサービス中のPC向けMMORPG「ArcheAge」に関するオンラインメディアカンファレンスを開催した。本稿では，このカンファレンスで発表された，ArcheAgeの8つめのサーバーとなる「Frontier」とそのサービス内容についてレポートしよう。

カンファレンスは，ArcheAge日本運営プロデューサーの熊木氏が進行

新しい遊びを提案する新サーバー「Frontier」

　「オンラインRPGの新しいサービスを提案」というテーマで新たに開設されるサーバー「Frontier」。これまでArcheAgeのサーバー名は，作品に関わる人物などをモチーフとしていたが，今回は“新しい遊びの提案”ということから，新天地や最先端という意味を持つ「Frontier」を採用したという。
　そして，この「Frontier」サーバーは，従来のサーバーと比べてPay to Winの要素を低めにし，プレイした結果強くなるという方向性のサーバーとなるようだ。さらに，従来のサーバーとは異なる3つの特徴を持っている。


　1つは従来のサーバーに導入されている，すべてのコンテンツがすぐ遊べるわけではなく，徐々に開放される形になっているということだ。
　サーバー開設時，キャラクタースロットルは1つでレベルは55まで。キャラメイクできる種族は既存のサーバーと同じく，ヌイア大陸勢力は「ヌイアン」「エルフ」「ドワーフ」，ハリハラ大陸勢力は「ハリハラン」「フェレ」「ウォーボーン」の全6種族となる。


　製作できる装備はエアナード等級までが作成可能で，ドロップする装備はリーウー討伐で入手できる「雷神の慟哭シリーズ」や「古代装備」の第二段階までとなる。
　フィールドは旧大陸の南側が開放されている状態で，「ヒラマ山脈東部」「ヒラマ山脈西部」「庭園」「ホエールソング海」「海の燭台」は未開放となっている。この未開放のエリアは，今後のアップデートで徐々に開放されていくとのことだ。


　その他のコンテンツも，従来のサーバーのものがすべて実装されるわけではなく，一部は今後のアップデートで追加される形となる。1つだけ注意したいのがアリーナのグラディエイターで，これに関してのみ他のサーバーのプレイヤーとはマッチングしない仕様になっているとのこと。
　全体的にみると「Frontier」開設当初は，2017年4月のアップデート「蒼翼の咆哮」前後までのコンテンツがプレイできるサーバーと言えそうだ。


　2つめの特徴は，便利アイテム（有料アイテム）が従来のサーバーで購入できるものとは異なる点だ。以下のスライドで確認できる×の付いているカテゴリーのアイテムは，Pay to Winの要素が強すぎるために制限をかけたという。ただし，この制限はあくまでサーバー開設時（11月18日時点）のもので，ゲーム内の経済状況などにより，臨機応変に解除される可能性もあるとのことだ。

提供予定のラインナップ。ガチャや乗り物，ペットなどは購入できず，アバターや労働力補充アイテムなど一部のカテゴリーのアイテムのみ購入可能

　3つめは「アーキパス」の導入だ。ゲーム内で「生活ポイントを○ポイント獲得せよ」などといった目的を達成すると「アーキパス経験値」が入るというもので，経験値が一定値に達すると“Tier（ティア）”が上がり，奇数Tierに到達すると褒賞としてアイテムが獲得できる。


　アーキパスはレベル1から購入可能で，費用はゲーム内通貨で1金と非常に気軽に購入できる。シーズン制を採用していて，最初の適用期間となるシーズン1は11月18日のメンテナンス後から2021年1月20日のメンテナンス終了時まで。Tier上限は40となっている。1日の購入制限はあるものの，アーキパス経験値が得られるアイテムの販売も行うそうだ。

　さらに有料サービスとして「アーキパスプレミアム」も存在し，購入すると偶数Tier到達時にレアアイテムを始めとした褒賞が得られるだけでなく，奇数Tier時にもボーナスアイテムを得られる。Tierをある程度上げたあとにアーキパスプレミアムを購入しても，そこまでの褒賞アイテムはもらえるので安心だ。
　ただし，アーキパスプレミアムは，ゲーム内でアーキパスを購入していないとアクティブにできないので，“アーキパスの購入を忘れないように”したい。なお，ゲームを開始して7日以内のプレイヤーならアーキパスプレミアムの割引購入も可能だ。

　アーキパスで得られるアイテムは，シーズンごとに変化する。例えばシーズン1の「イーバートグライダー」といった目玉アイテムは変更されるが，行動力補充剤や装備の強化剤など便利なアイテムは褒賞として残るとのこと。そのなかで隠れた目玉と言えるのが，新アイテム「パロスの結晶」だ。
　これはアーキパスプレミアムでもらえるレアな乗り物やペットほどではないが，それに近い性能のペットや乗り物と交換できるアイテムとなる。パロスの結晶はシーズン1だけでなく，先々のシーズンの褒賞にもなるので，しっかりと溜めておきたいところだ。


　いろいろな部分が既存サーバーと異なる「Frontier」サーバーだが，季節イベントなどは内容や報酬に差がないように実施される予定とのこと。ただ，褒賞アイテムなどで「Frontierサーバーに，このアイテムはまだ早いかも」と判断された場合は，変更する可能性があるという。

　新サーバー「Frontier」は，本日（11月4日）特設サイトが公開され，11月11日にキャラクターの先行作成が可能になる。そして11月18日より「Frontier」サーバーがオープンする予定だ。
　なお，先行作成の期間中に「Frontier」サーバーでキャラクターを作成すると，「Frontier」サーバーで使える称号や戦闘ペット，騎乗ペットなどがプレゼントされる。戦闘ペットや騎乗ペットは永続で，とくに戦闘ペットは課金で得られるものと同等というかなりリッチな特典だ。


　以上のように，「Frontier」はこれまでのサービスとは大きく異なる内容で，気になる既存プレイヤーも多いだろう。もちろん，まだArcheAgeをプレイしたことがない人や，興味があるという人にとっても，新天地「Frontier」サーバーの登場はArcheAgeをプレイするいい機会になるはずだ。

新サーバー「Frontier」特設サイト

「ArcheAge」公式サイト