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[SIGGRAPH]NVIDIA,Pascal世代のワークステーション向けGPU「Quadro P6000」を発表。GP102のフルスペック版
Quadro P6000は,7月22日に発表となった「NVIDIA TITAN X」(以下,TITAN X)の3584基よりも多い,3840基のシェーダプロセッサ「CUDA Core」を集積するのが特徴だ。CUDA Coreの増量により,理論演算性能値となる単精度浮動小数点演算性能は12 TFLOPSに達した。グラフィックスメモリは,総容量24GBのGDDR5Xを搭載する。
同じPascalアーキテクチャを採用する「GP104」コアの場合,“ミニGPU”である「Graphics Processing Cluster」(以下,GPC)は,128基のCUDA Coreを集積した演算ユニット「Streaming Multiprocessor」(以下,SM)5基で成り立っており,つまり1基のGPCは640基のCUDA Coreを集積する計算になる。ところが,TITAN Xの「GP102」コアが備えるCUDA Core数は,この640で割り切れない数字であるため,4Gamerでは,「実際には3840基のCUDA Coreを備えているが,SM 2基を無効化したデザインになっているのではないか」と推測していた。
そこに,3840基のCUDA Coreを集積したGPUがQuadro P6000として登場したわけで,blogでは明言されていないものの,これがフルスペック版のGP102搭載製品ということになりそうだ。
もう一方のQuadro P5000は,CUDA Coreが2560基で,グラフィックスメモリは総容量16GBのGDDR5Xという仕様が明らかになっている。GPUコアのスペックだけを見ると,「GeForce GTX 1080」と同等。単精度浮動小数点演算性能も,ほぼ同等の8.9 TFLOPSだそうである。
なお,Quadro P6000,Quadro P5000とも,発売時期は今のところ明らかになっていない。
NVIDIA blogの当該ポスト(英語)
Quadro P6000&P5000 製品情報ページ(英語)
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