［TGS 2012］「モンスターハンター4」の新武器「操虫棍」は虫を操るだけの武器じゃない。飛び乗り攻撃を存分に楽しめる特殊アクションに注目だ

カプコンブース

　東京ゲームショウ2012の初日である2012年9月20日，ビジネスデイの開場直後であるにも関わらず，カプコンの「モンスターハンター4」試遊ブースに長蛇の列ができていた。そんなブースでさっそく本作をプレイしたきたので，期待の新武器「操虫棍」にフォーカスをあてて体験レポートをお伝えしよう。

新武器「操虫棍」の使い勝手はいかに

　東京ゲームショウ2012での試遊台では，「ドスジャギィ」を倒す初級者向けクエスト，新モンスター「ケチャワチャ」討伐を体験できる中級者向けクエスト，おなじみ「ティガレックス」に挑戦できる上級者向けクエストのうち，1つを選択してプレイできる。自称ベテランハンターの筆者は，迷わずティガレックスを選択。武器は使い慣れたスラッシュアックス……にしようと思ったが，新武器の操虫棍が相当に気になったので，どんな武器かもよく分からないまま，操虫棍でチャレンジすることにした。

モンスターハンター4の試遊機

　操虫棍は，細長い棍による打撃だけでなく，「猟虫」（りょうちゅう）と呼ばれる虫の支援も駆使して戦える武器だ。とにかく特徴的なのは後者――猟虫を使った操作が組み込まれている点である。

　具体的には，［R］ボタンを押すとモンスターに目印を付けられ，その後［R］＋［X］ボタンを押せば，猟虫がその場所に飛んでいってモンスターからエキスを採取してくれる。そして［R］＋［A］ボタンを押すと，そのエキスを使ってハンター本人を強化できるのだ。
　エキスの種類は採取したモンスターの部位によって変化し，移動速度や攻撃力，防御力の強化，体力の回復などさまざまな効果が得られる。操虫棍使いたるもの，猟虫に的確に指示を出せるかどうかが一人前の証となるだろう。むろん，操虫棍を握ったばかりでいきなり一人前の武器裁きができたりしなかったのは言うまでもないが。

　さて，猟虫で行えるのは，あくまでもエキスの採取とハンターの強化に留まっており，攻撃自体は棍で行う。棍はけっこうな大きさがあるのだが，移動速度は意外と速く，軽快な連続攻撃でモンスターをボコボコにすることが可能だ。その代わりガードはできないので，モンスターの動きを見極めてきっちり回避行動が行えるようなベテランハンター向けの武器といえるかもしれない。

　基本操作は［X］ボタンでけさ斬り，スライドパッド＋［X］ボタンで突き，［A］ボタンでなぎ払い，スライドパッド上＋［A］ボタンで飛び込み斬り，スライドパッド下＋［A］ボタンで回転斬りとなる。
　面白いのは，［R］＋［B］ボタンで，「跳躍」という特殊なアクションが行えること。これは，棍を使った棒高跳びよろしく，空中にぴょんと飛び上がるというものだ。そして空中からは，モンスターハンター4からの新アクションである，モンスターへの飛び乗り攻撃が可能になるのである。

　飛び乗り攻撃について補足しておくと，これはジャンプ中に［X］ボタンを押してジャンプ攻撃を行い，特定の部位にヒットさせれば，モンスターの上に乗れるという要素だ。この状態になるとモンスターが暴れて振り落とそうとしてくるが，［R］ボタンを押せば，スタミナを消費しつつしがみつける。しばらくしてモンスターの動きが収まったら，［X］ボタンと［A］ボタンでそのままナイフ攻撃を行えるといった具合だ。

　ポイントとなるのは，飛び乗り攻撃のトリガーとなるジャンプが，通常は地形の段差などを利用する必要があるということ。これに対して操虫棍なら，周辺の地形に関係なく飛び乗り攻撃が行える。新要素を存分に楽しめる武器なのだ。
　一方的に攻撃できる飛び乗り攻撃は本当に気持ちがいい。今回は，その相手があのインチキ臭い突進でハンター達をベースキャンプ送りにしてくれるティガレックスなのだから，その爽快感はまた格別というものだ。東京ゲームショウ2012のカプコンブースでモンスターハンター4を体験したいという気合の入ったハンターは，ぜひ操虫棍で飛び乗り攻撃を試してみてほしい。


　ちなみに，今回の短いプレイ時間で筆者が確認した限り，ティガレックスの動きに新たなものは確認できなかったが，試遊台にあった説明文には「通常とは異なる生態が見られるという未確認情報もあり…!?」とあったので，何か追加されているのかもしれない。試遊のさいは，じっくりティガの様子を確認してみてはどうだろうか。
　……蛇足気味だが，ベテランハンターだの一方的な攻撃だのといっておいて，時間切れで結局討伐できなかった筆者に代わってクエストを達成してもらえると幸いだ。

「モンスターハンター4」公式Webサイト