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[GDC 2017]ハンドトラッキング付きVRは無条件に楽しい。Qualcommブースで「Snapdragon 835」+Leap Motion搭載VR HMDを体験
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印刷2017/03/04 18:44

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[GDC 2017]ハンドトラッキング付きVRは無条件に楽しい。Qualcommブースで「Snapdragon 835」+Leap Motion搭載VR HMDを体験

 GDC 2017の展示会場「Expo」が,北米時間2017年3月1日にオープンした。多くのメーカーがさまざまな展示を行うイベントで,2016年に引き続いて,今年もVRに関連した展示が多かった。とはいえ,VRヘッドマウントディスプレイ(以下,HMD)自体の出展は少数で,インタフェース系の展示の比率が増えていたように思う。

 そんな展示のなかから,本稿では新型のVR HMDを紹介したい。
 GamesIndustry.bizの記事で取り上げていたQualcomm製の開発者向けVR HMDキット「VR Development Kit」(以下,VRDK)のデモが,Expo会場で披露されていたのだ。もちろん,Qualcomm製のハイエンドSoC「Snapdragon 835」を採用した最新版で,Leap Motionのハンドトラッキング技術を組み合わせたものである。

VRDKの実機
画像集 No.002のサムネイル画像 / [GDC 2017]ハンドトラッキング付きVRは無条件に楽しい。Qualcommブースで「Snapdragon 835」+Leap Motion搭載VR HMDを体験

 残念ながら,Snapdragon 835の性能を感じさせるようなデモは行われていなかったのだが,VR HMDに組み込んだLeap Motionの動作が分かるデモを体験できたので,その概要をレポートしたい。

 外形をよく見ると分かるように,VRDKの前面には,あらかじめLeap Motionを使うことを前提にしたくぼみが設けられており,ここにLeap Motionのセンサーユニットが組み込まれていた。VR HMD内に一体化するのではなく,あくまでも後付けの体裁だ。USBケーブルでセンサーユニットをVR HMD本体に接続している様子も分かるだろう。

画像集 No.003のサムネイル画像 / [GDC 2017]ハンドトラッキング付きVRは無条件に楽しい。Qualcommブースで「Snapdragon 835」+Leap Motion搭載VR HMDを体験

 VRDKの前で指を動かすと,VR画面内に表示された手が,同期して動く。当然ではあるが,非常に反応がいい。とくに,指1本1本の動きがそのまま反映されるという意味では,Leap Motionのハンドプレゼンスはいまだに業界最高レベルだといえる。


 デモの内容は,VR空間内でオブジェクトを作り出し,それをつまんだり投げたりできるという簡単なものだった。

 左右の手の親指と人差し指でつまむ動作(※OKマークのようにリングを作る)をすると,指先に○印がついて,手の間にオブジェクトが生成される。そのままオブジェクトを引っ張ると,大きさが変わり,指を離すと手から分離するようになっている。生成されたオブジェクトは,手でつかむことが可能だ。お手玉したり,投げたりといったことは自由自在である。
 左の手のひらを上に向けると,左小指の下側にメニューが開いて,アイコンが並ぶ。これは,作るオブジェクトの形状を選ぶメニューで,3種類の形状から,作りたいものを右手の指で選択する仕組みだ。

左手を開いて上に向けるとメニューが表示される(左)。メニューから作りたい物体の形状を選び,左右の手をつまむようにして動かすと,オブジェクトが作られる(右)
画像集 No.006のサムネイル画像 / [GDC 2017]ハンドトラッキング付きVRは無条件に楽しい。Qualcommブースで「Snapdragon 835」+Leap Motion搭載VR HMDを体験 画像集 No.007のサムネイル画像 / [GDC 2017]ハンドトラッキング付きVRは無条件に楽しい。Qualcommブースで「Snapdragon 835」+Leap Motion搭載VR HMDを体験

 どんなデモだったのかは,以下の動画を見てもらうと分かりやすい。


画像集 No.008のサムネイル画像 / [GDC 2017]ハンドトラッキング付きVRは無条件に楽しい。Qualcommブースで「Snapdragon 835」+Leap Motion搭載VR HMDを体験
 文章で書くと他愛のない感じだが,VR空間で「両手」が自然に使えて,オブジェクトとインタラクトできるというのは,やはり無条件で面白い体験である。コントローラを使ったハンドプレゼンスでは越えられない壁はあると思われる。
 Qualcommのターゲットであるモバイル用途では,とくに手で持つゲームパッドやコントローラなしでハンドプレゼンスが体験できるというのは,非常に大きな意味を持つはずだ。

 VRDK自体は,オールインワンタイプの単体VR機器ではあるが,技術そのものはスマートフォンへの展開も十分に可能なものなので,Leap Motionを組み込んだDaydream対応VR HMDの登場も,夢ではないかもしれない。今後の展開に期待しよう。

Qualcommの開発者向け情報サイト(英語)

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