プレイレポート
[E3 2013]CrytekのXbox Oneローンチタイトル「Ryse: Son of Rome」プレイレポート。圧倒的なグラフィックスで描かれるド迫力の肉弾戦に酔いしれる
本作は,古代ローマを舞台にしたアクションアドベンチャーである。プレイヤーは,若きローマの兵士 Marius Titusとなり,祖国の名誉を守り,家族を殺した人物に復讐するため戦うことになる。
今回体験したプレイアブルデモでは,主人公のTitusが,敵軍が待ち構える地に上陸し,そこから砦に進軍して塔を破壊するというミッションをプレイできた。「Xbox E3 2013 Media Briefing」で公開されたムービーと同じ場面だ。
ムービーで一度見ているとはいえ,やはり精細なゲーム画面にアップで映されるTitusの表情には圧倒される。目から鬼気迫る殺気を感じるほどである。これも,CryENGINE 3が持つ高いグラフィックス性能の成せる技だろう。「これはXbox 360とは違う」とひと目で分かるレベルだ。表情だけでなく通常の戦闘シーンでも,筋肉の質感,鎧の光沢,石造りの戦場などがリアルに描き出されることで,戦場の殺伐とした空気がヒシヒシと伝わってきた。
本作の戦闘は,古代ローマが舞台という設定から,基本的には剣と盾による肉弾戦だ。剣を振るボタンを連打するだけで連続攻撃になるので,ガイドがなくても困らなかった。敵を攻撃しているとQTEの対象ボタンが表示され,ここでトドメを刺すチャンスが生まれる。素早くボタンを押せば,スローモーションの演出で豪快に敵の息の根を止める。
この場合のゴア表現はかなりものである。オープニングのシーンでも,片腕を失った兵士や,目に矢が刺さって苦しむ兵士などが描かれていたが,本作では原始的な戦いの生々しい描写に力を入れているようだ。
敵の砦に到着すると,ここからは自軍で隊列を組んで進軍することになる。砦から槍の雨が降ってきたら,一旦進軍を止めて,盾を構えて防御に徹する。Aボタンを押し続けると,全体に命令が出せる仕組みになっていた。反撃する時は,右トリガーを引き続けると敵兵をロックオン,離すと一斉に槍を投げての攻撃が可能。指揮官として部隊を率いるこの場面によって,スケールの大きな戦いであることを実感できた。
砦の中に入ると,敵の手応えがまた違っていた。やみくもに剣を振っても簡単にかわされてしまうのだ。強敵に対しては,攻撃されるタイミングに合わせて,Aボタンで盾を構え,敵の剣を弾いてから反撃することが重要になる。まさに一瞬の隙が命取りという,戦場の兵士になった緊張感を味わえる点である。
剣と盾。基本アクションはこれだけだ。操作はシンプルだが,敵との駆け引きがあるため,決して単純なアクションゲームではない。原始的な戦いゆえの迫力,命を懸けた駆け引き,そしてプレイヤーを古代ローマへと誘うグラフィックス。これらが,Xbox Oneの,そしてCryENGINE 3の性能によって高いレベルで描き出されているのだ。
ちなみに本作は,Kinect対応も発表されている。今回のプレイアブルデモでは試せなかったが,ボイスコマンドで自軍に戦闘隊形の指示を出したり,進軍や防御といった命令を出したりすることができるようだ。協力プレイやXbox SmartGlassへの対応も予定されているという本作の続報に期待しよう。
「Ryse: Son of Rome」公式サイト
「Xbox E3 2013 Media Briefing」Twitter実況まとめ
4GamerのE3 2013特設ページ
- 関連タイトル:
Ryse: Son of Rome
- この記事のURL:
キーワード
Ryse (C) 2014 Crytek GmbH. All Rights Reserved. Crytek andCryENGINE are trademarks or registered trademarks ofCrytek GmbH in the EU, the USA and other countries.