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【超会議2】「ドラゴンクエストX」の次期大型アップデート「バージョン1.4」の目玉要素が発表されたスペシャルステージのプレゼンテーション詳報
スクウェア・エニックスは2013年4月28日,千葉・幕張メッセで開催された「ニコニコ超会議2」にて,ステージイベント「ドラゴンクエストX スペシャルステージ」を行った。このイベントでは,既報のとおり,同社の「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」(Wii U / Wii)の次期大型アップデート「バージョン1.4」を,2013年5月中旬に実施するとのアナウンスがあり,その目玉となる新要素が発表された。本稿では,それぞれの要素について,会場で発表された範囲で詳細をお伝えしよう。
バージョン1.4の新要素を発表したのは,「ドラゴンクエストX」のプロデューサーを務める齊藤陽介氏と,ディレクターの藤澤 仁氏。藤澤氏は,このバージョン1.4を過去最大のアップデートにするべく,開発チームが一丸となって取り組んできたと話す。
齊藤陽介氏 |
藤澤 仁氏 |
最初に紹介されたのは,高速移動できる乗り物「ドルボード」だ。これは本作のサービスイン当初よりイメージイラストに描かれていたもので,会場では実際にキャラクターが搭乗して移動する映像が披露された。なお,ドルボードは,オートラン開始ボタン(Wii クラシックコントローラならZLボタン)を長押しすることで利用できる。さらに会場では,ドルボードに搭乗したままモンスターのシンボルにぶつかると,そのままバトルが始まり,バトル終了後は再び搭乗状態に戻る様子も示された。
なお,ドルボードはレベル30以上のキャラクターが受託可能なクエストをクリアすると使用権が与えられるが,搭乗には専用燃料の「ドルセリン」が別途必要になる。このドルセリンはゲーム内の道具屋で販売され,500ゴールドで30分,ドルボードに乗ることができる。
齊藤氏と藤澤氏は,Wii U版から本作を始めたというプレイヤーでも比較的ドルボードを入手しやすいので,ぜひ手に入れてアストルティアの地を駆けめぐってほしいと話していた。
続いて,チーム機能の強化として,「チームクエスト」および「チームレベル」の導入が発表された。これは一般的なMMORPGでいうギルドクエストやギルドレベルとほぼ同様の内容で,チーム専用のクエストをクリアし,チーム経験値を蓄積すると,チームレベルが上がっていくというシステムである。なお,チームクエストは,多人数で楽しめるような100体単位のモンスター討伐や,チーム内のエースプレイヤーが活躍できるような強ボス討伐など,多岐に及んでいるという。
またチームレベルが上がると,各大陸の「チーム大使」NPCのところで,チームユニフォームのデザインができるようになる。チームユニフォームは,チームのエンブレムが入ったチームメンバーお揃いの衣装で,キャラクターが着用している防具の性能を変えずに,ボタン一つで見た目だけを変更できるというものだ。
さらに,このチーム機能強化に合わせて,一人ぼっちのチームを解散した場合には,チーム結成のために支払った費用が返却されるという仕組みも追加される。これは「ドラゴンクエストX」のゼネラルプロデューサーである堀井雄二氏の発案とのことで,藤澤氏は,この機会に多人数のチームに参加してみるのもいいのではないかと提案していた。
次に紹介されたのは,便利機能の追加である。「武器切替」は,右手と左手に装備する武器/盾を,あらかじめAとBの2セット登録しておき,簡単に切り替えられるようにする機能で,装備画面だけでなく,バトル中もYボタンで使用できる。従来の仕様では,武器の切り替えに1ターン消費していたため,かなりリスクが減るだろうと齊藤氏は語った。また藤澤氏は,今後のさらなるレベル上限開放に伴うスキルポイントの増加で,複数の武器のスキルを習得しやすくなるため,武器切替を活用する場面が増えるとの見解を示した。
また,かねてから実装のアナウンスがあった,通称“がぶ飲み機能”が実現する。これは「やくそう」などの消費アイテムを同時使用する機能で,最大9個まで使用数を指定できる。
さらに堀井氏からのリクエストにより,ゲーム中のどこでログアウトしても,酒場でサポート仲間に登録した状態になる機能も追加されるとのこと。藤澤氏は,酒場から遠い場所で,少しだけログアウトしたい場合などに便利になると話していた。
そのほか,モンスターがクエストの「依頼書」をドロップするシステムも導入される。このシステムで受託するクエストは,基本的に規定数のモンスターを討伐するという内容で,目標を達成したら,港町レンドアにある「モンスター討伐隊本部」に報告し,報酬を得ることとなる。
またメギストリスの都には,ついに「レンタル衣装屋」がオープンする。これはドレスアップとカラーリングに次ぐおしゃれ機能で,着用中の防具の性能をそのままに,外見だけをレンタルした着ぐるみや制服,礼服などに変更するというもの。会場では,ドワーフが「ゴーレムのきぐるみ」を着る様子が示された。
さらに会場では,レベル50の各職業クエストで入手できる証装備が,アクセサリーの「その他」から独立し,新たに「証」枠ができることも明かされた。
またストーリーは,バージョン1.2から1.3にかけて予兆クエストが配信されていた新章「神話篇」がいよいよスタートする。会場では,エルトナ大陸の「ガケっぷち村」に異変が起こり……という映像が披露された。なお藤澤氏曰く,この村に思い入れのあるプレイヤーは,スクリーンショットを撮っておいたほうがいいとのことである。
ステージイベントの最後に,ニコニコ生放送にて10時間連続で「ドラゴンクエストX」のプレイを配信するような企画も検討中であることが明かされた。内容は「メタキン出るまで帰れま10」「新規プレイヤーが10時間でどこまで行けるか」みたいなものを考えているという。そして藤澤氏が,アップデートの実施に向けて,今後もさらにバージョン1.4の情報を公開していくと述べ,イベントを締めくくった。
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ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン
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