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可愛らしいキャラクターが特徴的なMMORPG「ティアラ コンチェルト」,試遊台でのプレイ時に気になった点を聞いてみた
4Gamer:
まずは,本作について聞いていきます。たしか本作は,FiredogStudio Entertainmentとして初めてのMMORPGですよね?
ええ,そうです。会社を設立して初めて開発したMMORPGになるので,ゲームエンジンなどを含めて,1から作っているんですよ。
4Gamer:
では,そんな第1作目となる「ティアラ コンチェルト」のストーリーラインを教えてください。
Gabriel氏:
この世界は,かつて起こった“星弦の審判”によって,半ば崩壊しています。崩壊後の大陸の残骸が“フロート・アイランド”として空中を漂っていて,人々はそこで暮らしているんです。人々は浮島の間を,空飛ぶ船で移動しています。
4Gamer:
なんというか幻想的な世界観ですね。その世界では,音楽がフィーチャーされていますが,それはストーリーにどう関わってくるのでしょうか。
Gabriel氏:
フロート・アイランドは,モンスターの侵略に脅かされています。そんな中,音楽によって“調律術”と呼ばれる技術が発見されます。調律術によって過去の文明と共振し,かつて存在していた大陸からエネルギーを引き出し,失われた文明を取り戻すというのがメインテーマなのです。
4Gamer:
ゲームシステムに,その調律術がどのように関わってきますか?
Gabriel氏:
一番分かりやすいのは,キャラクターが選べるクラスの“調音師”で,直接,調律術を操ることができます。それにより四大元素の力を得て攻撃したり,超音波で空気を震わせてダメージを与えたりと,魔法のような効果が得られます。
4Gamer:
キャラクターレベルで,すでに関係があるものなんですね。では,一般的なRPGの魔法と比べて,調音師ならではの要素はあるのでしょうか。
Gabriel氏:
もちろんありますよ。例えば演奏を続けることで,その間ほかの行動はできなくなりますが,調律術の効果が継続して得られるといったものです。
4Gamer:
それはパーティプレイで便利そうです。音楽だから効果が点じゃなくて続いていくというわけですね。音楽と言えば,今回のプレイアブルバージョンでは,ボス戦の最中に謎の女の子“歌姫”が出てきました。彼女も調音術と関係があるのですか?
Gabriel氏:
ええ。実は彼女の歌が巨大な力を持っていて,それがもとで世界に危機をもたらしてしまった,というストーリーなんですよ。
4Gamer:
危機をもたらした側なんですか? 救出する対象だったので逆に救う側だと思ってました。詳細ともかくとして,物語の中心になりそうなキャラクターですね。
続いてクラス名称について気になったのですが,日本語版だと“戦士”“レンジャー”“調音師”ですが,中文版や英語版ではそれぞれ“Performer/奏刃者”“Composer/撃曲手”“Tuner/調音師”と,どれも音楽に関係しそうな名前になっています。調音師以外のクラスにも,音楽の要素が関わってくるのでしょうか。
Gabriel氏:
ええ。例えばクラスに関係なく,楽器のアイテムを使うことで,特別なエリアへと行けるという要素もあります。また,キャラクター達が集まって演奏できるというものも検討しています。
4Gamer:
何らかの形で,常に音楽は関わっているんですね。ちなみに種族はどういった構成になっていますか。
Gabriel氏:
平均的な能力のヒューマン,強靭なものの精神力が弱いビースト,知恵に長けたエルフの3種類です。
4Gamer:
パーティプレイの人数はどれくらいの規模になるのでしょうか。
Gabriel氏:
技術的には16人プレイも可能なのですが,ゲーム内容を考えると4人がちょうど良いと思っています。
4Gamer:
なるほど。ただ大人数での大規模モンスター戦があっても楽しそうです。そういえば,本作は基本的にノンターゲッティング方式のバトルですよね。
Gabriel氏:
はい。ノンターゲッティングなので,本作には“命中率”のパラメータがありません。とは言っても操作が難しくならないような工夫はしています。当たり判定もそれほどシビアではないですし,モンスターを捕捉しやすくするシステムもあります。
4Gamer:
モンスターのロックオンがそれですね。そのほか,戦闘システムの特徴はありますか。
Gabriel氏:
ステージ内で特殊アイテムを拾うと“昇華”状態になり,クールタイムなしでスキルを発動できるようになります。ほかにも,適当にボタンを連打しているだけでもコンボ攻撃がつながったりと,ライトに遊ぶ人も考えて作っています。
4Gamer:
たしかにノンターゲッティング方式なこともあって,ボタンを押しての攻撃が気持ち良かったです。ところで本作をプレイして感じたのは,やはりキャラクターの可愛らしさです。コンセプトアートだけでなく,インゲームのモデリングも良いですよね。
Gabriel氏:
グラフィックスにはかなり力を入れています。イメージイラストを担当しているAkiも,日本的な“萌え”要素を盛り込めないかと日夜頑張っています。
Facebook上にあるティアラの公式ページでは,4コマ漫画を公開しているので,ぜひ見てください(笑)。
4Gamer:
プレイアブルバージョンでは,中文版と英語版が確認できました。各国の展開予定はどうなっていますか?
Gabriel氏:
まずは台湾が最初で,中国,日本,韓国,米国,フランス,ドイツでのサービスを検討しています。日本で披露できる日が楽しみですね。
4Gamer:
我々も日本での発表を楽しみにしています。では,現在のサービススケジュールの予定を教えてください。
Gabriel氏:
台湾で近日中に,クローズドβテストを行う予定です。
4Gamer:
いよいよ始動といったところですね。本日は,ありがとうございました。
今回は,試遊台でのプレイ時に聞いた話が多いため,主にその場で気になった,ゲームの概要的な部分に関しての質問が多くなった。
本作は,東京ゲームショウ2010のガマニアブースで出展された中でもかなりの注目を集めていた作品で,日本でのサービス発表を心待ちしている人も多いだろう。また,イラストレーターのAki Liさんがデザインした魅力的なキャラクターや衣装も注目したところ。今後,日本で何らかの動きがあれば,より詳細な話を聞いてみたい。
ちなみにAki Liさんは,日本でも発売された「愛神餐館(ビストロきゅーぴっと)」のキャラクター原画などを担当している。かなり日本文化を“分かっている”ようで,ゲーム内には“メイド服”はもちろん“巫女衣装”や“スク水(日本語で発言)”,さらに立て襟の学生服といったものに至るまで,あらゆる記号をアバターに詰め込んでいるという印象だった。
「FiredogStudio Entertainment」公式サイト
「ティアラ コンチェルト」公式サイト
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