“スパロボ”がいよいよPS3へ。「第2次スーパーロボット大戦OG」の参戦キャラクター＆機体情報が公開。豪華限定版の同梱内容も明らかに

　バンダイナムコゲームスは本日（2011年5月27日），PlayStation 3用ソフト「第2次スーパーロボット大戦OG」を，2011年内に発売すると発表した。価格は通常版が8379円（税込），さまざまな特典が同梱する数量限定版が4万1790円（税込）。

　2011年で生誕20周年を迎えた「スーパーロボット大戦」は，これまで50以上の関連作品が生み出されてきた人気シミュレーションシリーズだ。その中でも「スーパーロボット大戦OG」の流れを汲む作品群は，これまでの作品に登場したオリジナルロボットやキャラクターだけで構成されるという特徴を持っている。

　今回発売が決定した「第2次スーパーロボット大戦OG」は，PlayStation 2で発売された「スーパーロボット大戦OG ORGINAL GENERATIONS」「スーパーロボット大戦OG外伝」の続編であり，「スーパーロボット大戦」シリーズ初のPlayStation 3専用ソフトになる。


　通常版に加え，限定版「第2次スーパーロボット大戦OG COMPLETE BD BOX」も同時発売される予定で，こちらにはTVアニメ「スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター」（以下，ジ・インスペクター）全26話を収録したBlu-ray（4枚組み）と同アニメのブックレットが同梱される。「ジ・インスペクター」は，「第2次スーパーロボット大戦OG」の前日談にあたる「EPISODE；2 THE INSPECTOR（OG2）」をアニメ化した作品なので，世界観をより深く理解するためにもプレイの際はぜひ合わせて見ておきたい。

　ちなみに，限定版のパッケージイラストは「ジ・インスペクター」のキャラクターデザインを担当した江端里沙氏が描き下ろしたものになるという。

TVアニメ「スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター」

　本作では，新たに作成された多数の戦闘シーンに加えて，「スーパーロボット大戦OG」「スーパーロボット大戦OG外伝」の戦闘グラフィックスをPlayStation 3向けに高解像度化したものが用意される。これまでの作品と同じくロボットは2Dで描かれているが，戦闘シーンの背景を3Dで表現することで，よりダイナミックなカメラワークを実現したとのことだ。


　今回は，物語のプロローグと現在公開されている参戦キャラクターおよび機体を紹介しよう。ポイントとなるのは，本作が初登場となる謎の少年「イング」と，彼の専用機「アッシュ」の存在。イングは物語においても重要な役割を果たすようである。

♯♯♯以下，リリースより♯♯♯

●プレストーリー

　新西暦と呼ばれる時代。
　異星人や並行世界からの来訪者達との戦いが終わり、しばしの時が経った頃……

　かつて、異星人エアロゲイターが送り込んだ隕石「メテオ3」の落着地であり、地球圏で内乱を引き起こした軍事結社「ディバイン・クルセイダーズ（DC）」の本拠地でもあった南太平洋マーケサズ諸島沖のアイドネウス島……その周辺海域は封鎖され、しばらくの間、歴史の表舞台から姿を消していた。

　だが、その裏ではある計画が着々と進められていた。それは、地球連邦政府大統領の意のままに動き、ISA戦術（空母の役割を果たす機動戦艦と、そこに搭載された人型機動兵器による電撃戦）を用いる特殊作戦部隊……コードネーム「GS」の設立である。

　「GS」は地球連邦軍から独立した軍組織であり、その主任務は軍事問題における大統領特命の遂行である。そして、二人の大統領特別補佐官の指揮の下、アイドネウス島の再要塞化が進められ、そこに様々な計画の成果物、数々の新型兵器が集められつつあった。だが、「GS」の正体は伏せられ、表向きには新型兵器の実験部隊とされていた。

　はたして、「GS」は地球圏を守る新たな剣たり得るのか。物語は、一人の少年のアイドネウス島脱走から始まる……。

【アッシュ】

デザイン；カトキハジメ

　大破したパーソナルトルーパー「エクスバイン」をベースにし、その予備パーツを組み込んで急遽作り上げられた機体。本来、エクスバインはヒュッケバインシリーズ新型機開発のためのデータ取得＆テスト機となるべく改修される予定であったが、大破したため、応急処置を施された状態で留まり、「アッシュ」というコードネームを付けられ、運用されるようになった。Ｔ‐ＬＩＮＫシステム（念動力感知増幅装置）が搭載されているが、イングが搭乗した際に異常反応を示し、以後、アッシュは彼にしか操れない機体となってしまう。今作で初登場。

【イング】

CV：岡本寛志　デザイン；河野さち子（STUDIO G-1 NEO）

　封鎖されたアイドネウス島から脱走して来た少年。物静かで口数が少なく、機動兵器の操縦や戦闘で非凡な才能を発揮する。特殊な思念の力「念動力」を持っているが、その過去や素性は謎に包まれている。今作で初登場。

デザイン；斉藤和衛

【フリッケライ・ガイスト】

　プロジェクト・イデアランツで開発された機動兵器の試作型、それも失敗作として廃棄される予定であったものにアルトアイゼンなど他の機体のパーツを組み合わせ、急造された機体。「ファウ・ケルン」と呼ばれる高出力ジェネレーターを搭載しているが、元々が失敗作故にその性能が完全に発揮されることはない。腕にはアルトアイゼンのリボルビング・ステークや3連マシンキャノン（共に過去の戦闘で欠落したもの）が装着されており、近・中距離戦闘を得意とする。初出はPS2「リアルロボットレジメント」。

フリッケライ・ガイストの右腕には、アルトアイゼンのリボルビング・ステークが取り付けられている

リボルビング・ステークで敵を高く打ち上げ……それを追い、再度ステークで攻撃。敵を地表に叩きつける

デザイン；河野さち子（STUDIO G-1 NEO）

【アリエイル・オーグ】
CV；小林由美子

　フリッケライ・ガイストのパイロット。理知的で落ち着いた雰囲気を持つ少女。常人より優れた肉体を持ち、人型機動兵器の操縦や戦闘に長けている。初出はPS2「リアルロボットレジメント」。

デザイン；大輪充

【エール・シュヴァリアー】

　リ・テクノロジストによって開発された人型機動兵器。接近戦を重視した機体であり、銃撃と剣撃の双方を行う「サイファー・ソード」を装備。脚部に「グラビティ・ボード」を装着することにより、高速で移動する。南極の遺跡から発掘された動力源「レース・アルカーナ」と、マン・マシン・インターフェース「シュンパティア」を搭載している。パイロットはジョシュア・ラドクリフ。初出はGBA「スーパーロボット大戦D」。

手持ち式の武器、サイファー・ソード（ライフルとしても使える）で敵を斬り……シールドに内蔵されているビーム・ラムでさらに一撃を加える

デザイン；糸井美帆

【ジョシュア・ラドクリフ】
CV；中村悠一

　通称はジョッシュ。南極で発見された謎の遺跡の研究を行うリ・テクノロジスト（リ・テク）であるフェリオ・ラドクリフの息子。クリアーナ・リムスカヤという義妹がいる。軍属ではないが、父の要望で遺跡の技術を応用して開発された人型機動兵器「エール・シュヴァリアー」のテストパイロットを務める。初出はGBA「スーパーロボット大戦D」。

デザイン；青木健太

【サーベラス】

　ツェントル・プロジェクトで開発されたTEアブゾーバーの試作6号機。高い運動性を持ち、砲撃戦を得意とする。だが、ターミナス・エナジーを応用するTEエンジンは出力調整などの面において問題が多く、各部関節などの駆動は電池で補われている。また、TEエンジンの細やかな出力調整や機体制御の補佐を行うためにDFC（ダイレクト・フィーリング・コントロール）が導入され、特殊スーツを装着したオペレーターが同乗する。初出はPS2「スーパーロボット大戦MX」。

サーベラスのターミナス・エンジンは出力調整が困難である。…………ラディカル・レールガンを発射

デザイン；河野さち子（STUDIO G-1 NEO）

【ヒューゴ・メディオ】
CV；高橋広樹

　サーベラスのテストパイロット。地球連邦軍第3特殊作戦PT部隊「クライウルブズ」の出身。現在は連邦軍からサーベラスを開発したツェントル・プロジェクトへ出向している。感情の起伏は激しい方だが、普段の口数はやや少な目。初出はPS2「スーパーロボット大戦MX」。

デザイン；河野さち子（STUDIO G-1 NEO）

【アクア・ケントルム】
CV；白鳥由里

　地球連邦軍の軍人で、サーベラスのオペレーター。彼女自身も同機に搭乗する。明るい性格で、少しおっちょこちょいな面もある。なお、水着のように見える服装はDFCスーツと呼ばれ、TEエンジンの出力調整や機体制御の補佐、戦闘データの収集などに必要なものである。初出はPS2「スーパーロボット大戦MX」。


【アルテリオン】

デザイン；小野聖二

　恒星間航行計画「プロジェクトTD」で開発された宙間航行・宇宙環境作業用アーマードモジュール。シリーズ７７の最新型で、先行機アステリオンAXのデータを基にして設計されている。両脇に高性能テスラ・ドライブ（重力質量・慣性質量分離能を有した高効率反動推進装置）を2基搭載しており、運動性や機動性は他のアーマードモジュールの追随を許さない。航行用のクルーズ・フィギュア（CF）、作業用のドール・フィギュア（DF）に変形可能。初出はPS2「第2次スーパーロボット大戦α」

アルテリオンの第一形態は、DF（人型形態）ではなく、CF（飛行形態）である

緩加速射出システム「Gドライバー」を発射

デザイン；河野さち子（STUDIO G-1 NEO）

【アイビス・ダグラス】
CV；渡辺明乃

　恒星間航行計画「プロジェクトTD」のテスト・パイロット。性格は一本気で勝気。宇宙飛行士として旅立つことを夢見ており、そのために苦しい訓練に耐えてきた努力家でもある。初出はPS2「第2次スーパーロボット大戦α」。

デザイン；河野さち子（STUDIO G-1 NEO）

【ツグミ・タカクラ】
CV；長谷川知子

　プロジェクトTDのシステム開発チームのチーフ。アイビスと共にアルテリオンへ乗り込む。基本的には世話好きで人当たりのよいしっかり者であるが、時に非常なまでに理知的な判断を下すことがある。初出はPS2「第2次スーパーロボット大戦α」


【量産型ゲシュペンストMk-II改・タイプN】
【量産型ゲシュペンストMk-II改・タイプG】
【量産型ゲシュペンストMk-II改・タイプC】

デザイン；谷口欣孝

　パーソナルトルーパー・ゲシュペンストシリーズの強化改造案「ハロウィン・プラン」に則って開発された機体。ベースとなった量産型ゲシュペンストMK-IIそのもの特性を煮詰め直し、汎用性・整備性を上げる現場主義のバージョンアップ仕様機となっている。一部の外部装甲やハードポイントに装着される武装を換装することによって、多岐にわたる作戦内容へ柔軟に対応できるようになっており、タイプGは格闘戦に優れた仕様、タイプCは砲撃戦に優れた仕様、タイプNはその中間的な仕様となっている。「スーパーロボット大戦シリーズ」では初登場。

タイプCは砲撃戦用仕様。両肩のツイン・ビームカノンを発射する。脚部にはファンナウト・ミサイル・ポッドも取り付けられている

タイプＧは格闘戦仕様。両腕のプラズマ・ステークを用いたジェット・マグナムで敵機を攻撃する。また、胸部にはメガ・ブラスターキャノンも装備されている

タイプN。主武装のF2Wキャノンをショートレンジ・モードで発射。続けて、スプリットミサイルを発射。最後はF2Wキャノンをロングレンジ・モードで発射

【ビルトラプター・シュナーベル】

デザイン；谷口欣孝

　可変型パーソナルトルーパー、ビルトラプターの強化改造型。テスラ・ドライブ（重力質量・慣性質量分離能を有した高効率反動推進装置）を搭載し、運動性と機動力が向上。また、以前のビルトラプターにはなかった本体内蔵型の強力な火器（レール・キャノン）や格闘戦用武器のブレード・サイを搭載し、攻撃力が増強されている。フライヤー・モード（飛行形態）へ変形可能。本作で初登場。

アルブレードの武器、ブレード・トンファーを参考にして作られたブレード・サイ。……シュナーベルは空中戦や高機動戦闘のみならず、格闘戦も得意とする

【グルンガスト改】
デザイン；宮武一貴

　特殊人型機動兵器（スーパーロボット）、グルンガスト（壱式）の強化改造型。壱式本体にブースターを装備したラウンデル・ウィングやビーム・キャノンを取り付け、機動力と攻撃力が向上。また、本体の一部も改修されている。なお、ラウンデル・ウィングを装着した状態でも、ウィングガスト（飛行形態）、ガストランダー（重戦車形態）への変形が可能。本作で初登場。

パンチング・インパクト衝角や推進力が強化されたブーストナックル「ハイパー・ブーストナックル」を発射

【龍人機】
デザイン；宮武一貴

　大破した超機人・龍王機にグルンガストシリーズの予備パーツを組み込み、人型機動兵器として再生させた機体。そのため、元の姿へは戻れなくなっている。性能や特徴は龍王機のものを受け継ぎ、空中戦や法術戦闘を得意とするが、如意金箍棒（にょいきんこぼう）による格闘戦もこなす。初出はPS2「第2次スーパーロボット大戦α」。

龍人機は、神珍鉄（しんちんてつ）という特殊な金属で作られた伸縮自在な如意金箍棒による格闘戦も得意とする

【ジンライ】
デザイン；土屋英寛

　カオル・トオミネ博士がビアン・ゾルダークの設計図を基にして開発したダイナミック・ゼネラル・ガーディアン（DGG）の3号機。高速格闘戦用の機体で、パイロットは搭乗せず、「システムZLAI」というAIで制御される。その目的はDGG 1号機・ダイゼンガーや2号機・アウセンザイターの破壊であるが……。本作で初登場。

ジンライはＤＧＧシリーズの中で肉弾戦を得意とする機体である。……その目的は、同じDGGシリーズであるダイゼンガーやアウセンザイターの破壊（攻撃されているのはアウセンザイター）

【アルトアイゼン・リーゼ】
デザイン；斉藤和衛

　パーソナルトルーパー・アルトアイゼンに大幅な強化改造を施した機体。ヴァイスリッターの予備パーツと、機体バランスを著しく損なうという理由で採用が見送られていたリボルビング・バンカーを装備し、他の武装も一回り大型の物に換装している。また、テスラ・ドライブも装備しているが、機体のバランス調整と突進力向上のために使われているので、長時間の飛行は不可能。その結果、リーゼはパーソナルトルーパーとして破格の火力と突進力を獲得したが、アルトアイゼン以上に扱いが難しい機体となった。

両肩部のアヴァランチ・クレイモアのハッチを開放し、多数のベアリング弾を撃ち出す

「第2次スーパーロボット大戦OG」公式サイト