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「マジック:ザ・ギャザリング」の歴史が8つの構築済みデッキにギュっと詰まった豪華パッケージ「Duel Decks: Anthology」を開けてみた
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印刷2014/12/20 00:00

プレイレポート

「マジック:ザ・ギャザリング」の歴史が8つの構築済みデッキにギュっと詰まった豪華パッケージ「Duel Decks: Anthology」を開けてみた

 Wizards of the Coastは2014年12月5日,TCG「マジック:ザ・ギャザリング」(以下,マジック)の新製品「Duel Decks: Anthology」を9800円(税別)で発売した。

画像集#001のサムネイル/「マジック:ザ・ギャザリング」の歴史が8つの構築済みデッキにギュっと詰まった豪華パッケージ「Duel Decks: Anthology」を開けてみた

 「Duel Decks」とは,マジックの構築済みデッキのシリーズの1つで,「Duel」(決闘)の名のとおり,「英雄vs怪物」や「Knights vs. Dragons」など,対立するテーマにもとづいて作られた2つのデッキがペアとして用意されているのが特徴だ。2007年の「Elves vs. Goblins」から始まり,現在までに日本未発売のものも含め14のペア,計28個のデッキが存在している。

これまでにさまざまなデッキが用意されてきたDuel Decksシリーズ。変わり種としては,マジックのコミック「燃え尽きぬ炎」の絵を使用した日本限定版「デュエルデッキ:ジェイスvsチャンドラ」(左写真)という製品も存在する。右の写真は元の英語版「Duel Decks: Jace vs. Chandra」
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 そして今回発売されたDuel Decks: Anthologyは,現在絶版となっている過去のDuel Decks達を再録したもので,全部で8つのデッキを収めたセットとなっている。見た目からしてなかなか豪華なボックスを開封してみたので,どのようなデッキが収録されたセットになっているのか紹介しよう。

光の加減で青色に鈍く輝くボックス。しっかりした作りで,サイズは32×40cmほどあり,重厚な存在感を放つ
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ボックスを開けると,8つのデッキがきっちり収まっている。紙製のデッキケースは光を当てると虹色に輝いて見える
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2つのスピンダウンカウンター(20面サイコロでライフを管理するライフカウンター)も同梱されている

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デッキケースを開けると,シュリンクされたデッキが入っている。「Chandra」のみ,それぞれのデッキに関するイメージテキストなどが書かれたシートと簡単なルール説明入り(英語)
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デッキケースの裏側には,デッキの名前と,元のDuel Decksのエキスパンション・シンボルマークが描かれている

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各デッキに1枚ずつ,目玉のレアカードがフォイル(箔押し)仕様で収録されている
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トークン(呪文の効果などで生み出されるクリーチャー)用のカード計35枚が,デッキごとにまとめて封入されている

 Duel Decks: Anthologyの魅力はたくさんある。
 まず,昔マジックをやっていた人なら,懐かしいカードの数々を手にすれば当時お世話になった思い出が鮮やかに蘇るはず。かつてのカードと最近のカードが共演し,コンボを生み出したりするプレイ中の発見もまた楽しいものだ。
 今までのDuel Decksは必ず2つペアでの販売形式だったため,その2つで対戦するだけではワンパターンになりがちだったが,このセットは8個もデッキが入っているので,飽きずに長く楽しめるだろう。
 マジックをやったことがないという人でも,カードを1枚ずつ集めてデッキを組んだりすることなく遊べるのも嬉しい。ただ,Duel Decks: Anthologyは英語版のみの発売となるので,その点で若干初心者にはハードルが高いかもしれない。

 現役でマジックを遊んでいる人なら,コレクター向けアイテムとしての価値もある。Duel Decksには,イラスト違いバージョンのカードが何枚か封入されているが,今では過去のDuel Decksは手に入りづらいので,この機会に入手しておきたいところだ。
 ちなみに,Duel Decks: Anthologyに入っているカードは,枠のデザインが最新版になっている。もともと,2003年の基本セット第8版からカード枠が一新され,2002年以前のカードもDuel Decksでは新しい枠に更新されたのだが,2014年7月に発売されたマジック基本セット2015からは,さらにレアカードに偽造防止のホログラムがつくなど,カード枠のデザインが変更されているのだ。古いカードをこの“最新枠バージョン”で手に入れられるのは,今のところDuel Decks: Anthologyだけだ。

左から旧枠,2003年以降の新枠,2014年夏からの最新枠のカード
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収録されている各デッキを紹介


 今回収録されている8つのデッキの出典は,「Elves vs. Goblins」「Divine vs. Demonic」「Jace vs. Chandra」「Garruk vs. Liliana」となっている。それぞれのデッキを順に紹介していこう。なお,本稿でここから掲載しているカードの画像は,元のDuel Decksのものとなる。Duel Decks: Anthology版もイラストは同じだが,前述のとおり枠が違うので,ご了承を。

数が力に! 爆発的シナジー
「Elves(エルフ)」


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【デッキレシピ】
(枚数《日本語カード名/英語カード名》)

クリーチャー
1《待ち伏せ司令官/Ambush Commander》
1《アロサウルス乗り/Allosaurus Rider》
2《エルフの賛美者/Elvish Eulogist》
1《エルフの先触れ/Elvish Harbinger》
3《エルフの戦士/Elvish Warrior》
2《宝石の手の徘徊者/Gempalm Strider》
1《頓着無き者/Heedless One》
2《傲慢な完全者/Imperious Perfect》
3《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
2《リス・アラナの狩りの達人/Lys Alana Huntmaster》
1《岩石樹の発動者/Stonewood Invoker》
1《森の伝書使/Sylvan Messenger》
1《森林守りのエルフ/Timberwatch Elf》
1《森林の声/Voice of the Woods》
2《幸運を祈る者/Wellwisher》
1《ワイアウッドの伝令/Wirewood Herald》
1《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote》
2《ウッド・エルフ/Wood Elves》
1《レンの地の克服者/Wren's Run Vanquisher》

その他
1《エルフの行列/Elvish Promenade》
2《巨大化/Giant Growth》
1《調和/Harmonize》
1《野生の寸法/Wildsize》
3《ツキノテブクロのエキス/Moonglove Extract》
1《系図の石版/Slate of Ancestry》

土地
19《森/Forest》
2《平穏な茂み/Tranquil Thicket》
1《ワイアウッドの番小屋/Wirewood Lodge》

【特徴】
 「Elves」はシナジー(相乗効果)の塊のような緑単デッキだ。1体ずつはひ弱なエルフ達だが,互いのシナジーで次々に数を並べていくことができる。そして数がまとまれば大量にドローできたり,全員がパワーアップして一斉攻撃したりと,爆発的な強さを生み出す。デッキをブン回して気持ちよくなりたい人にお勧め。

【キーカード】
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エルフをたくさん出すためのカード群。エルフを出すごとに追加のエルフ・トークンが出たり,エルフの数が一度に倍増したりする。切り札は《傲慢な完全者/Imperious Perfect》で,全体強化に加え《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote》と組み合わせ1ターンに2体トークンを生み出したりも
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エルフの数だけライフ回復,エルフの数だけ強化など,大量に並んだエルフを有効活用するためのカード達
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《待ち伏せ司令官/Ambush Commander》を出すと,森がすべてエルフとして扱われる。手札が尽きてきたところで《系図の石版/Slate of Ancestry》を起動すると,ずらりと並んだエルフ+森の分だけドローでき,手札がとんでもない枚数に膨れ上がる!
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そのスピードは暴力!
「Goblins(ゴブリン)」


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【デッキレシピ】
クリーチャー
1《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》
1《悪忌の石炭投げ/Akki Coalflinger》
1《つつき這い虫/Clickslither》
3《エンバーワイルドの占い師/Emberwilde Augur》
1《炎波の発動者/Flamewave Invoker》
1《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》
3《ゴブリンの群勢/Goblin Cohort》
1《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》
1《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》
1《ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder》
1《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》
1《ゴブリンの戦術家,半心臓のイッブ/Ib Halfheart, Goblin Tactician》
1《モグの狂信者/Mogg Fanatic》
2《モグの戦争司令官/Mogg War Marshal》
2《泥デコの松明走り/Mudbutton Torchrunner》
2《怒り狂うゴブリン/Raging Goblin》
1《思慮無き者/Reckless One》
2《スカークの教練教官/Skirk Drill Sergeant》
1《スカークの炎の司令官/Skirk Fire Marshal》
1《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》
1《スカークのシャーマン/Skirk Shaman》
1《タール投げ/Tar Pitcher》

その他
1《大地の飛礫/Spitting Earth》
3《タール火/Tarfire》
2《ボガートの悪ふざけ/Boggart Shenanigans》

土地
22《山/Mountain》
1《ゴブリンの穴ぐら/Goblin Burrows》
1《忘れられた洞窟/Forgotten Cave》

【特徴】
 赤単の,数の暴力で攻めるデッキ。こちらもゴブリン1体ずつは弱いが,とにかく展開スピードが早く,開始わずか数ターンでゴブリンの軍勢が押し寄せることになる。相手に大きなクリーチャーが立ちはだかって殴りきれなくなった場合は,本体にゴブリンを投げつけてとどめを刺す。ただし守勢に回ると弱いデッキでもある。

【キーカード】
好きなゴブリンをデッキからサーチしたり,コストを軽くして1ターンに何体も並べらたりできるこれらのカードを利用し,速攻でゴブリンを出し続けていこう
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ゴブリンが多ければ多いほど強くなるお勧めの火力。サイクリング能力により,好きなときに手札から捨ててゴブリンの数だけダメージを与え,なおかつカードも引ける
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ゴブリン達の攻撃が通りづらくなっても大丈夫。ゴブリンを食えば食うほど大きくなる《つつき這い虫/Clickslither》などがとどめをさしてくれる。《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》は,ゴブリンを好きなところに投げつけられるこのデッキのボスだ
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美しき天使が空に舞う!
「Divine(ディヴァイン)」


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【デッキレシピ】
クリーチャー
1《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》
2《天使の従者/Angelic Page》
1《庇護の天使/Angelic Protector》
2《慈悲の天使/Angel of Mercy》
2《突進の聖騎士/Charging Paladin》
2《アイケイシアの僧侶/Icatian Priest》
1《光明の天使/Luminous Angel》
1《黎明をもたらす者レイヤ/Reya Dawnbringer》
2《セラの代言者/Serra Advocate》
1《セラの天使/Serra Angel》
2《世界を支える者/Sustainer of the Realm》
1《黄昏の番人/Twilight Shepherd》
2《ありがたい老修道士/Venerable Monk》

その他
1《天使歌/Angelsong》
1《治癒の軟膏/Healing Salve》
2《来世への旅/Otherworldly Journey》
1《天使の祝祷/Angelic Benediction》
1《天使の羽根/Angel's Feather》
2《信仰の足枷/Faith's Fetters》
2《乳白色のダイアモンド/Marble Diamond》
1《平和な心/Pacifism》
1《正義の理由/Righteous Cause》
1《セラの加護/Serra's Boon》
1《セラの抱擁/Serra's Embrace》

土地
24《平地/Plains》
2《隔離されたステップ/Secluded Steppe》

【特徴】
 イラストが美しい天使が満載の白単デッキ。ライフを回復しつつ,相手の行動を束縛し,計10種も収録されている天使達が空から攻撃する。コストの重い呪文が多いためスピードが遅く,序盤は相手の攻撃を受け流すのがメインとなるが,「Elves」や「Goblins」のようなスピードが速いデッキには押し負けやすい。

【キーカード】

勝負を決める力を持つ天使達。同時に死んだクリーチャー達とともに復活する《黄昏の番人/Twilight Shepherd》,赤と黒のデッキを封殺する《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》などがおり,美しさと強さを兼ね備えている
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厄介な敵は“殺す”のではなく“力を封じる”のが天使デッキらしいところ。《信仰の足枷/Faith's Fetters》は,攻撃と防御だけでなく起動型能力(コストを払って使う能力)も封じることができる
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ライフを増やしたり,ダメージを軽減して序盤を耐えるためのカード。《乳白色のダイアモンド/Marble Diamond》でマナを伸ばし,重い天使を降臨させられるまで粘ろう
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凶悪なデーモンの暴威!
「Demonic(デモニック)」


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【デッキレシピ】
クリーチャー
1《奈落の王/Lord of the Pit》
1《深淵の門番/Abyssal Gatekeeper》
1《深淵の死霊/Abyssal Specter》
1《大笑いのインプ/Cackling Imp》
2《短剣爪のインプ/Daggerclaw Imp》
2《悪魔の道化師/Demon's Jester》
2《薄暮のインプ/Dusk Imp》
1《堕天使/Fallen Angel》
1《悪臭のインプ/Foul Imp》
1《奈落の君、苦弄/Kuro, Pitlord》
2《熱心すぎる弟子/Overeager Apprentice》
1《強奪する悪魔/Reiver Demon》
1《煤のインプ/Soot Imp》
1《魂飲み/Souldrinker》
1《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》

その他
1《血のやりとり/Barter in Blood》
1《堕落/Corrupt》
1《魂の消耗/Consume Spirit》
1《残酷な布告/Cruel Edict》
2《暗黒の儀式/Dark Ritual》
1《闇への追放/Dark Banishing》
1《Demonic Tutor》
1《強迫/Duress》
1《力の確約/Promise of Power》
2《増殖槽/Breeding Pit》
1《悪魔の角/Demon's Horn》
1《鬼の憑依/Oni Possession》
2《邪悪なる力/Unholy Strength》

土地
24《沼/Swamp》
2《やせた原野/Barren Moor》

【特徴】
 邪悪なカードてんこもりの黒単デッキ。生け贄となるクリーチャーを用意し,それらを犠牲にしながら中2ごころをくすぐるカッコいい悪魔達で暴虐の限りを尽くす。Divineと同じくスピードは遅いので,序盤から勢いよく攻めてくるデッキに対処するのはややつらい。

【キーカード】
カードをドローする代わりに捨て札にすることで墓地から復活させられる《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》や,維持コストはかかるが毎ターン0/1のスラルを生み出せる《増殖槽/Breeding Pit》を使い,まずは生け贄を用意しよう
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生け贄を有効活用するのがこれらのカードだ。毎ターン生け贄を捧げないと飼い主の手を噛み7点のダメージを与える《奈落の王/Lord of the Pit》は,7/7飛行・トランプルの能力に加え,イラストも迫力があってカッコいい
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手札破壊やライフ吸収などで序盤を耐えつつ,マナがたまったらいよいよ大物を送り込んで制圧だ。ライフを払うだけで瞬時にクリーチャーを弱体化させる《奈落の君、苦弄/Kuro, Pitlord》や,登場時に相手の盤面だけをほぼ壊滅させる《強奪する悪魔/Reiver Demon》の強さにしびれる
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ドローと打ち消しの申し子!
「Jace」


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【デッキレシピ】
プレインズウォーカー
1《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》

クリーチャー
1《霜の殉教者/Martyr of Frost》
2《水深の予見者/Fathom Seer》
1《虚空魔道士の弟子/Voidmage Apprentice》
2《詐欺の壁/Wall of Deceit》
1《意志を曲げる者/Willbender》
2《大クラゲ/Man-o'-War》
1《知恵の蛇/Ophidian》
1《巣立つ大口獣/Fledgling Mawcor》
1《竜巻のジン/Waterspout Djinn》
2《熟考漂い/Mulldrifter》
1《大気の精霊/Air Elemental》
1《裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskate》
1《霊気撃ち/AEthersnipe》
1《塩水の精霊/Brine Elemental》
1《水銀のドラゴン/Quicksilver Dragon》
1《狡知/Guile》
1《遍歴のカゲロウ獣/Errant Ephemeron》
1《ボトルのノーム/Bottle Gnomes》
2《尖塔のゴーレム/Spire Golem》

その他
1《祖先の幻視/Ancestral Vision》
2《卑下/Condescend》
2《対抗呪文/Counterspell》
1《目くらまし/Daze》
1《嘘か真か/Fact or Fiction》
1《噴出/Gush》
2《排撃/Repulse》
1《精神石/Mind Stone》

土地
23《島/Island》
1《地形形成装置/Terrain Generator》

【特徴】
 青単のコントロールデッキ。1枚ごとのカードパワーは8つのデッキの中でも最強クラスで,変異(裏向きで出しておき,コストを払って表がえすことで正体を現す能力)クリーチャーも多く,使っていて面白い。カードを大量に引き,要所要所で相手の呪文を打ち消しながら,ゆっくりと盤面を制圧していく。往年の名カウンター《対抗呪文/Counterspell》が撃てるのは魅力だが,カウンターの合計枚数はそれほど多くないので注意。

【キーカード】

Jace以下の4つのデッキには,プレイヤーの相棒として戦うプレインズウォーカー・カードが収録されている。《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》は毎ターン自分だけカードを引き増し,忠誠値が切れそうになったら一番上の能力で補充するのが安定した使い方だ
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《嘘か真か/Fact or Fiction》をはじめ,とにかくドロー手段が充実しているので,手札が7枚のまま勝ちたいというタイプの人にぴったり。たくさん引けば引くほど,壁やカウンター,バウンスを構えて相手を手玉に取ることができる
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じっくりアドバンテージをとっていき,最後にこれらが登場すれば勝利は目前。除去などを跳ね返せる《水銀のドラゴン/Quicksilver Dragon》や,相手のアンタップステップを飛ばす《塩水の精霊/Brine Elemental》などを変異から飛びださせれば,相手は絶望するはずだ
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うなりをあげる直接火力!
「Chandra」


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【デッキレシピ】
プレインズウォーカー
1《チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar》

クリーチャー
2《炎族の喧嘩屋/Flamekin Brawler》
1《投火師/Fireslinger》
2《魂光りの炎族/Soulbright Flamekin》
1《火の突撃者/Pyre Charger》
2《炎歩スリス/Slith Firewalker》
1《炎波の発動者/Flamewave Invoker》
2《内炎の見習い/Inner-Flame Acolyte》
1《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu》
2《焼炉の仔/Furnace Whelp》
1《ラクドスの地獄ドラゴン/Rakdos Pit Dragon》
1《鋳塊かじり/Ingot Chewer》
1《黒焦げ牙のクーガー/Chartooth Cougar》
1《敵愾/Hostility》
2《オキシダのゴーレム/Oxidda Golem》

その他
2《炎の稲妻/Firebolt》
2《火葬/Incinerate》
1《マグマの噴流/Magma Jet》
1《炎の投げ槍/Flame Javelin》
1《火炎放射/Cone of Flame》
2《火炎破/Fireblast》
2《火の玉/Fireball》
1《悪魔火/Demonfire》
2《炎の印章/Seal of Fire》

土地
24《山/Mountain》
1《ケルドの巨石/Keldon Megaliths》

【特徴】
 8つのうち最強との声もある赤単デッキ。古今東西の火力呪文を撃ちまくることができ,敵クリーチャーを適宜除去しつつ,ひたすら相手プレイヤー本体にダメージを叩きこんでいくだけで気持ちよく勝てるので,初心者にも扱いやすい。

【キーカード】
プレインズウォーカーの《チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar》は,相手陣営に10点ばらまくという奥義を持っているが,5マナで出して即6点ダメージを与える火力呪文のように使ってしまってもいいだろう
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古今の名だたる火力呪文が大集結! カウンターされない《悪魔火/Demonfire》や,フルタップ状態から山を2つ生け贄にして《火炎破/Fireblast》を撃ちこむ気持ちよさは格別だ
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火力のほかには,赤マナをつぎこむことでパワーを上げられる,いわゆる「火吹き」能力を持ったクリーチャー達がおり,スキを見せた相手のライフをごっそり削る
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デカブツたちの蹂躙!
「Garruk」


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【デッキレシピ】
プレインズウォーカー
1《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》

クリーチャー
2《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla》
2《アルビノ・トロール/Albino Troll》
2《ぶどう棚/Vine Trellis》
2《野生の雑種犬/Wild Mongrel》
2《ワイアウッドの野人/Wirewood Savage》
2《ブラストダーム/Blastoderm》
1《貪欲なるベイロス/Ravenous Baloth》
1《暴走するヌー/Stampeding Wildebeests》
2《踏み吠えインドリク/Indrik Stomphowler》
1《クローサの大牙獣/Krosan Tusker》
1《板金鎧の金屑ワーム/Plated Slagwurm》

その他
1《巨大化/Giant Growth》
2《自然の知識/Nature's Lore》
1《激励/Invigorate》
2《調和/Harmonize》
1《粗野な覚醒/Rude Awakening》
1《獣の襲撃/Beast Attack》
1《踏み荒らし/Overrun》
1《暴風/Windstorm》
1《香杉の源獣/Genju of the Cedars》
2《怨恨/Rancor》
1《木化/Lignify》
1《象の導き/Elephant Guide》
2《鋸刃の矢/Serrated Arrows》

土地
21《森/Forest》
2《滑りやすいカルスト/Slippery Karst》
1《樹上の村/Treetop Village》

【特徴】
 パワーの高いビースト(獣)達で蹂躙する緑単デッキ。「でかいヤツを出してひたすら殴る」という動きが基本なので,初心者にも向いている。ただ飛行クリーチャーへの対策や直接的な除去が少ないため,「Jace」や「Divine」デッキあたりには手を焼く可能性も。

【キーカード】
《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》は,「マナを増やす」「ビーストを出す」「《踏み荒らし/Overrun》同等の強化をする」と3つの能力がどれも使いやすく,強力なプレインズウォーカー
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ビースト同士のシナジーがあり,《ワイアウッドの野人/Wirewood Savage》と《暴走するヌー/Stampeding Wildebeests》を出しておくと,毎ターン《踏み吠えインドリク/Indrik Stomphowler》でアーティファクトやエンチャントを破壊しつつカードを引く,といったことができる。3ターンでいなくなってしまう《ブラストダーム/Blastoderm》を《貪欲なるベイロス/Ravenous Baloth》でライフに替えるのもおいしい
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往年の名コモンカード《野生の雑種犬/Wild Mongrel》や《怨恨/Rancor》は今の世も変わらず猛威をふるう
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死を超越する恐怖!
「Liliana」


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【デッキレシピ】
プレインズウォーカー
1《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess》

クリーチャー
1《死を出迎える者/Deathgreeter》
2《霊光の追跡者/Ghost-Lit Stalker》
2《吸血コウモリ/Vampire Bats》
1《蠢く骸骨/Drudge Skeletons》
1《貪欲なるネズミ/Ravenous Rats》
2《肉袋の匪賊/Fleshbag Marauder》
2《ファイレクシアの憤怒鬼/Phyrexian Rager》
1《アーボーグの吸魂魔道士/Urborg Syphon-Mage》
1《骨の壁/Wall of Bone》
1《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre》
1《吠えたけるバンシー/Howling Banshee》
1《叫び回るバンシー/Keening Banshee》
2《よじれた嫌悪者/Twisted Abomination》
1《骸骨の吸血鬼/Skeletal Vampire》

その他
2《血の署名/Sign in Blood》
1《不純な飢え/Vicious Hunger》
1《滑る胆液/Ichor Slick》
1《忌まわしい最期/Hideous End》
1《殺し/Snuff Out》
2《堕落の触手/Tendrils of Corruption》
1《もぎとり/Mutilate》
1《墓場からの復活/Rise from the Grave》
2《堕落/Corrupt》
1《湿原の源獣/Genju of the Fens》
1《不吉の月/Bad Moon》
1《隷属/Enslave》

土地
23《沼/Swamp》
2《汚染されたぬかるみ/Polluted Mire》

【特徴】
 黒単のコントロールデッキ。得意技の手札破壊や,再生クリーチャーで相手の動きを遅らせつつライフを回復し,そのライフを消費してアドバンテージをとるカードを使ったり,出たときに効果を発揮するクリーチャーを墓地から復活させたりする。悪魔と契約したリリアナの名を冠するにふさわしく,じわじわと首を絞めるような戦い方が得意だ。

【キーカード】
デッキからどれでも好きなカードを持って来られるプレインズウォーカー《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess》。終盤に墓地のクリーチャーを全復活させる奥義を炸裂させるのもアリだ
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沼の数だけダメージを与え,その分のライフを吸収できる《堕落/Corrupt》と《堕落の触手/Tendrils of Corruption》が計4枚入っている。とどめに使うほか,回復したライフをドローや除去カードで利用することも
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注目のカード達。全体除去の《もぎとり/Mutilate》は,このバージョンのイラストはDuel Decks限定。《骸骨の吸血鬼/Skeletal Vampire》でとめどなくコウモリを増殖させたり,《隷属/Enslave》で相手の切り札を奪い取って勝つのはいかが?
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さまざまな遊び方で楽しもう


こっそりお伝えすると,人気(と資産価値)の高いカードも多数含まれているので,遊び飽きたらカードショップに足を運ぶのも手かもしれない
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 Duel Decks: Anthologyは,とりあえずビビッときたデッキを手に取って戦わせてみるだけでも非常に楽しいし,デッキを混ぜ合わせてオリジナルのデッキを作ってもいい。デッキを育てて大会に出ることさえできる。とくに「Goblin」デッキは,1枚しか入っていない強力カードを買い足せばレガシーというフォーマット(マジックのいくつかある対戦レギュレーションのうち,古いカードも幅広く使える遊び方)に参加できるくらいの強さを持っている。

 重厚なボックスの見栄えからしてカッコいいので,マジックをすでに遊んでいる人が,知らない人に布教するのにもうってつけだろう。その場合,経験者がDivineやDemonicを使い,初心者にElvesやGoblinsを渡すと,ブン回りの楽しさを知ってもらうことができるだろう。個人的には,ボードゲーム会に持って行って半端な人数や時間の足しにするのもよさそうに思える。
 ぜひともいろいろな遊びかたで楽しんでほしい。

「Elves」と「Liliana」の対戦風景。エルフが増えたところで全体強化呪文をデッキの一番上に積み込み,リリアナの命をあと1ターンに追い詰める。しかしそこに《もぎとり/Mutilate》が炸裂,エルフ軍団およびエルフになっていた森が一挙に全滅!
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こちらは「Goblins」と「Garruk」の対決。最初は攻めていたゴブリンだが,巨大ビーストの登場により逆転されそう。そこでゴブリン最終兵器《スカークの炎の司令官/Skirk Fire Marshal》が大爆発し,全クリーチャーと全プレイヤーに10ダメージを与える。互いにライフが10以下だったので,強引に引き分けに持ち込んだ!
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「マジック:ザ・ギャザリング」公式サイト

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    マジック:ザ・ギャザリング

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