コンバットフライトシミュレータ，「Wings of Prey」のデモ版を4GamerにUpした。プレイヤーは第二次世界大戦の戦闘機パイロットとして，史実をベースにした困難なミッションに挑むことになる。本作は，2009年9月にPlayStation 3やXbox 360などに向けて発売された，「IL-2 Sturmovik: Birds of Prey」のPC移植版で，2009年12月にダウンロード販売のみでリリースされたタイトルだ。

「Wings of Prey」公式サイト

　デモ版には，チュートリアルとデモ版専用の二つのシングルプレイミッションが収録されている。
　まずはチュートリアルで，イギリス空軍のスピットファイア Mk.IIを使った基本的な操縦方法を練習しよう。デモ版では選択できない「地上目標の攻撃」などのチュートリアルもあるが，戦闘機の操縦，敵機をロックオンする方法，そして実際のドッグファイトが練習できるので，エースを希望するパイロットは必ずマスターしておきたい。

　シングルプレイミッションとしては，「Battle of Britain」と「Battle of Berlin」の2種類が用意されている。
　Battle of Britainは，1940年8月にドイツ空軍とイギリス空軍がイギリス本土上空で激突した，史上に名高い空中戦を再現したミッションだ。イギリス軍のレーダーが，ドーバー海峡に近づくドイツ空軍の大編隊をキャッチ。プレイヤーはイギリス空軍の戦闘機パイロットとしてスピットファイアに乗り込み，ドイツ軍の侵攻を阻止せねばならない。
　敵は爆撃機と護衛の戦闘機など数十機からなる大編隊で，まずは爆撃機から撃破することになるが，ともかく敵機の数が多いので，思う存分のドッグファイトが楽しめるはずだ。
　たとえ撃墜されてしまっても，すぐに別の戦闘機で戦場へ復帰できるので，思い切り暴れまわろう。なお敵の掃討にあまり時間をかけていると，タイムオーバーでミッション失敗となってしまうので注意が必要だ。


　もう一つのミッションであるBattle of Berlinは，大戦末期の1945年のベルリン上空が舞台だ。ソ連空軍のパイロットとなったプレイヤーは，今度はLa-7を操縦してドイツ軍の地上目標を攻撃していく。
　目標は画面上に大きく表示されるので分かりやすいが，敵戦闘機の攻撃が厳しく，のんびり目標に向かって飛んでいると，あっという間に撃墜されてしまう。チュートリアルに爆弾の投下方法が含まれていないので，ぶっつけ本番となるが，デフォルトでSpaceキーを押すことで爆弾を投下できるので，うまくタイミングを見計らって攻撃しよう。

　どちらのミッションも，開始前に難度を「Arcade」「Realistic」「Simulator」の3段階で調整できる。
　Arcadeモードでは，激しい操作を行っても自動的に機体が安定するなど簡単にプレイできるので，フライトシミュレータが初めてという人でも安心だ。だが，これがSimulatorモードになると，機体も不安定になってシビアな操縦が要求されるほか，敵機の位置がHUDに表示されないなど，かなりハードな設定になっている。

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