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Another Century's Episode Portable

Another Century's Episode Portable
公式サイト http://www.ace-game.jp/
発売元・開発元
発売日 2011/01/13
価格 6279円(税込)
ジャンル
レーティング
備考
その他
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このゲームの読者の評価
19
グラフ
読者レビューについて
 4Gamer読者レビューは,読者の皆さんがご自身の判断で書いたレビューを掲載するためのコーナーです。掲載前には編集部で主に公序良俗面のチェックを行っていますが,掲載されている情報について,4Gamer.netが正確さの保証を行うものではありません。掲載情報のご利用は,読者の皆様自身の判断と責任で行ってください。
 なお,ゲームの評価を表す「GamerScore」は,投稿されたレビューの平均点を表示したものではありません。投稿の傾向を分析・考慮し,補正を加えることで,有用と思われるスコアを目指した形となっております。詳しくは「こちら」をご参照ください。
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  • Pages: 1
  • このクオリティで発売するとは・・・ 15
    • 投稿者:ゴリラ(男性/30代)
    • 投稿日:2011/01/31
    良い点
    ・20タイトルもの版権からメカとキャラを持ってきた。
    ・前作ACE:Rで不評だったテンションゲージによる武器縛りが消えると共に、格闘攻撃による敵の撃墜がかなり楽になり、アクション性が増えた。
    ・カスタムサントラを自由に使える。使用しなくても、BGMも一応、原作アレンジではある。
    ・マップ間移動や補給など、これまでのシリーズにない要素を導入した。
    悪い点
    ・シナリオの排除。ストーリーが存在しないキャラクターゲームとは、これ如何に。
    ・キャラクター同士の会話や、やり取りが全く存在しないキャラゲー。戦闘中もほとんど喋ってくれず、掛け合いも無い。参入キャラクター目当てで買った人はどんな気持ちだろうか・・・。
    ・参入版権は多いものの、各作品から選ばれたキャラはクターは一人か二人。登場メカも主人公機1機だけなど、首を傾げたくなる人選。手抜きと思われても仕方が無い。
    ・残弾制システムになったが、弾が有限なせいで、戦略性が大いに低下。弾を撃ちきった後は格闘攻撃しか出来ず、作業の如く敵を殴り続けるだけのゲームになってしまった。
    ・繰り返すが、ストーリーが存在しないので、何の為に戦っているのかが全く分からない。味方が戦う理由や、敵の目的など、何一つ提示されない。モビルスーツとバルキリーを、意味も分からず撃墜するだけ。これでは版権作品を起用する必然性が全く無い。
    総評
     このゲームは20タイトルもの版権を使った、キャラゲー(ロボゲー)の筈です。ですがシナリオが存在せず、キャラクターはただの一言も会話をする事がありません。ロボがそこに居る理由も、共闘する意味も全く提示されません。
     確かに世界観が異なる作品をまとめて新規にシナリオを作る作業は大変ですが、ユーザーが求めているものはキャラクター同士の会話であったり、斬新な世界観である筈です。それを全て放棄してしまうとは、開発者は何を考えているのでしょうか?単に「ガンダムが出るから」という要素だけで、ユーザーが喜ぶと思っているのでしょうか。完全な手抜きと思われても仕方の無い仕様です。

     前作ACE:Rで不評だったテンションゲージの増加による武器の使用制限は撤廃されました。変わりに残弾制のシステムになりましたが、弾が有限になったせいで、弾を撃ちきったら後は殴るだけという単純なゲーム内容になってしまいました。ミサイルを撃てないバルキリーがひたすら敵を殴るという、シュールな光景が延々と続きます。残弾制でユーザーを縛る理由は何なんでしょうか?必殺技はともかく、マシンガンくらい自由に撃たせて下さい。

     ゲームの難易度は非常に高いです。捌き切れない数の敵に拠点を落とされ、理不尽なゲームオーバーを迎える事が多く、バランス調整を本当にしたのかと疑問に思います。このゲームはアドホックによるユーザー同士の共闘が可能なのですが、複数人でのプレイを基準にゲーム難易度を設定したとしか思えません。先述の残弾制と相まって、一人だと決定的に弾が足りず、敵を撃墜しきれません。アクションを楽しめないアクションゲームです。

     グラフィックはもうちょっと何とかならなかったのでしょうか。「トランザム!」→「機体の周りにピンクの霧が発生」する演出には、呆れを通り越して笑えてしまいました。多数の敵が一度に出てくるゲームですから、PSPの性能では美麗なモデルやエフェクトを多数表示できないのは分かるのですが、せめてプレイヤー機くらいはカッコ良く作ってもいいんじゃないでしょうか。というか、多数のモデルを表示しなければならないゲーム性をPSPで行なうという選択自体が間違いではないでしょうか。

     シナリオ、ゲーム性、グラフィック、全てが現在の水準未満です。ここまで酷い内容のゲームをプレイしたのは久しぶりです。「20作品も使ったし、キャラも出るしメカも出るから売れるだろう」という開発&販売の増長っぷりがひしひしと感じられます。このゲームを開発した人達も営業を行なった人達も、こんなクオリティで売れると本気で考えているんでしょうか?猛省を促したい所です。
    プレイ時間
    20〜40時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    1 4 1 1 3
  • 話にもならないがACERよりはマシ 20
    良い点
    ・カスタムサントラ
    ・NOT SKIP MOVIEなし
    他に良いところを探してもこれ以外見つからなかった。
    悪い点
    ・機体
    00が参戦というので、グラハムとフラッグが出てくれるかと思って期待したら見事に肩すかしされ、主役機かそれ相当の機体ばかりが収録されている。こういうのを求めていたんじゃないので萎える。ゲシュペンストMk-II改のバリエーションで15機とか明らかに水増しで、そんなのいらない。
    ・素材収集
    最近のトレンドなのか、素材を集めるためにやりたくもないミッションをこなす。繰り返してくるとイライラしてくる、しまいにはUMD投げつけて壊したくなるほど。
    ・操作
    ACE3の操作と仕様に戻してほしい。弾数気にしながらやるACEはイライラするが、テンションゲージでイライラしたRよりはマシ。補給ポイントなんかを用意するなら旧々仕様に戻して欲しい
    ・ミッション制
    ミッション制そのものは別に構わないが、なにかしら関連性を持たせるとかできなかったのか
    ・音楽
    アレンジが良くない。原作のCDがあればお得って程度が良いのに、それがないと阻害されるというのはある種問題
    総評
    タイトルにあるようにACERよりは幾分かマシだとおもって買ったら、確かにマシではあった。3寄りではなくR寄りではあるが。これはもうユーザーと開発の隔たりがどうしようもない

    問題はフロム側にもあるが、もうちょっと操作など考慮する余地はあったのではないかと勘繰ってしまう。職人気質も良いが、一度鏡を見てもらいたい。

    このシリーズはもう終わったと見ています
    プレイ時間
    10〜20時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    2 1 1 1 1
  • 近年稀に見る手抜きゲーム 15
    良い点
    ○豊富な参入作品。
    ○カスタムサウンドが使用可能。
    ○ACEシリーズというブランドの最新作であり、期待感がある。しかし…(→悪い点へ)
    ○ロボットの挙動や技など、原作を再現しようとする試みは評価したい。
    悪い点
    ×各作品からの参入ロボ・キャラが1作につき1体〜1名。主人公が居てヒロインが居ないなど、非常に不満が残る人選。
    ×ストーリーが存在しない。これだけ版権を投入したのにも関わらず、キャラクター間の会話も無ければ、世界設定も存在しない。作品の枠を超えて、キャラクターの会話や絡みを楽しむのがクロスオーバー作品の醍醐味のハズでは?何の為に大量の作品からキャラを持ってきたの?
    ×ミッション内容が単調すぎる。目的は大抵「敵を全滅させる」「ボスを倒す」「目標を護衛する」の3種類で、起伏が無い。おまけにストーリーすら存在しないので、プレイヤーは何の為に戦っているのかすら分からない状態に。ミッション攻略と言う名の作業にしかすぎない。
    ×ロボの挙動、エフェクト、モーションが、軽すぎ、少なすぎ、薄すぎで、アクションパートが全体的に非常にチープ。PS1のゲームの域を出ていない。
    総評
    タイトル通り「近年稀に見る手抜きゲーム」です。

    大量の版権を用いたクロスオーバー作品にも関わらず、キャラクター間の絡みが無い、ストーリーが無い、世界設定が存在しないといった内容の為、クロスオーバーの意味が全く無くなっています。ガンダムにしてもマクロスにしても「ただそこに居るだけ」です。本当に横の繋がりが全く無いので、これまでのACEシリーズや、スーパーロボット大戦のようなクロスオーバー展開を期待している方には全くお勧めできません。一体、何の為の版権作品起用なのか、疑問を通り越して意味不明です。

    アクションパートは非常にチープです。PS1時代のポリゴンモデル、もっさりモーション、テクスチャをビロっと広げただけのヒットエフェクトなど、本当に2011年のゲームなのかと首を傾げたくなります。
    プレイヤーは随時開放されるミッションから好きな物を選択して攻略していく仕様ですが、ミッションの内容がどれもこれも同じな為、攻略というよりも作業に近いです。普通なら「この原作のクライマックスを再現したステージが〜」といった展開で盛り上げる所ですが、そういったステージは無く、ゲーム全体を通してメリハリが存在しない為、本当に最初から最後まで作業の連続といった感じです。

    他にも、キャラクターの台詞が異様に少ない、育成要素がほとんど無い、弾を撃ちきったら後は殴るだけのアクションパート、などなど、手抜きにしか思えない仕様が満載で、プレイヤーのやる気を削ぎます。

    こんな内容なら「ACE」の看板を使わなかった方がよかったのではないでしょうか。この作品は今後、シリーズの行方に大きな影を落とした作品として記憶される事になると思います。
    プレイ時間
    10〜20時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    1 3 2 1 2
  • 一度リセットしてほしいと思う 25
    良い点
    ・カスタムmp3で好きな音楽をかけられる。
    ・アドホックで友人と一緒にミッションに出られるようになった。
    ・死んでも復活できる
    悪い点
    ・ついにストーリーが消えた
    ・敵が固い上に中ボスが多い。弾数制なので弾切れになったら格闘でごり押しするしかない。そうゆう場合は対外時間が足りなくなる。
    ・まったくもってアクションを感じない。クオリティの低さが目立ちました。
    ・出演機体が過去最低。少なすぎます。
    ・エリアが移動式になって防衛が困難
    総評
    酷い酷いと歌われたACERのほうが幾分かマシと思えるものでした。ACERのダメな部分を全部持ってきて画質を落とした感じです。
    何より、状態異常ができたとこによりはめられることが多いです。こちらのスピードを下げられると防衛目標がリンチを受けてあっという間に沈みます。
    プレイヤーがどんどん不利になっています。
    ACEはそろそろリセットの時が来たんだと思います。
    心機一転でこのゲームを考えてもらいたいと思います。

    ただ、OOのBGMの泪の向こうのアレンジは個人的に気に入りました。

    ACEはこんなものではない。復活を待ちます。
    これをやった後だとなぜかRも楽しく思える、そんな今日この頃です。
    プレイ時間
    20〜40時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    3 4 2 1 1
  • ACEもここまで堕ちたか 20
    • 投稿者:Asuka(男性/30代)
    • 投稿日:2011/01/20
    良い点
    ・カスタムBGMが使える
    自分でメモリースティックに入れた曲をBGMとしてゲーム中に使用できる。前作ACERでも同じ機能が使えたが、前作がステージ中のみだったのに対し、今作はインターミッションやブリーフィングでもカスタムBGMが使用可能となっている。
    さらに、前作では1ステージの1曲ごとにBGMをセレクトしていかなければならなかったが、今作では予め曲を入れる為のフォルダが制作され、そこに入れるだけなので曲当ても簡単になった。

    ・武器弾数制の導入&テンションゲージの廃止
    前作ではメインウェポンと格闘武器を除き、テンションゲージが上がらないと武器が使えないというスーパー系な要素があった。今作ではそれが廃止され、PS2シリーズの様な弾数制に戻った。よって全ての武器は自分の好きな時に使用できる。まあ、それが普通なんだが。
    ただ、完全に原点回帰したかと言うとそうでもなく、PS2シリーズでは武器の弾を撃ち尽くすと、若干のリロード時間の後にマガジンが装填され、再度武器が使用可能となる。ちなみにマガジンは無限にあるので、実質弾切れという現象は一部の特殊兵器を除いて起きなかった。しかし今作では全ての弾が予め武器に装填されている。つまり、連射が途切れることはないが、一度撃ち尽くしたらもう撃てないのである。
    悪い点
    ・ストーリーが存在しない
    読んで字のごとく、このゲームにはストーリーと呼ばれるものが一切存在しない。インターミッションからミッションを選んで、オペレーターからミッションの説明を受けて、戦闘。これを繰り返してたら正体不明の敵が出てきたのでそれを倒す。んでまたミッションをこなしていく。これの繰り返し。同じミッション制のゲームであるアーマードコアシリーズではミッションを進めるうちにストーリーが進んでいくが、今作はそれもない。本当に、文字通り、ストーリーが存在しないのである。
    ミッション内容も、ストーリー要素が皆無。敵部隊は混成部隊といえば聞こえはいいが、要はただのごちゃまぜ軍団。モビルスーツ、メタルアーマー、SPT、ヘビーメタル、オーラバトラーなどが入り乱れて襲ってくるので、自分が何と戦っているのか皆目見当もつかない。当然各作品の敵勢力たちがなぜ共闘しているのか、そもそも各作品の主人公達がなぜ共闘しているのかの説明も一切ない。
    正直、これではただの作業になるので、クリアまでやる気が保てない。また、下記の悪い点もそれに拍車をかけている。

    ・プレイヤーキャラが少ない&キャラクターボイスも少ない
    前作から全く反省していないどころか、ますます悪化したのがプレイヤーが操作出来る機体。
    いくつか例を挙げると、
    ドラグナー:1型は使えるが、2型、3型は使えない。
    エンドレスワルツ:ウィングゼロのみ。デスサイズ以下の4機が使えない。
    種デス:デスティニーとストフリのみ。∞ジャスなし。
    コードギアス:ランスロットと蜃気楼のみ。紅蓮とかなし。
    00:隠し機体を除き、基本的にエクシアとダブルオーのみ。デュナメス? キュリオス? 何ですかそれ?な状態。
    マクロスプラス:YF-19のみ。YF-21なし。
    目を疑いたくなるだろうが、全て事実である。ちなみに後からダウンロード配信する予定も現時点(2011/1/20)では無いらしい。
    おまけに辛うじて使える機体も、乗っているキャラの台詞が少ないし、ストーリーが無いもんだからクロスオーバーな会話も皆無。合体攻撃も掛け声とかは特になく、3機が集まってバーンって撃って終わり。

    ・ゲシュペンストだけ無駄に多い
    上記の悪い点にさらに油を注ぐような点。各作品から参戦した機体は手抜きを疑いたくなるほどまでに少ないのに、バンプレストオリジナル(作中ではACEオリジナルの名義)の量産型ゲシュペンストMK-2改は、汎用型・砲撃型・高速戦闘型の3種類×各々色違いが5種類の計15種類も登場する。完全にユーザーをおちょくっているとしか思えない。

    ・マルチプレイが前提の難易度
    今までにあった様な難易度選択が本作には無い。また、基本的にマルチプレイで遊ぶことを前提にしているのか、今までのACEシリーズに比べて難易度が高い。特にザコキャラが固すぎる。今作から無限に撃てなくなった武器の弾数を計算しながらの節約生活を強いられるので。過去シリーズのような爽快感は完全に無くなっている。
    おまけに今作ではステージが細かく分割されているのだが、護衛目標などが色んなところに分散しているもんだから、一人では手が回らないことが多い。

    ・状態異常が厄介すぎる
    本作では特定の攻撃に当たると、ユニットの移動速度を落とす、APが自動で減っていく、防御力が下がるなどのユニットトラブルが起こる。当然敵に発生させることも出来、上手く利用すれば戦闘が有利に運ぶのだが、はっきり言ってこの要素はプレイヤーに不利である。
    なぜなら、プレイヤーが敵にユニットトラブルを引き起こすには特定の攻撃を当てなければならず、しかもその弾数は基本的に少ないし、補給も出来ない。しかし、敵はボスのみならずザコキャラに至るまでユニットトラブルを引き起こす攻撃を惜しみなく連発してくる。
    総評
    あのPS2のころの栄光は何処へやら?と言った感じですね。
    良い点に対して、悪い点が多すぎる。しかもその悪い点が上に書いたような致命的な個所ばかり。
    前作ACERでも感じたガッカリ感がさらに進化(深化)してます。
    プレイ時間
    20〜40時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    3 5 1 1 1
  • 擁護の余地、まったくなし 20
    • 投稿者:ゆのひと(男性/30代)
    • 投稿日:2011/01/15
    良い点
    ・テンション制の廃止
     前作にあたる、PS3で発売されたACE:Rにて採用されていた、ゲージを貯めないと必殺技を出せないシステムが廃止となった。このため、弾数制限内であればステージ開始直後から大技を繰り出すことが出来るようになった。大技に限らず、メインの射撃武器しか撃てないという悲惨な状況がなくなったのは重要な点だといえる。

    ・格闘攻撃の復権
     前作ではボスに通用しないなど、ひどい扱いだった格闘攻撃。今作ではちゃんと大ボスにも通用するように改善されている。
     また、ただ単純に格闘攻撃ボタンを連打するだけではなく、途中で押すボタンを変えて出す簡単なコンボが存在している。連打格闘よりもコンボ攻撃の方が威力が大きくなっているので、しっかりと意識して格闘攻撃を出す楽しみがある。
    悪い点
    ・ストーリー皆無
     短いとか出来が悪いとかという意味ではなく、そのまんま文字通り、無い。何の前提もなく、各作品の主人公サイドが味方に集結していて、各作品の敵サイドの連合と戦うことになっている。各サイドがどのようにして仲間になったのかという描写は一切ない。そして、なぜ戦っているのかという説明もない。
     購入前は、たとえばアーマードコアシリーズのような、ミッション中に少しずつ話が進んでいき、各ミッションを進めることで各視点からどんな事が起こっているのかわかるようになっていると思っていた。しかしミッション中はそのミッションの進行状況に関しての話しか出ず、ストーリーに関しての話は一切無い。インターミッションやブリーフィングでもストーリーのスの字もなく、ミッション内容の説明に終始する。
     ミッションは各作品の場面を題材にした物が"たまにある"程度で、しかもそれすら序盤でいきなり各作品の重要なボス格キャラクターが何の脈絡もなく出てきたり、その作品と何ら関係のない作品の敵キャラが、さも当然のように何の説明もなく出てきている。
     ロボットアニメを題材にする必要性がまったくなく、とりあえず各作品のロボットが出てくるだけという状態。機体が出てくるだけでストーリーに関係しない作品のことを、スパロボシリーズでは"空気参戦"と言われているが、この作品はすべての作品が空気参戦である。

    ・参戦機体が希薄
     参戦作品数はかなり多い部類になるのだが、その代わりに一作品あたりの機体数が過去最悪レベルに少ない。ほとんどの作品で主役機一機のみ、半数ほどの作品が追加でライバルキャラの機体を一機か、作品によっては数体だけ。
     そしてなぜか、ACEオリジナルという名目で、スパロボオリジナルのゲシュペンストが三機。この三機は武装を変えたマイナーチェンジなのだが、実はここからさらに色違いが存在し、別の機体としてカウントされる。ゲシュペンストが露骨な水増しで、なんと合計10機以上も存在するという酷い有様。正直、この参戦機体状況の中でこれは喧嘩を売っているとしか思えない。せめてフロムソフトウェアのオリジナル機体も何か含めてくれていれば、いくらか違った印象を持てたかもしれないのに…

    ・ロックオン操作の異常動作
     このゲームではオプション設定にてロックオンの優先度を選択できるようになっているのだが、その設定の意味が感じられないほど劣悪なロックオンをし始める。
     要するに狙いたい敵が全然ロックオンできないということなのだが、画面に映っている敵を差し置いて背後の敵を狙い始めたり、画面内に二体の敵がいたときに、手前の敵を無視して奧の敵を狙い始めるなど、ターゲッティングしたい敵を綺麗に避けてロックオンしてくれる。ACE:Rでも不満点として多く挙げられていたはずなのだが、改善された気配はまったくない。

    ・ソロプレイ度外視のゲーム設計
     このゲームではPSPのスペック上の都合なのだろうか、先頭フィールドが小さめのフィールドをいくつかのエリアに区切られており、特定地点から隣のエリアに移動する形になっている。
     ゲーム中には防衛や護衛など、敵の侵攻から味方を守る形式のミッションが多く存在する。この形式のミッションの中では、複数のエリアに防衛対象が設置されている状態がほとんどだ。そこに複数のエリアに同時に大量の敵が現れ、防衛対象を攻撃するというピンチが頻繁に発生する。
     マルチプレイであれば、それぞれのプレイヤーは任意のエリアに自由に移動できるようになっているので、手分けして対処することが出来るのだが、ソロプレイでは状況や使用機体によっては、それを捌くことは不可能になる。当然、防衛対象を守りきれなければミッションは失敗となる。
     防衛ミッション以外は、操作を頑張ればなんとかなるギリギリのレベルなのだが…それでも、頑張ってギリギリというのは、バランス調整が微妙だといえるのではないだろうか。
    総評
     前作のAnother Century's Episode: Rebirthが微妙というか悪い出来だったので、今作も心配しつつ、しかしACE:Rがたまたまイマイチだっただけなのでは、と期待をしていたのだが…
     基本的な"動かした感じ"は過去のPS2時代の作品に似た感じで、あとはPSPのスペックの不足分だけ物足りないといったフィーリングだった。しかし実際にゲームとして楽しむとなると、あちらこちらに酷い状態の物が散らばっていて、総合的に最低な出来となっている。というか良い点で挙げる事が出来た(思いついた)のがACE:Rからの改善点のみという時点で異常ではないだろうか。
     初代ACEからずっとシリーズのファンで、すべての作品を発売日買いしてきた。しかしACE:Rに続き二連続でこのような出来映えの作品を出されたとあっては、そろそろファンを続けるべきかどうかを考えなくてはいけないと思っている。
    プレイ時間
    10〜20時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    4 4 2 1 3
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