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“口説いたら面白そう”なキャバ嬢揃いになる? 第2回「龍が如くキャバクラ嬢役オーディション」第二次審査会場レポートを掲載
このオーディションは,以前「こちら」の記事でお伝えしたように,CGのキャバクラ嬢役として出演するキャストを選ぶためのもの。
なお対象作品は,現在PlayStation 3向けに開発中の「龍が如く」次回作であると,「龍が如く」シリーズ総合監督の名越稔洋氏は語っている(関連記事)。
本稿では,7月4日に東京都内のセガ本社にて行われた,オーディションの模様をレポートしよう。
「龍が如く.com」
第2回「龍が如く」キャバクラ嬢役オーディション特設ページ
なおオーディションの受験者は,前回に負けず劣らずの幅広い経歴の持ち主達ばかりだった。第三次審査にどんな個性豊かな面々が登場するか,期待して待っていてほしい。
そのほか個人的には,「ブログやTwitterをやっているか」という質問が気になった。「龍が如く4 伝説を継ぐもの」にキャバクラ嬢役として出演したキャスト達も,ブログでの活動を行っていたので,今回はさらにTwitterでの活動が行われる……のかもしれない。行われないかもしれないが。
また,サンプルとしての10個のセリフを演じてもらう場面もあった。そのセリフは以下のとおりである。
「いらっしゃいませ」
「○○です。よろしくお願いします」(○○は受験者の名前で)
「そうそう!」
「すご〜い!」
「ありがとう!」
「ふふふっ♪」
「もう帰るの?」
「いい加減にして!」
「ねぇねぇ,デュエットしようよ」
「何あれ!?」
セリフの中でも気になったのは,「何あれ!?」である。わざわざ受験者に演じさせるのだから,やはり「『龍が如く』次回作でキャバクラ嬢にこんなことをしゃべらせたい」という開発陣の意図が込められているのではないだろうか。「何あれ!?」の何がアレなのか,筆者には見当もつかないが。
そのほか,「デュエットしようよ」というセリフ,そして質疑応答時には「カラオケは上手いか下手か」とズバリ聞いていたことから,「龍が如く」次回作にもカラオケはありそうな気がする。
なお本オーディションは,このあと第三次審査(Web投票,公開オーディション)を経て,8月末に最終結果発表が行われる見込みだ。
また,応募要項には「9/16〜19に開催される東京ゲームショウに出演できる方」という条件が記載されているので,出演が決定したキャスト達を実際に見たいという人は,東京ゲームショウ2010を訪れる計画を立てておくといいかもしれない。
オーディションの合間に名越氏への合同インタビューが行われたので,最後にその概要をお伝えしよう。
――今回のオーディションはどんな方が集まったのでしょうか?
前回やってみて,「何かやりたい」という方のパワーをもらえました。
また,架空のキャラクターから架空の言葉を作ることよりも,実際にいる人から実際の言葉を引き出して,それをテキストに直してゲームとして成り立たせるほうが,生々しいというか,リアリティの高い会話ができ上がるんです。
人と話していると,けっこう「そんな趣味があるんだ」とか,見た目や雰囲気の期待どおりの部分もあったり,逆もあったりするけど,長い時間話すと,意外性だけじゃなくて,ギャップも予定調和もパッケージとして,一つの人格として成り立ったりするじゃないですか。
――確かに,「龍が如く4」では,キャバクラ嬢との会話がものすごくリアルに感じられました。
名越氏:
何百といわず何千に近いくらいの質問をさせてもらって,その中で,その人その人が,一人の人間として経験してきた哲学とか,面白いエピソードだったりとかをちりばめながら,一つのキャラクターとして置き直したとき,人間っぽくなるんですよね。
それを見たときに,こういうゲームで会話をよりリアルにしていくため,キャラクターを人間化していくためには,すごくいい手段だなって。
そういった要素を十分引き出させてもらえる人,より引き出しやすい人っていうのもいると思います。そのあたりを見極めるのが,オーディションに受かるか受からないかのポイントかな,と思って見させていただいています。
なおかつ,ゲームが発売されたときも「その人はどこかでなんらかの形で生きて頑張っている」「ひょっとしたら明日出会うかもしれない」みたいなつながり感は,前回やってよかったなあと,一番思っているところなので,そういう面も,今回は当たり前のように期待しています。
――前回と今回で応募者の傾向の違いはありましたか?
名越氏:
「龍が如く」が大好きな方,パーセンテージでいうとそんなに高くないですけどリベンジ組の方,自分は特技もキャリアもないけど,こういう機会をきっかけに何かをスタートさせたいという方,事務所に入っていろんな経験をされていて,言い方は良くないんですけど「『龍が如く』じゃなくてもいいんじゃないの?」というくらい,経歴だけでも採用したくなるような方と,すごくいろんな方がいらっしゃいました。でも,前回もいろんな方がいらっしゃったんで,そういう意味で変わりはないですね。
――オーディションの合格人数の目星などはつけていますか?
名越氏:
出たいと思っていらっしゃる方は,「一人でも多く」と思うかもしれませんけど,キャラクターを作る工数であったり,いろいろな兼ね合いもあるので,前回以上,ということはないと思います。
まあ,予定はしながらも,どうしても欲しい人は通したくなっちゃうかもしれないですし,そこは最終結果を見ながら,頑張って考えたいなと思います。
――オーディションは「龍が如く」次回作に向けてということですが,合格者を東京ゲームショウ2010の会場で見られるんでしょうか?
名越氏:
毎年ですけど,バタバタで進行しているプロジェクトなので,何か一つミスると予定が叶えられなくなってしまいます。なので「予定です」ということでお願いします。
――今回のキャバクラ嬢に,たとえばバトルとか,これまでのシリーズにない新しいことをさせよう,といった考えはありますか?
名越氏:
そういうのも面白いと思います。ただ,あくまでキャバクラ嬢オーディションなので。ゲームのネタとその方のパーソナリティ,あえて「口説く対象」という言い方をしますけど,あくまでそういった対象として出ていただきたいので,バトルさせるわけにもいきませんし(笑)。
まあ,していただけたら面白いな,膨らむな,というところは,なるべく意識したいと思います。
――最後に,オーディション結果を楽しみにしている読者に向けて,メッセージをお願いします。
名越氏:
「前回,こういうところがゲームにとってありがたかった」ということを言いましたけど,プラス,僕としては,選んだ彼女達がたくさん,できる限りまんべんなく愛してもらえるようなチョイスにしたいです。
偏りがないようにという言い方かもしれないですけど,いろんな方の好みのどこかに,ちゃんと当てはまるところがあるようにしたいです。
前回は,そこはうまくいったと思うんですね。プロっぽい女の子も素人っぽい女の子も,その中で年齢的なものなども,ちゃんと考えられたと思うので。
そういうバランスのいいチョイスを今回も目指しながら,どの女の子も「口説いたら面白そうだなあ」という揃え方をしたいので,そういう意味で期待してもらえたらな,と思います。
――ありがとうございました。
「龍が如く.com」
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